天知茂さん主演の「雲霧仁左衛門」。
今、ファミリー劇場で同じく、天知さんが名探偵・明智小五郎を演じる「江戸川乱歩シリーズ」も見ているので、そう思っちゃうんでしょうが、どこか活動劇っぽい。
町の中にひっそりと目立たず溶け込むお頭ではなく、派手な紫を使った衣装で登場したり、謎の虚無僧だったりする。

そのスーパーマンぶりと合わせて、どこか探偵活劇、大江戸捜査網的世界。
これはこれで、楽しい。
もちろん、人間ドラマも描かれているんですが、どちらかというと活劇っぽい。

因果小僧・六之助は山崎版の方が、無鉄砲。
逆に州走りの熊五郎は、あまり出てこない。
木鼠の吉五郎も、それほど出てこない。

お千代は山崎版は上品でたおやかでしたが、こちらは盗賊の姉御という感じがしますね。
山崎版ではお頭とお千代はあくまでプラトニックな間柄であり、そんなお千代の風情が松屋をひきつけたんですが、ここでは魔性の女ぶり発揮です。
お頭との関係も、天知版ではお千代の女っぽさが出てます。

私の好きな、江幡高志さんが配下の1人として出番が多いのはうれしいです。
安部式部役の田村高廣さんは、迫力と温かみがある。
密偵・お京の宮下さんも姉御的迫力と、それとは裏腹の、垣間見せる弱さが魅力的。
それぞれの良さが出ていて、天知版も好きです。

池波作品は、ひとつの原作をいろんな人が演じるので、その違いがまた楽しい。
個性が出ると、同じ原作でもこんな風になるのかと思いながら見てます。
それぞれの良さが出ていると、テイストが違っていても、十分、楽しめるんですね。

しかし、天知版は音楽がおもしろい。
オープニングの「や、や、ややややーん」という女性コーラスがなんだか、お色気あっておもしろい。
エンディングのまるで闇夜にとどろく怪人の笑い声みたいな「くわーかっ、かっか」みたいな音と、夜に目が光るふくろうがいかにも夜に動く集団っぽさを出しているのもおもしろい。
活劇っぽいのは、この音楽も理由かもしれませんね~。


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2013.12.05 / Top↑
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