こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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たまらない濃さ 上野山功一さん

連休の最後の日は、昨日煮込んでおいたチキンカレーに野菜を加えて、また煮てそれを食べる。
そしてコーヒーを入れて、アイスクリームと甘いものを食べる。
見るのは録画しておいた時代劇、時代劇三昧。

すると、上野山功一さんが出演されてました。
この前の「右門捕物帖」の「くちなしの花」では、若バカ殿の側用人で、辻斬りを止めるどころかあおっていた。
それを嗅ぎつけた若き同心を斬殺し、遺体を引き取りに来た右門たちを嘲笑った。

ああ、ひどいわ…。
許せないわ…。
そう思わせてくれないと、最後が盛り上がらない。

しかし最後は、目付からの探索を恐れた旗本屋敷から放り出され、哀れにもパニックに陥った。
うーん、確かにこの人、すごく悪いんだけど。
一番悪いのはバカ若殿だし、この人にあのバカ若殿をいさめることはできなかっただろうしなあ。
悪いのはこの人だけじゃなくて、この人をアッサリ切り捨てる武家のシステムも悪いんじゃないかなあ、などと思わせてくれました。

「必殺必中仕事屋稼業」でも、悪徳同心。
こちらのお話も、書きたいと思います。
上野山さんはこの後の「必殺」シリーズの「仕置屋稼業」でも、悪徳同心でしたね。
水芸の女性にお座敷ストリップ(まあ!)なんかさせるんですが、この方、もみ上げが特徴的で、出るとすぐにわかります。

「必殺仕置人」では、私の好きな話「ぬの地ぬす人ぬれば色」で大奥に使える伊賀者でした。
この回の被害者は、後に仕事人シリーズでお加代を演じる鮎川いづみさんの「ゆき」。
ゆきの婚礼のための友禅をほしがった将軍の側室のため、この伊賀者はゆきの許婚も父親も斬り捨て、代金を投げ捨てる。
事の露見を恐れ、密かにゆきを葬ろうとの画策から大奥に上がらされたゆきが、廊下で庭に控える上野山さんを見て、凍りつく。
すると上野山さん、不敵な笑い。

さらに側室の嫌がらせは続き、ついにはゆきをこの伊賀者にくれてやる話になる。
上野山さんは、近くできらびやかな大奥の女性たちを見ている。
だから何が望みかと聞かれると、大奥の女性を妻にしたいと言うんですね。

そうすると側室が、ゆきをくれてやると言う。
ゆきは愕然。
自分が憎まれ、恨まれ、殺してやりたいとさえ思っているであろう女性を妻に押し付けられる。

しかし上野山さんは言うのだった。
自分たち、伊賀者が嫌われているのは知っている。
それならば、自分を憎む女を妻に!と。

この時のゆがんだ笑い。
きらびやかな大奥の女性を見て、警護している。
しかし、嫌われ、さげすまれている。
見ていてこの辺り、この男にも屈折するまでのいろーんな、経緯があったんだろうなあと思わせます。

これが決定打になって、ゆきは自殺してしまうんですけどね。
仇は仕置人が取ってくれます。
錠が上野山さんの伊賀者と対決するために、腕を鉄でガードしてくるんです。
クライマックスの殺陣もまた、見所。

でも上野山さんの「必殺」での悪役といえば、私は何と言っても「暗闇仕留人」の18話がすぐに出ますね。
主人公たちを追い詰める悪人の中でも、上野山さんが演じる弥七が実働部隊。
この話は数ある「必殺」シリーズの作品の中でも、私は最も暗く、後味が悪く、つらい作品だと思ってます。
しかし、そう思わせるだけの俳優さんたちの熱演で、忘れられない回です。

被害者も、加害者の上野山さんの執拗さ、たちの悪さで、「こういうことはしたくないな…」。
「こういう風に人を追い詰めたくないな…」。
「あんなになってしまう人を見るのは、嫌だな…」と思わせてくれる。
ただ、今日みたいな連休の最終日には見ないほうが良いと思います。

「大忠臣蔵」では密偵だったり、「弥次喜多隠密道中や「おらんだ左近事件帖」でもお見かけしました。
そして今日は松平右近事件帳の22話「日本橋の団十郎」で、上野山さん発見。
濃い悪役ぶりで、大いにクライマックスまで盛り上げてくれました。
「濃い!」が好きな私には、たまらない悪役さん、たまらない濃さであります。

