こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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ハイヒールで痛む足とマリリンとバルドー

久しぶりに履いた靴が華奢なハイヒールで、足が痛い。
ハイヒール履いて姿勢が悪くなるなら、履かない方が良いなあ。
そんなことを考えていたら、昔読んだ橋本治氏の「虹のヲルゴオル」に、マリリン・モンロー(MM)やブリジット・バルドー(BB)といった昔の「グラマー女優」「セクシー女優」は姿勢がすばらしく良かったと書いてあったのを思い出しました。

ハイヒール履いて、姿勢良く歩く。
すると、緊張感を漂う。
これだけだと見ている周りが疲れる。
だから、柔らかい動きをした。

それがマリリン・モンロー。
ハイヒールに象徴される人工美の、ハリウッドのグラマー女優。
そういえば、「ナイアガラ」でのモンローウォークは、左右のヒールの高さを変えることによって生まれたというのは、有名ですね。

同時期に活躍したもう一人のセクシーなフランスの女優、ブリジット・バルドーは、裸足やペタンコの靴で歩く。
バレエをやっていたバルドーは、バレエシューズのようなペタンコ靴でハイヒール同様に綺麗に歩く。
ヨーロッパは靴の文化だから、裸足というのは裸に通じる。
だから映画「素直な悪女」でバルドーが演じた「身持ちの悪い」娘は、裸足なのだと、「虹のヲルゴオル」にはありました。

「素直な悪女」のジュリエットは男性の誘いにすぐに乗っちゃうけど、人を利用して自分の利益を謀っているわけじゃない。
身寄りがない孤児だから、誰かが愛してくれるんじゃないかと思っている。
この人が愛してくれるんじゃないかと思っているから、すぐ誘いに乗っちゃう。

するとジュリエットをアントワーヌという都会で暮らす男が誘い、ジュリエットを都会に連れていってやると言う。
アントワーヌを信じたジュリエットは、自分のウサギを都会に連れて行けないからと、藪に放す。
そしてジュリエットはアントワーヌの乗ったバスを待っていた。
だが、バスは止まらないし、アントワーヌも降りて来ない。

都会で一旗挙げるつもりのアントワーヌに、ジュリエットを連れて行く気はなかった。
迎えが来ないと知ったジュリエットは藪を振り返り、逃がしてしまったウサギの名を呼びながら捜し始める。
ジュリエットのことを男を翻弄する小悪魔、悪女とする解説も聞きますが、悪女どころか、悲しい娘じゃないですか。

引退して、動物愛護活動しているバルドーを見たことがありますが、迫力と当時を思い出させるだけの情熱が目に宿ってました。
まなざしが衰えていなかった。
一歩間違えると、妖気漂っているように見える。
さすが、ひとつの時代を作ったスターだと思いました。

そしてマリリン・モンローに話を戻すと、モンローという人は、実にうまい受け答えをする女優さんだったんですね。
「夜寝る時、身につけているものは?」
「シャネルの5番よ」。

有名になったヌードカレンダーの写真撮影のことを、「本当に何もつけていなかったんですか?」と聞かれ、「あら、ラジオをつけていたわ」と答えたとも言われています。
いろんな人が言っていることだけど、こんな機転が利く女性であるマリリン。
お色気だけがとりえの頭悪い女!というイメージと、そういう扱いにとても苦しんだんでしょう。

実像との差。
グラマー女優が、年齢を重ねて活躍することの難しさ。
セクシー以外で、評価を得られない苛立ち。
マリリンの訃報を聞いたバルドーは、大変ショックを受けたそうです。

悲しかった、そして寂しかった。
彼女の気持ちが、わかる気がする。
もう一人の自分がいなくなってしまった気がするというような、そんな意味の話をしたらしいです。
バルドーはマリリンの苦悩、孤独感をわが身に置き換えることができたんでしょう。

マリリンには遺体の引き取り手がしばらく、現れなかった。
ある時、マリリンは人が連れている犬に手を出して、「危ないよ」と注意されたことがあったとか。
するとマリリンは「動物に傷つけられたことなんかない。傷つけるのは人間よ」と答えたらしい。
この話を聞いて、同じタイプの女優のバルドーが動物愛護活動に引退後の人生を捧げたのを見ると、グラマー女優と呼ばれた彼女たちの深い苦悩と孤独が見えるような気がします。


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