時代劇専門チャンネルのオリジナル番組「オニワバン」。
番組で放送する時代劇を中心にその番組の情報、見る上でもっと楽しくなる情報を紹介する番組です。
その時の時代背景やしきたり、そして番組の裏話、思い出話まであるらしい。
11月23日から放送される「御家人斬九郎」についての話では、斬九郎のもう1人の主役についてでした。

プロデューサーの能村さんが、まさに当事者として語る。
さて、もう1人の主役と言うと、蔦吉姉さんかな?と思うでしょう。
ところが、その主役とは、白猫のミャアちゃんなんです。
斬九郎の中に、出てくる白い猫。

「誰かいる!」と居酒屋「東八」で飲む浪人に緊張感が走った場面、正体はミャアちゃんとわかってホッとする。
殺気あふれる場面を、一気に変える。
張り詰めた緊張と緩和が、人をひきつける。

ミャアちゃんに母上を見立てて、なぜながら話しかける斬九郎。
グルメな母親の要求に応えようとお金を稼ぐ斬九郎は、母上には頭が上がらない。
しかし時には母上に言いたいことが言えずに、鬱屈とした気持ちで家を出ていくこともある。

そんな斬九郎は、ミャアちゃんに何かあげながら言う。
「母上、うまいか~?」
うにゃうにゃと、斬九郎の手からご飯をもらって食べているミャアちゃん。
斬九郎の心情があふれる。

またある時は、暗い気持ちでいる斬九郎の足元で猫の鳴き声。
ふと下を見ると、ミャアちゃんがいる。
暗い表情だった斬九郎に、微笑が浮かぶ。
見事な癒し。

ミャアちゃんは撮影所のプレハブの下に入り込んでいた子猫で、スタッフさんがおびき出した。
真っ白な子猫は、スタッフさんたちが撮影所でご飯をやり、子猫もスタッフさんたちに懐いてきた。
そこで撮影所で飼うこととなり、ご飯をやっているうちに

顔を寄せ合うスタッフさんと猫。
万歳ポーズで写るミャアちゃんとスタッフさん。
斬九郎のなごみは、スタッフさんのなごみでもあったのでしょう。

そしてある日、台本に白い猫と書いてあったのか。
この猫がいたら…、と、この猫を撮影してみた。
するとミャアちゃんは、見事に期待通りの動きをしてくれた。

以後、この猫は、女優の生まれ変わりじゃないかというほどの動きをしてくれる。
後ろで役者さんたちが演技している前で、大あくび。
それがまた絶妙のタイミングで、いい画になった。

ミャアちゃんの方も、若村さんと女優同士のつもりでいたのでは?と言います。
張り合っている!と感じるところもあったとか。
本当に良い動きで、画面に味を加えてくれたそう。

撮影終了の2年ぐらいして、ミャアちゃんはなくなってしまいましたが、スタッフ一同、お通夜として飲み明かした。
ミャアちゃんの思い出を語り、翌日はお葬式もした。
俳優さんたちからも花束が届き、ミャアちゃんのお墓の前には猫缶が供えられていました。

幸せな猫ちゃんだ。
みんなに愛されているのが、画面から伝わってくる。
能村さんも「愛されてましたね~!」と、きっぱりした口調で言いますから。
スタッフさんは、ミャアちゃんの通行証まで作っていたとか。

斬九郎のもう1人の主役、ミャアちゃん。
名作に味を添えた存在。
名優の一人としてその存在は見た人に、ずっと残っていくことでしょう。


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2012.11.26 / Top↑
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