疲れているのか、すごくタイプミスが多い。
だからちっとも、記事を書くのが進まない。
それでも金曜日。
ホッとしてます。

さて12月、時代劇はなんといっても忠臣蔵。
もー、日本人、これ大好きなんですね。
12月になると忠臣蔵。

それと、今年の時代劇専門チャンネルの「忠臣蔵祭り」のCMで言ってましたが、大石内蔵助はスターにしか演じることが許されない役柄。
なるほど。
だからこの役を演じるということは、俳優にとっては格別の意味を持つんですね。

さてさて、私がもう、20年以上前、いや、もっと前かもしれない。
そのぐらい前に「ベルリン忠臣蔵」という「西」ドイツ映画を見たことがあります。
たしか、小さな映画館で上映していた。
主人公のマスク姿に浮かび上がるコピーが、「この顔にピンときたらベルリン忠臣蔵」だった。

寒い日に見に行って、なんつー映画だ、この寒い中、この映画を見に行ってしまった私…、ぶつぶつ言いながらも結構楽しかった記憶があります。
監督が、日本大好きなんだそうで、その愛情はググッと伝わってきます。
でもパンフレットに書いてあったように、「ビールを熱燗にしてしまっているような勘違い」ではあります。

ストーリーは別に、忠臣蔵じゃない。
しかし、日本が好きなことはわかる。
だから私は、この映画がなんとなく憎めない。


ハンブルグの大物政治家や、財界の実力者のもとに夜な夜な、怪盗が現れる。
彼は自分が侵入した証に、壁に文字を残していく。
それは日本の漢字なのだが、意味はわからない。
やがてハンブルグに、この漢字があふれ出す。

文字を残して去る怪盗なんて、「雲霧仁左衛門」とかあの辺りの日本の時代劇を見ているんだろうなと思います。
とにかく、自分が見た日本をやりたいのだろうという察しはつくのだった。
では、何でハンブルグなのに、「ベルリン」忠臣蔵なのか。

うう~ん、当時はベルリンは東西ドイツに別れていたから、ロケしにくかったんじゃないですかね、と大人の事情を考えてみる。
じゃあ、「ハンブルグ」忠臣蔵でいいじゃない。
うう~ん、でも原題は「ベルリン」なんて入ってない。
ということは、これは配給会社のつけたタイトルがいけないんじゃないですかね。

漢字を残しても、ドイツ人にはわからない。
そこで、日本から捜査官が呼ばれた。
彼は漢字を見て、「これは人の苗字です」と言う。
うは、そのぐらいはわかってるんじゃないですかね。

この事件を追うのは、女性ジャーナリスト。
彼女はこの事件は、日本に関係があるとにらんだ。
そして書かれた日本の漢字は、大石内蔵助率いる「忠臣蔵」四十七士の名前であることがわかる。

さらに町に書かれた漢字を地図に記していき、それを線で結ぶと…、「大石」という文字になった。
…こうする意味が良くわからないんだけど、やりたいことはわかる。
文字からして、次の狙いはハンブルグの闇のボスの家であることを予測した彼女は、そこで「大石」が現れるのを待った。

果たして「大石」は現れたが、彼女に向かって大石は煙幕を張って逃げた。
気絶する彼女の耳に、「かかわるな」という言葉が響く。
だが彼女はラジオから流れるある日本通の男性の声が、「大石」の声であると確信。

「大石」の意味を知るため、彼女は日本で武道を学んだ、日本通のその男性に取材を申し込む。
盆栽をバックに、剣道着のドイツ人登場。
女性ジャーナリストは、大石が彼であると見抜いた。
そりゃ、見抜くでしょ。

彼はかつて、日本に住んでおり、彼の面倒を見ていたのは大石内蔵助の末裔の家だった。
この家の家宝は、「ムラマサ」であった。
そう、妖刀と言われる「村正」ですね。
この辺り、日本にムラマサは3つあるのだが、1つは天皇家にあるとか何とか説明して言っていた気がするけど、どうでもいいですかね。

しかしある夜、「ムラマサ」を何者かに盗まれてしまった。
武士の魂を盗まれたこの家の長女であり、彼の恋人であった娘は、何と「切腹」して果ててしまった。
「切腹」って武家でも妻女は切腹しないと思うんですが、監督さんにとって、日本人が誇りを守って散る姿は切腹なのである。
男はこのムラマサを取り返そうとして、ボスと関係がある大物政治家や財界の実力者の家に忍び込んでは漢字の筆書き文字を残していったんですね。

「ムラマサ、返せ」と。
「これは彼女の恨みだぞ」と。
ボスは怪盗の狙いを察し、用心棒に「ニンジャ」を雇うのだったー!
サムライを倒せrのは、ニンジャだけ!

