女優の坂口良子さんが、亡くなってしまいました。
ニュースを聞いて、ビックリしました。
坂口さんは、「池中玄太80キロ」の頃、本当に好きだって言う人が多かった。

「傷だらけの天使」の傑作・24話の「渡辺綱に小指の思い出を」。
決まった結婚を前に修ちゃんに一目会いたくて会いに来る幼友達を演じた時の坂口さん。
本当に!

本当にかわいらしかった。
亨ちゃんを前に、ちょっと悲しそうで、ちょっとむくれた坂口さん。
あの顔で見つめられたら、誰だって彼女の願いをかなえずにはいられないだろうと思いました。

駅のホームで、来ない修ちゃんを待って、目に涙をためた坂口さん。
こんな目で見つめられたら、振り切れるわけがない。
亨ちゃんは、良く列車に乗せたと思いました。
いや、だから乗せたのかな。

そして「前略おふくろ様」の、かすみちゃんですよ。
サブちゃんを前に怒ったり、すねたり、悲しそうだったり。
もう、困っちゃうぐらいのかわいらしさ。
さらに笑顔になった時には、この笑顔を見るためだったらどんなことでもするだろうという笑顔でした。

それから、石坂浩二さんが金田一を演じた映画での坂口さんのかわいいこと!
島田陽子さんは犬神家の運命を託されたと言っていい、高貴な高嶺の花。
坂口さんはそれに対して旅館の女中さんなんですが、いやいや、自分はこちらが好きという人も相当多いんじゃないでしょうか。

布団を担ぎながら、「金田一さぁーん!手伝ってあげましょうかあー!」と追いかけてくる天真爛漫さ。
金田一耕助が走って行ってしまうと、ほっぺがちょっと膨らんでいる。
なんという、かわいらしさ。

この後は、一生懸命、金田一に報告をして、うどんを食べるのを中断させられる。
あんまりにも食べられないので、食べるのを止めたのに気づいた金田一が「食べなさい、食べなさい」と言う。
すると「だぁってえ…、食べられないんですもん…」と言う。
その、こちらを見る時の、ほほえましさ!

陰惨な物語の、清涼剤。
死体発見の時の、廊下を走る悲鳴は見事です。
悲鳴のお手本です。
物語を引き立てる悲鳴です。

その後、「暴れん坊将軍」で、「め組」の女将さんになった時は「ああ、坂口さんも女将さんを演じるような年齢になったんだな」とは思いましたが、あのかわいらしさは健在。
キップの良さと度胸が、どこか「前略…」のかすみちゃんの、鳶の娘という設定を連想させました。
かすみちゃん自身は、啖呵なんか切らないですけどね。
もしかしたらキャスティングに「かすみちゃん」の影響があったんじゃないかな?なんて、思ったりしてました。

知っている人は少ないのかもしれませんが、坂口さんで好きだった役柄は森光子さんの娘である4姉妹の次女です。
「一直線な性格なので、学生の頃、ちょっとぐれた時は大変だったじゃない」と言われるような娘でした。
しかし卑怯なことが大嫌いで、むしろ正義感が強くて融通が利かないからこその脱線という感じを良く出してました。

毎回、ヘアスタイルがアイデア一杯に変化したのも見ていて楽しかった。
好きな男性にはいつも絡むしかない、不器用さも好きでした。
彼女の恋、実ってほしかった。
主題歌も歌ってました。

子供の頃から知っている俳優さん、女優さんがいなくなるって信じられない。
本当に寂しい。
ショックです。
坂口さんのすごいファンを知っていたので、あの人は今、とてもがっくり来ているだろうと思いました。

坂口良子さんのご冥福を、心よりお祈りします。
本当に、「武器」「最終兵器」と言っていいぐらいのかわいらしさでした。
あのかわいらしさは、見た人の心には永遠に残ります。

素敵な女優さんです。
今までどうもありがとう。
かわいらしい「最終兵器」、坂口良子さん。
坂口さんの魂が、安らかでありますよう。


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2013.03.29 / Top↑
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