見ごたえあった、「半沢直樹」最終回。
朝から楽しみで、こんなことも久しぶり。
近藤さんがまさかの、といったら、申し訳ないけど、戦勝国側でした。
戦争には勝ってないけど戦勝国に入ったフランスみたい、と言ったら失礼ですよね。

すみません。
でもそんな感じ。
そうすると半沢は何だろう。

生きていくってつらいな、と近藤に理解を示す半沢。
自分だって、ああやったと。
本当は言いたいこともあっただろうけど、言葉でお互いに言うのは難しい。

だから、剣道でぶつかった。
あの時、あのつらい時、近藤は半沢に打ち込んでいった。
でも今度はそうじゃなかったように見えた。
近藤は、やられていた。

それに対して、半沢は理解を示した。
あれは責められるより、身の置き所がない。
大和田も自分も同じかもしれないと言った半沢だけど、半沢は近藤を巻き込まなかった。
だから違う。

大和田は、自分と同じになってほしかったかもしれない。
同じ人間にやられたなら、まだ悔しくなかった。
理解ができたと思う。

でも半沢は、大和田と同じにならなかった。
だからこそ、悔しい。
自分がやってきたことが、間違っていて悔しい。
半沢が正しかったのが、悔しい。

自分がやってきたことが、全部帰ってきて悔しい。
だから、土下座できない。
どうしても、どうしてもひざが曲がらない。

曲がるのを拒否する。
心と体を無理やり組み伏せて、する土下座。
全人生、全人格の否定。

半沢が血がにじむほど、握り締めていたネジ。
勝利の快感のほかに、むなしさが感じられたのは不思議。
徹底して仇を叩きのめしたけれど、その後に来る自己嫌悪もすごかったんだろう。

大和田常務に頭取がかけて、温情。
彼を頭取が飛ばすのは簡単だったけど、それでは彼の生き方も変わらない。
どこかでもっと、陰湿になっていくだけ。

そんなことを考えていたのかどうか、それはわからない。
だけど大和田常務は、温情を知った。
実は、彼も苦しかったんだと。
あれで懲戒免職になったら、破滅。

結局は彼も、びくともしない強固な城を築くことができなかったんだな。
お金はどこかから出てくるもの、とでも思っていそうなあの奥さんもきっと、大変だと思う。
取締役に残って彼は勝ちかと思えるけど、大和田自身は勝利感など微塵もないと思う。

頭取に、頭は抑えられた。
彼を支えてきた生き方も、プライドも崩壊しているし。
おかしくなってしまっても不思議はないぐらい、打ちのめされているはず。
側用人ではなくなったのに隠居させられず、城に出仕させられるほうがつらいと言えばつらい。

しかし破滅は避けられた。
でも初めて情けをかけられて、弱い立場を知って、彼もきっと変わる。
意識しなくても、どこかで変わっている。

しかし一番の賭けに勝ったのは、頭取。
賭けだったのか、どうかはわからないけど、とにかく彼が勝った。
大和田も掌握。
この運の強さも、頭取まで行く男に必要なものかもしれない。

黒崎は、どうなったのかな。
片岡愛之助さん、楽しかった。
昼間、片岡孝夫さん(現:仁左衛門)さんの「眠狂四郎」見てるから楽しくて楽しくて。

みんな、すごい表情してましたね。
そして夢中で見てたけど、堺さんのセリフのすごいこと。
近藤さんだけじゃなくて、大和田常務にも家庭人として、普通の夫としての顔があることがわかる。
みんな、みんな、銀行で見せている顔だけがすべてじゃない。

誰もが家庭を持っている、お前だけ持っているんじゃない。
でも、敵もそうだとわかった時がつらい。
憎んでも憎みきれなくなってしまうから。
大阪編の時も、そうでしたね。

さて、毎回倍返ししていた半沢だけど、あのラストは実際の会社と言うのは理不尽もまかり通るといいたいのか。
あんな男を置いておいたら怖いから、出て行ってもらうというのか。
この会社をどうにかしろ、期待しているというのか。

確かにいくら正しくても上司に土下座させた男が出向となれば文句を言わせないし、金融庁も一応は溜飲が下がる。
つまりは、妥当な処遇なのかな。
相変わらず、頭取が読めない。
不愉快な理不尽ラストというより、次の戦いの幕開けで楽しみになりました。

面白いドラマをありがとう!
プロの俳優さんたちのお仕事を見せてもらいました。
まるで来週から第3部が始まるみたいな終わり方。
続編は絶対、期待してます。


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2013.09.22 / Top↑
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