つい先日、長谷川明男さんはどうされているのかと思ったばかりなので、上野山さんについて調べてしまいました。
すると何と、腹話術で「福島のコーモンチャマ」という八兵衛の相棒を連れて、講演会をやっていらっしゃいました。
俳優生活50年の間の、いろんなお話を聞かせてくれているそうです。

ぎゃー、聞きたいよー。
私としては、喉から手が出るほど聞きたいお話だと思う。
福島で、お店もやっていらっしゃる。
まだまだ、お元気でいてほしいですよ~。


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Comment

揉み上げも中毒です!
編集
こんにちは。
再び懲りずに丁髷中毒です。

月末で拙者が勝手に暇こいているだけなので、ご返答のペースはどうぞお気になされませぬように。本日5月31日は、待ち焦がれた「用心棒」が時専チャンネルで放映されるので、今からテンション上がりまくりなだけでござる。

Mr モミー(=揉み上げ)こと上野山功一先生!

悪役俳優さんは、お顔を一見すれば「ああ、この人知ってる!」と即座に反応しつつ、大変失礼ながら、お名前の記憶が追いつくのにタイムラグがしばし生ずるのが現実です。なれど、上野山先生は出てきた途端に分かる!
やっぱりあの麗しい??モミー様さまですね(笑)!

余りにも惜しい早逝をなされた「そんな事俺が知るかぁ!」ストロンガーこと荒木しげるさん主演の「超神ビビューン」では、近代に出没する妖怪を研究するダイマ(大魔)博士を演じておいででした、上野山先生。

総白髪のメイクでしたが、当時ご本人はリアル白髪では無かった筈。それでも揉み上げまで真っ白なヅラをご使用だったのは、自毛のモミーを剃ったり隠したりが不可能だったからなのでせうかね(笑)?
上から白髪もみあげをくっつけていたのか?或いは染め?と想像すると、つい笑みがこぼれてしまいます(笑)。


因みに博士の孫は」三太くん」ですが、santa=saint(聖)に設定するあたり、石ノ森先生、やりますねぇー(笑)。


あと、忘れられないのは、THE JAPANESE HERO FOR EVERこと宮内洋さま、「島帰りの龍」と同じくらい、「彼に『しか』演じられない、もとい「彼の為にあった役設定」の「快傑ズバァーット!」の記念すべき第一話、「お前さんの腕前は、日本じゃぁ二番目だ」なる台詞を初めてかまされた、早打ち拳銃の名人、ランカークこそが上野山先生!

趣味の悪い如何にも漫画チックなコスチュームでしたが、嫌でも漂うダンディなオーラが最高で、初回を大いに盛り上げて下さりました!

因みに第二話では、胸を病んだ(総司のパロディ?拙者も神道無念流の有段者でござるw)居合いの達人で天本英世大先生がご登場、今でも興奮しまくりですっ!

ちゃーすけさんも拙者も大好きな悪役名優さん達は、良い意味でtype cast(配役のイメージがほぼ決まっている)の方々が多いですが、上野山先生は、芸域が非常に広い印象があります。

「えっ、こんな役柄も余裕でこなすんだ…」なるサプライズが常に新鮮。

菅貫や亀石征一郎さんが善役な場合の予想=コイツ、絶対結末は悪だろ?wを裏切って最後まで善役をこなすのとは又一味異なる、器用で多才かつ豪快な演技。圧倒されます。大好きです。

冷酷な役の際には文字通り半端でない、「ここまで演じてくれなければ!」を実感させて下さる名優ですよね。

時に、一休さんの件で、西沢利明さんが足利将軍にぴったりなのは、ご同感頂けたのですよね(笑)?

西沢さんは、私にとり永遠の「麻呂悪役」の名人です!
「彫刻、美術」の沖サマの美貌とは又違う、「やんごと無き呼吸」を感じさせてくれた、色香と気品のある美男子です。「狂気の貴公子」こと松橋登さんともある意味共通している?

「生々しさは明らかにあるのに、同時に手が到底届かない」神秘さに魅了し続けた美しい俳優さんです。

声優でもご活躍の松橋さんはもとより、西沢さんも済んだお声が美しかったですよね。「たれ(誰)じゃ?」「てあぇー(出会え)!」「麻呂は~でおじゃる」があれ程お似合いの雅な方は、不世出そのものです!