ひゃあ~、すごい。
このニンジャ、突然、腕組みをして背後からぬっと現れる。
なんで?!

それと、ニンジャは何でもできるらしい。
こんな人間がいたら、戦争なんて負けやしない…とふと、思ってしまう、ごめん。
ニンジャと魔法使いは違いますよ、と言いたくなるけど、とにかく日本が好きなことはわかる。

さて、武士の本懐を遂げるため、ボスの住む古城に侵入した大石こと、日本通のドイツ人。
かっこよく…、と思ったら、警備員に見つかってやられたりしている。
だからなんで?!

でもともかく、城の中心部に潜入成功。
しかし彼の前に立ちはだかるのは、腕組みをした黒装束のニンジャ。
するとこのドイツ人は叫ぶ。
日本語で「私は大石内蔵助だー!」と。

これが「わたーしは、おいしくらのっすけだー!」って感じなんですよ。
「おまーえを、しって、いるっぞ、にんーじゃ!」
「わたーしは、にほんで、おまえのなかーまから、じゅっどーをまなんだのだー!」

見ているこちらは、唖然ぼーぜん。
どうも内蔵助さんは、ニンジャをご存知のよう。
日本にいた時、このニンジャの仲間から柔道を会得したらしい。

2人は向かい合い、ひざを落とすとお互いの刀を合わせて、戦いの前の蹲踞(そんきょ)。
ええ、剣道の試合が始まるようです。
へっ?
柔道をニンジャの仲間から会得したというのに、やるのは剣の対決なの?

そして始まる立会い。
これが子供のチャンバラの方がまだ、むきになってる分、勢いとスピードがあるというもの。
刀と刀とはいえ、騎士と騎士の試合のようにやればいいだけなんじゃ…。

殺陣とかじゃないですよ、相手の刀に自分の刀をカキーンと音を出すために当てっこしてる。
ほとんどダンス。
「はいっ」「ほいっ」「おりゃ」「どうぞ!」とでも掛け声かけてやりたくなるような、スピードとアクション。

しかしなぜか、ニンジャは劣勢になる。
すると懐に手をやり、なにやら玉を取り出す。
おおっ、目潰し投げてドロン!ですか!

だがそんな抵抗もむなしく、ニンジャは大石が投げた刀によって倒れるのだった。
監督、「子連れ狼」見たでしょ。
おののくボスには手を出さず、大石はムラマサを持ち去り、古城を出て行くのであった。
あ、あれ、仇は討たないの?

無事、ムラマサを取り戻した大石はなぜか草原で夕日?朝日に向かってムラマサを捧げ持つ。
そこはなぜか、大石家の墓の前なのだった。
大石は消える。
彼女は「おやすみ、浦島太郎」とつぶやいて、映画は終わる。


いや、ほんとなんですってばあ。
よく疑われるんだけど、ほんとに「浦島太郎」って言ったんですって。
だって、「なんで浦島太郎?」って思ったんですもん。
めでたし、めでたし。

むちゃくちゃな映画ですけど、日本が好きで、見たことをやってみたかったというのは、ものすごく伝わってくる。
大石家とムラマサとか、とにかく知っているものは全部やってみたかったのね!?
日本が好きなのね?!
ありがとう!と思った。

だって「なんじゃ、これは…」と思いながら、私、もう一度見てしまいましたもん。
でもこの映画に人は誘えなくて、一人で行った。
映画館は高校の教室の半分ぐらいで、20人ぐらいしか席がないようなミニシアターだった。

普段は、ヨーロッパの小品ながら、いい映画やってるんだろうなという風情。
それでも、私のほかにお客さんは2人ぐらいしかいなかった。
こじんまりした、ちょっとオシャレなミニシアターといった映画館の外に出て角を曲がると、そこは商店街だった気がする。

風景もこの映画に似合ってるなあなどと思いながら、二度とこの映画館に行った覚えがない。
覚えているのは、寒い夕方だったこと。
でもなんだか、楽しかったですよ、はい。
人にはおすすめしませんけど。


ベルリン忠臣蔵 [VHS]ベルリン忠臣蔵 [VHS]
(1991/12/25)
不明

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DVD、出てない…?
やっぱし…?
どこかで深夜にでも放送してくれないかな。
ないか。


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2012.12.21 / Top↑
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