こたつねこカフェ

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娯楽の「暴れん坊将軍」で思い出した凄惨な映画

「暴れん坊将軍」を見ていたら、大名や旗本屋敷の玄関先を借りて切腹したいと言う男が出てきました。
大名や旗本の屋敷の玄関先で切腹したいと言うと、館では困るから金をやって追い払う。
男はこうして、日銭を稼ぐ。

そんな無頼の男だが、この男、実はかつてはとても正義感が強い男だった。
しかし勇気を持って不正を正そうとして、不義密通の濡れ衣を着せられそうになり、額を斬られた。
正義に絶望した男は脱藩し、江戸でこういう無頼の輩となり、お金を稼いでるのだった。

だがもって生まれた正義感は、生きていた。
再び、藩の不正に触れた男は立ち上がる。
それを見守り、ついに正義を貫かせる吉宗なのであった。

ストーリーとしては、こんな感じ。
大名や旗本屋敷で切腹したいと言うのは、ストーリーのごく一部のシーン。
吉宗の側用人・田之倉孫兵衛だけは、切腹を許すと言うので、男は逃げ出す。

これ、「一命」、元は「切腹」という映画ですね。
「暴れん坊将軍」のこの部分はとてもコミカルで、笑えるシーンだったのですが、この映画はとても笑えない。
笑えるシーンなんて、あったかな、というぐらいの映画。
私が見たのは、最近リメイクされた「一命」じゃなくて、元の「切腹」でした。

この映画、何と言っても切腹シーンが見ていて痛い。
映画は、すばらしい。
俳優さんもまた、すばらしい。
でも後味は決して、良くなかった。


大阪夏の陣から15年。
戦国の世は、やっと安定してきたが、主家が幕府の取り潰しにあった多くの武士が浪人となっていた。
この、生活に困った浪人の間で、切腹の場を借りたいと言って屋敷を回り、面倒を避けたい屋敷側からお金を貰って引き上げるタカリ行為が流行るようになる。

しかし、この映画に登場する浪人は、止められなかった。
庭先には死に装束が用意され、本当に切腹させられる。
しかも、男の刀は竹光になっていた。
男は、竹光で切腹させられることとなる。

…もう、書いているだけで痛い。
いや、痛いんですよ。
その長引く痛みがなんとなくでも想像つくから、たまらない。

この映画は別に後で書きたいと思いますが、体はもちろんのこと、精神の痛みも激痛なんですね。
竹光での切腹など、武士として、最大の侮辱。
切腹をネタにする卑怯者。
その男の刀は竹光。

なぜ、竹光なのか。
そこからわかる武士の意地、プライド。
どこまでそれは、本物なのか。

正義を理由にした、卑怯者への態度。
人はどこまで、残酷になれるのか。
凄惨な映画でした。
勧善懲悪な娯楽ドラマの「暴れん坊将軍」で、この凄惨な映画を思い出し、ちょっと複雑な気持ちになったのでした。


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