必然性なく?入浴する美女

天知茂さんが明智小五郎探偵を演じる、江戸川乱歩シリーズ。
江戸川乱歩というのは、サスペンスの形を取った非日常世界のファンタジーの世界だとおっしゃったのは、「黒蜥蜴」美輪様。
そうなんですね、日常に紛れ込むサスペンスですが、冷静に考えたらわかる。
「これは有り得ない!」

トラックで運んでいた石膏像が、出会い頭の衝突のショックで荷台から落ちる。
すると石膏像から血が流れる。
警察で解体すると、中から女性の死体が…。
有り得ないけど、サスペンスとしてはすごく期待してしまうようなシチュエーションが用意されてるでしょう?

こちらが期待してしまうような舞台設定、登場人物が用意されているため、その有り得ない展開を見たくなる。
非日常の世界が楽しいんですね。
この江戸川乱歩シリーズ、タイトルが「浴槽の美女」「宝石の美女」などと、「美女」になっている。
その通りに毎回、被害者にも犯人関係にも「美女」が出てきます。

さらに美女が毎回必ず、お風呂に入っている。
必ず、入浴シーンが出てくるんですね。
犯人が襲ってくるのに、1人で無防備な状態というので、必要と言えば必要。
必然性ないといえば、ない。

だけどここは、男性サービスとして用意されたシーン。
美しく撮影されているし、綺麗な人の綺麗なシーン。
70年代80年代に活躍した女優さんが一杯見られるのも、楽しい。

追い詰められた犯人の美女が、用意しておいた花火を打ち上げる大筒に入る。
ズドーン!
打ち上げ花火とともに、夜空に散る美女。

夜空に紅い花火。
彼女の野望は、野望が達成された祝いのはずの花火とともに散った。
有り得ない!

富豪の3人姉妹の1人が、浴室で殺される。
「どうして…」と、ショックの3姉妹。
だがすぐに、残った2人の姉妹は大使館員とテニスやってる。

喪に服さないのかー!
有り得ない!
そして更衣室に現れる、黄金仮面。

いやいや、有り得ない。
でも楽しい!
そういえば、角川映画が「犬神家の一族」を作る前に横溝正史の映画作品、金田一探偵ものは、この明智小五郎テイストでした。

江戸川乱歩がその時代のモダンなら、横溝正史世界は封建的な前時代の世界。
横溝正史作品は、この古い日本の世界を守った成功だなと思います。
日本のミステリーを代表する江戸川乱歩と横溝正史だけど、こういう違いを作ったところがすばらしかった。

さて、江戸川乱歩シリーズは、ツッコミ入れつつ、入り込んでしまうのがいい。
天知茂さんがお正月番組として放送された作品の冒頭に、「あけましておめでとうございます」とご挨拶して「どうぞ、お楽しみください」と言ってます。
はい、楽しんでますよ。
見ながら、テレビが娯楽だった楽しい時代だった、楽しい正月番組があった、なんて思います。


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