こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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桜の木の古い釘

テレビで定期的に放送される、恐怖映像の番組があります。
トリックなのか、本物なのかわからないですが、これは怖いなと思うものもいくつかありますね。
私がこれは怖いと思ったのは、夜中、神社に向かう2人組が撮ったという映像。

その神社は、丑の刻参りをする人が多いという林に隣接しているんです。
2人組が林の方で、何か音がすると言って、その方向に向かっていく。
林の木には、丑の刻参りでのろいをかけた藁人形が釘で打ち付けられている。

すると、突然、こちらに白装束の女性が声を上げながら走ってくる。
もう、半狂乱。
丑の刻参りで、誰かをのろっていたと思われます。

のろいを誰かに見られると効力がないばかりか、自分にのろいが跳ね返ってくるとか。
それを防ぐには、見た相手をどうにかしなければならないというのを聞いたような気がします。
だから、この女性はのろいが破られた残念さと、自分に返ってくる恐怖で襲い掛かってきた…ということでしょうか。

いや、作り物かもしれないけど、この女性の半狂乱振りが怖い。
実際に遭遇したら、逃げられるような気がしない。
こういうのが、実は一番怖いんじゃないかと思う。

丑の刻参りというと、山岸涼子さんのマンガにもありました。
主人公の女性は、結婚を控えている。
相手は奥さんが病死した男性。
でも別に、略奪でも、奥さんが生きている頃からつきあっていたわけでもない。

母親がやってきた。
主人公は「ママ」と呼んでいたが、主人公には育ての親だった。
生みの親は、まだ主人公が小さい頃、病気で亡くなっていた。

その後、後妻に入ったのが、育ての親だった。
母親の記憶がほとんどない主人公にとって、母親は育ての親だった。
今の自分の状況と、同じだ。

主人公の庭には、大きな桜の木がある。
その桜の木が今、斬られようとしている。
この桜の木について、主人公は夢を見たことがあった。
子供の頃、夜中に目を覚まして庭を見た。

白装束を着た誰かが、庭の木に藁人形を打ち付けているのが見えた。
目が光っていた。
怖い夢だった。

その時、ウワッという声がして、桜の木を斬る作業が止まった。
桜の木に、太い釘が刺さっていて、木を斬るチェーンの刃がやられてしまったのだった。
作業をしている人はその釘を、「かなり古い」と言った。
「こりゃ、怖いな」とも。

主人公は、はっとした。
丑の刻参り。
あれは夢ではなかった。
そして、あれは…、母親だった。

お茶にしましょうと、主人公の母親が声をかける。
体が弱かった母親が病死して、後妻に入ったママ。
彼の妻が病死して、後妻に入る自分。
「私はその時、なんとなく、彼との結婚が怖い…、と思ったのでした」。

丑の刻参りが本当に効くのかどうか、それはわからない。
何日も何日も夜中に誰にも見られないようにして、藁人形を打ち付けに行く。
そこまでする恨み。
人を憎む気持ちが怖い。

それを台無しにされるなら、見た人に襲い掛かってくるのも不思議じゃない。
一番怖いのは、人の心…。
怖い映像を見て、このマンガを思い出したのでした。


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