で、ちゃーすけさんの「桔梗屋さんは誰がいいかな?」ですが、拙者は桔梗屋さんを見る度に、遠藤多津朗さんを思い浮かべます。

強欲でガハハ笑い、でも愛嬌満々で何故か憎めない、やり込められると素直にトホホ…なのは、正に遠藤氏のお家芸。

娘の弥生さんは、アバズレ丸出しだけど何故か下品さの無い、芦川よしみさんなんて如何でしょうか?美人と言うより「目立つ可愛子ちゃん←大関優子さんもとい佳那晃子さんも同印象です」なルックスや、キャンキャンした声も似ている気がします。必殺の芦川さんは、その手の「お嬢ちゃんキャラ」を何度も楽しく拝見致しました。

新右衛門さんは、「生真面目で不器用で照れ屋(+イケメン)」を前面に出すなら善役versionのセブンこと森次晃嗣さん、「無骨で純情、強面」アピールなら松重さんも良いかも(笑)。松重さんは顎もご立派ですし(笑)。

母上さまこと伊予のお局様は、太陽にほえろ!時代より少しお歳を重ねた関根恵子さん…いかが?正統派美形ながら、マカロニ刑事やジーパン刑事にとり、正に母性を感じてほっとする存在だった気がします。何と言うか、バリバリの労働女性ながら、家庭的な温かさが滲み出る美女なのですよね。

貫禄を美貌が同居する昭和美女、平成の若い世代が如何に馬鹿にしても、現実は黙々と伝世は語り継がれております。何をどう嘲ろうとその人の勝手ですが、その時代を経た先祖がいるから、今の自分が居るんだよ、って。

あらあら、モミー上野山先生の話からだいぶ脱却してしまいましたね。申し訳ありません。

古き良きを、壱番良い意味で大切にするお仲間同士、今後もよろしくお願い申し上げます。

まずはこれにて。あらあらかしこ。
2015年05月31日(Sun) 18:31
丁髷中毒さん
編集
>丁髷中毒さん

こんにちは。
いつもありがとうございます。

「用心棒」、いいですねえ。
三船さん、やっぱりいいです。
あの歩き方、あの立ち居振る舞い。
唯一無二の俳優さんですねえ。

>Mr モミー(=揉み上げ)こと上野山功一先生!

前に書きましたが、私もこの俳優さん、大好きです。
今はあちこちを講演して回っておられるようですが、一度お話を聞きたいものです。
揉み上げも健在のようで、うれしい限りです。
この方の揉み上げを見ると、「おおっ、出たっ!」って喜んでしまいます。
そらずに白髪も、がんばってくださったんですね。

>あと、忘れられないのは、THE JAPANESE HERO FOR EVERこと宮内洋さま、「島帰りの龍」と同じくらい、「彼に『しか』演じられない、もとい「彼の為にあった役設定」の「快傑ズバァーット!」の記念すべき第一話、「お前さんの腕前は、日本じゃぁ二番目だ」なる台詞を初めてかまされた、早打ち拳銃の名人、ランカークこそが上野山先生!

宮内さんは永遠のヒーローです。

>趣味の悪い如何にも漫画チックなコスチュームでしたが、嫌でも漂うダンディなオーラが最高で、初回を大いに盛り上げて下さりました!

悪役さんたちは、サービス精神が旺盛ですね。

>因みに第二話では、胸を病んだ(総司のパロディ?拙者も神道無念流の有段者でござるw)居合いの達人で天本英世大先生がご登場、今でも興奮しまくりですっ!

天本さんも素敵な俳優さんです。
晩年のCMも、死神博士を知っている私たちへのサービス満点。

>菅貫や亀石征一郎さんが善役な場合の予想=コイツ、絶対結末は悪だろ?wを裏切って最後まで善役をこなすのとは又一味異なる、器用で多才かつ豪快な演技。圧倒されます。大好きです。

亀石さんはこの前、連続で見る機会があったのですが、1本はまったくの被害者、善良な役でした。
いつ裏切るかって思ってたんですが、善人でした。
その次は期待通り?!やっぱり悪でした。
うーん、楽しい。

>冷酷な役の際には文字通り半端でない、「ここまで演じてくれなければ!」を実感させて下さる名優ですよね。

そうでなくては!って思いますよね。

>時に、一休さんの件で、西沢利明さんが足利将軍にぴったりなのは、ご同感頂けたのですよね(笑)?

