こたつねこカフェ

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お手玉の剣と、よくしゃべる賞金稼ぎの2本立て 「鞘香」

金曜日は、「子連れ狼」の再放送が第2部の1話でした。
庄兵衛と鞘香兄妹の、父に顧みられなかった悲しい生い立ち。
父・烈堂は、母親の死に目にも来なかった。

一刀を討てと命令された兄・庄兵衛だが、柳生姓を名乗ることもできなかった。
父上と呼ぶな、子供と思ったことはないと言われる。
弟である蔵人や軍兵衛は弟ではなくて、主君。

一刀を討つぐらいにしか、役には立たない。
できないなら、存在価値もないと烈堂は言う。
おまけに子供と思っていない、だから鞘香には自分の子を生ませて、柳生の血を継ぐとまで言う。

鞘香は父に、なぜ自分たちをそれほどまでに憎むのかと訴える。
思わず、病の床の父に斬りかかる。
自分と同じ、妾腹の生まれの兄妹が、それほどまでに疎ましいのか。
烈堂だって、だから十兵衛が柳生を継いだのに対して、裏柳生になったのではないか。

母親も自分も、父を待ち続けた。
父の唯一の思い出が、このお手玉。
自分たち親子にあったのは、これだけだったと鞘香は泣きながら言う。

一方、一刀に斬られた庄兵衛は、父の子を生まされる鞘香を思う。
それだけはさせぬと、瀕死の自分を連れ帰らせ、鞘香に襲い掛かる。
「兄上、何を!」
鞘香が悲痛な叫びをあげる。

父が駆けつけたときは、庄兵衛は事切れていた。
「なんということを!」
鞘香は泣き崩れている。
「なぜ、わしの気持ちがわからなかったのか。お前たちを柳生の血に巻き込むまいとした、わしの気持ちが」。

…言わなきゃわかりませんよ。
だったら、一刀を討たせに出動させちゃ、いけませんよ。
そして今度は夜の放送で、父の命令で兄の仇を討ち、父の期待に応えようとした鞘香はお手玉の剣を授けられ、一刀に立ち向かう。

村の子供たちが遊ぶのを、離れた場所で見ているだけの大五郎。
子供たちを母親が迎えに来るが、大五郎はぽつんとそれを見ている。
「大五郎って、どの子?」と尋ねた鞘香に、大五郎が笑いかける。
前歯が生え変わるところなんですね、大五郎!

寂しさが漂う大五郎の姿に「同じだ」と、鞘香は幼い頃の自分と兄を見てしまう。
「お姉ちゃんと遊ぼうか」と、お手玉を見せて遊んでしまう。
喜ぶ大五郎の前に魚を手に一刀が帰って来るが、鞘香の後をつけてきた浪人2人に気づく。
「よろしければ」と一刀が鞘香を夕餉に誘うと、「行こうよ、お姉ちゃん、行こうよー」と大五郎が手を引く。

この時鞘香が使っていたお手玉を、一刀が鞘香に手渡す。
普通のお手玉と中身が違う。
中身が鉄の粉と、一刀は見破る。
つまり一刀はもう鞘香の正体にある程度気づいていながら、誘っているんですね。

罠というより、鞘香の正体にもだけど、優しさに気づいていたからだと思う。
その夜、鞘香は大五郎と並んで眠る。
大五郎の手が、鞘香の懐をまさぐる。
思わず、手を取り、いとおしさでいっぱいになる鞘香。

ああ、改めて見ると、鞘香がかわいそう過ぎる。
家を出る時、お手玉の剣の稽古で命を落とした門下生のことを気遣い、その家族の面倒をしっかり見てやるように言った鞘香。
優しい。
こんな娘に、刺客は果たせないでしょ、烈堂!

