「神様のベレー帽」、24日放送でした。
手塚先生というより、新米編集者の成長物語だったのは意外でした。
これはこれでありなのかもしれませんが、私は手塚先生の話だと思っていたので、「あれ?」と思いました。

伝えたいメッセージは手塚先生の「僕ができるんだから、あなたにもできる」なんですね。
それはわかるんですが、手塚先生が名作「ブラックジャック」を生み出す経緯が見たかった!
時代に取り残されるかもしれない転機で、あの名作が生まれる時。

「ブラックジャック」が最初は4話だったというのは、知ってました。
それが掲載されてからはすごい反響で、特に「ミユキとベン」の反響がすごかったと。
不良少年のベンがある日、知り合った臓器移植をしなければならない少女ミユキ。

ベンはブラックジャックの元を訪ねるが、手術費は持っていなかった。
多額の手術費用のため、ベンは強盗を企てる。
その頃、手術費用を請求したブラックジャックは、ミユキのいる病院に現れる。

病院の医師は、ブラックジャックの評判の悪さから追い返そうとする。
それに、ミユキは手術しても助からない。
だが、ブラックジャックは引かない。

しかし医師は評判とは裏腹の、ミユキの手術への情熱あふれる目を見て、ブラックジャックを受け入れる。
そこに「少年強盗です。警官に撃たれました」と、ベンが運び込まれてくる。
ブラックジャックを見たベンは、手術費用がないことを詫び、やっぱり自分は何の役にも立たない、屑だったと言って息を引き取る。

ベンに向かってブラックジャックは、「お前は役に立つ!」と叫ぶ。
ミユキの手術に、ブラックジャックはベンを使った。
手術は奇跡の大成功だった。

あの少年が奇跡を呼んだのか、と病院の医師は言った。
横たわるミユキに寄り添うベンの姿が、ブラックジャックには見えた。
ミユキの中で、ベンは生きている。

…という話で、確かにすごく印象に残る話なんです。
こういう話が生まれるまでの手塚先生の苦労とか、描いている最中の様子、ブラックジャックにこめた思い。
さらにはその反響。
ドラマでは、こういうのを見たかった。

天才なんだから、自分とは違う。
手塚先生にできたって、自分にはできない。
そう思っている人に対して、そうじゃないんだ。

確かに天才だけどその手塚先生だって、こんな苦労していたんだ。
周りも振り回されながら、だからそんな手塚先生についてきたんだ。
そこを描いた上で、「僕ができるんだから、あなたにもできる」の言葉が出てくると良かった。

さて手塚先生を演じた草なぎさんですが、草なぎさんは動いたらその役に違和感がないことが多いです。
だから手塚先生を演じることについては、大丈夫だと私は思ってました。
ちゃんとものにしているだろうな、と。

とんでもないことをしているのに、本人には全然その自覚がない。
草なぎさんは、天才と変人が同居している手塚先生を、嫌味なく見せてくれたと思います。
できれば今度は、手塚先生を丹念に追ったドラマで見たいなと思いました。


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2013.09.25 / Top↑
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