言葉足らずでごめんなさい。
まったく同意でございます。

>西沢さんは、私にとり永遠の「麻呂悪役」の名人です!
>「彫刻、美術」の沖サマの美貌とは又違う、「やんごと無き呼吸」を感じさせてくれた、色香と気品のある美男子です。「狂気の貴公子」こと松橋登さんともある意味共通している?

品があるんですよね。
松橋さんと言えば、私の友人でどうしても、西沢さんと松橋さんを間違える人がいました。
「これは松橋さんよね?」
「いや、西沢さんだよ」って具合で、いつも間違えるんですよ。

>「生々しさは明らかにあるのに、同時に手が到底届かない」神秘さに魅了し続けた美しい俳優さんです。

「笑っていいとも」で、野良猫たちに離れの部屋のコタツを明け渡したお話をしてくれました。
素敵な俳優さんです。

>声優でもご活躍の松橋さんはもとより、西沢さんも済んだお声が美しかったですよね。「たれ(誰)じゃ?」「てあぇー(出会え)!」「麻呂は~でおじゃる」があれ程お似合いの雅な方は、不世出そのものです!

悪役さんには、ナレーションも声優もばっちりな俳優さんが多いですね。
ダースベイダーも良いし、「サスケ」のお父さんも良いし。

>で、ちゃーすけさんの「桔梗屋さんは誰がいいかな?」ですが、拙者は桔梗屋さんを見る度に、遠藤多津朗さんを思い浮かべます。

浜田寅彦さんなんかも、いいかなあと思いました。
神田隆さんとか。
豪快なんです。

>強欲でガハハ笑い、でも愛嬌満々で何故か憎めない、やり込められると素直にトホホ…なのは、正に遠藤氏のお家芸。

遠藤さんは「必殺仕事人」での「顔と態度で損した親分の一生」が、実に良かった。
まさに遠藤さんのためにあるようなお話でした。

>娘の弥生さんは、アバズレ丸出しだけど何故か下品さの無い、芦川よしみさんなんて如何でしょうか?美人と言うより「目立つ可愛子ちゃん←大関優子さんもとい佳那晃子さんも同印象です」なルックスや、キャンキャンした声も似ている気がします。必殺の芦川さんは、その手の「お嬢ちゃんキャラ」を何度も楽しく拝見致しました。

芦川さんも良いですね。
佳那晃子さんも捨てがたい。

>新右衛門さんは、「生真面目で不器用で照れ屋(+イケメン)」を前面に出すなら善役versionのセブンこと森次晃嗣さん、「無骨で純情、強面」アピールなら松重さんも良いかも(笑)。松重さんは顎もご立派ですし(笑)。

中間でオロオロする松重さんも良いですね~。

>母上さまこと伊予のお局様は、太陽にほえろ!時代より少しお歳を重ねた関根恵子さん…いかが?正統派美形ながら、マカロニ刑事やジーパン刑事にとり、正に母性を感じてほっとする存在だった気がします。何と言うか、バリバリの労働女性ながら、家庭的な温かさが滲み出る美女なのですよね。

マカロニ刑事には、お姉さんみたいな感じでしたね。
今見たら、あんな美人刑事がいたら大変でしょうって思います。

>貫禄を美貌が同居する昭和美女、平成の若い世代が如何に馬鹿にしても、現実は黙々と伝世は語り継がれております。何をどう嘲ろうとその人の勝手ですが、その時代を経た先祖がいるから、今の自分が居るんだよ、って。

山田五十鈴さんや、京マチ子さん、高峰三枝子さんのすごさはわかっているようでしたが、わかってなかった。
昔のことをたいしたことがない、古い、所詮は過去なんて思ってしまえたのは、若さから来る傲慢だったんだなと今は思います。
どんなにすごいことか。
自分も人生経験を重ねて、できることできないことがわかってくるとすごさが理解できます。

>古き良きを、壱番良い意味で大切にするお仲間同士、今後もよろしくお願い申し上げます。

こちらこそ、よろしくお願いします。
2015年06月06日(Sat) 21:11












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