拝一刀も剣を向ける鞘香に、「やらねばならぬのか」と珍しいことを言う。
結局、お手玉の剣で、剣を大五郎に当てるのを恐れた鞘香は、片方の剣を上に投げられない。
剣が落下すれば、大五郎に当たる。

落下した剣を払えば、その隙に鞘香が斬りかかる。
鞘香を払えば、落下した剣に刺される。
…って、何度考えてもこれ、無茶。
話の筋は通っているけど、落下する場所とタイミングを会得するための訓練だとわかっているけど、これは無理だ。

やっぱり見た人が「剣の弧の中にいたら逃れられないとか言うけど、投げた後、前後か左右に動いちゃったらもうダメじゃーん」とか、「じゃん」言葉を使って否定していた。
そうなんですよ、これ、最初に見た時から、思い出す度、「どうすりゃいいの?」とまじめに悩んでしまうんだな。
私は、一刀が二つ刀を使ったら、避けたら、一刀が動いちゃったら、ダメなんじゃないか。
鞘香は華奢なので、押さえつけられて、自分で自分の剣に当たったりしたら大変だ。

そんなことを言っていたら、「これ、頭上で槍をブンブン、振り回されてたら終わりじゃないか?」と言われた。
あ、なーるほど。
みんな、頭いーね。

結局、剣を水平に投げて突進してきた鞘香は、アッサリ、水平に投げた剣を見送られ、斬られる。
「お手玉の剣を見破っていながら、なぜ、その子を肩車するなど、父として卑怯!卑怯だっ!」
烈堂と一刀、2人の父を見た鞘香の叫びが哀しい。
「そなた、大五郎も斬るのではなかったのか」。

兄を殺された怨念、犠牲にした門弟の為にも、鞘香は討つ決意をしていたのに。
親子の絆を、命かけた目的に使う一刀親子を討つなど、鞘香には、どだい、できない話だった。
大五郎を守ってしまった鞘香の心中には、自分たち兄妹に対して烈堂に求めた愛情があったように思えてならない。

剣が使えなかったのは、破られた以上に無念だった気がする。
だから、単純に大五郎を守って味方に鞘香が斬られるより、この展開の方が良かった。
悲劇的ということもあるけど、鞘香、烈堂、そして一刀と大五郎という親子がよく出てたから。

その後、忘れていましたが、同じように剣を投げる賞金稼ぎが出てきたんですね。
賞金稼ぎは川合伸旺さんと、藤岡重慶さん。
今日はみんな、良く剣を投げるなあ。
というのは、この賞金稼ぎには、賞金稼ぎが剣を投げる前に一刀は刀を投げて串刺しにしたから。

刀は武士の魂っていうのに、一刀はその刀を良く投げる。
賞金稼ぎも、刀を手放すのをみんな嫌がると言った。
だから自分は投げる、でもそれを自分より先に投げるとは、と。

うう、鞘香がいつものような柳生の刺客だったら、こうしたのか…。
見たくない画だ。
鞘香が早く終わっちゃったからじゃなくて、そんなところまで感じたから、このエピソードはあって良かったな。
一刀は冥府魔道だから自分たちに刃を向けてきたんだから、鞘香のような娘でさえ、斬ってしまうんだけど。

でも一刀は大五郎を肩車したりはしたんだけど、鞘香には太刀を投げるような乱暴なことはしなかった。
波切りの太刀を使ってくれたところを見ると、鞘香には礼は尽くしている気はする。
そういえば、鞘香の兄・庄兵衛にも投げたりしなかった。
ちゃんと立ち会った。

さらには面罵して挑発した庄兵衛に一刀は、挑発する為とはいえ、すまなかったとまで言っている。
そうすると、この兄妹は、精神的にやられた感じがある。
やっぱり、そういうところを一刀は突くんですよ。

そこが武士道じゃない、冥府魔道。
心に傷を持っている兄妹は、関わっちゃダメだったのよ。
関わらせちゃダメだったのよ、烈堂さん。

鞘香の黒いブラと、黒いサブリナパンツ姿は相手の動きを肌で感じるためと烈堂さんは言ってました。
でもね、鞘香があのスタイルになった時、大五郎は、あんぐりと口を開けてたですよ。
「ちゃん」は例によって、全~然、無反応だったけど。

時代劇ではありえないようなスタイルになって頑張ってくれた、小川節子・鞘香ちゃん。
それで川合伸旺さんはすぐに殺されちゃうけど、刺された後も言いたいことを一杯言ってから絶命した藤岡重慶さん。
って、これから書く回もあろうかというのに、最終回書いてるダメな私。
いや、同じ日に庄兵衛・鞘香の兄妹見て、鞘香の最期を見たからつい…。


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