こたつねこカフェ

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東映が必殺作るとこうなる? 「影同心」

「影同心」、ちょっと遅れながらも見ています。
初回から3人の影同心は組んで仕事をしていたので、結成に至った経緯は次か、その次ぐらいでやるのかな~と思っていました。
もう、5話。
…ないんですね?

結成の経緯って主人公たちに感情移入するうえで、大切なんだなあと思いました。
でもこれはそういうものだと思って、受け入れて見てます。
これはこれで、おもしろいですけど。

3人は同じ南町奉行所の仲間なんですが、最初から狙った配置だったのか。
偶然、一緒だったのが意気投合したのか。
正義感が強くて、その結果、奉行所の正義に収まれずについに仕事を放棄してしまい、昼行灯と化していた3人を集めたのか。
それとも、昼間は目立たぬよう、無能を装えと言われて昼行灯をやっているのか。

なんて言っても、元締めはお奉行さまですから。
お奉行さまがどうして、こんな組織の元締めとなったのか。
その辺り描くとおもしろいと思いますが、これまた全然わからないので、想像するしかありません。

影同心の1人、更科右近は、山口崇さん。
主人公みたいですが、5話まで見たところ、あまり出番がありません。
忙しかったんでしょうか。

被害者と関わり、激しているのは渡瀬恒彦さんが演じる高木勘平ちゃん。
外見も中身も、演じる渡瀬さんもすごくワイルド。
端整な印象の山口さんと、対照的。

柳田茂左衛門は、一番年かさで、当時としてはもうすぐ定年?って感じの年齢では。
演じるのは、金子信雄さん。
これが表情豊かで、うまいんです。
金子さんはとぼけ役から悪役、黒幕、もう、役の守備範囲が広い!

非常にとぼけた感じを出したかと思うと、したたかさを感じさせたり。
人生経験豊富そうで、包容力があります。
お奉行さまとお手洗いで隣り合って、ぼそりと標的をあらわしたメッセージを受け取るのもこの「お父さん」。

元締めのお奉行さまは、田村高廣さん。
出番が少ないですが、出る時は、さすがの存在感。
ハイカラさんで、コーヒーなんか淹れてる。
なーんと、このお奉行さまは、鳥居甲斐守さまなのであります。

お佐知は、范文雀さん。
やっぱり、すごく綺麗ですね、この女優さん。
茂左衛門お父さんの愛人で、サポート係。

菅井きんさんも、3人にお金を貸している金貸しのばあさん役で出てます。
この辺りのキャスティングで、必殺と混ざっちゃって覚えてる人もいるんじゃないかな?
奉行所の外でわめいて、3人に返済を要求もしますが、3人とはどこか信頼関係にあって、被害者を3人に言われてかくまうことなどもする。
特に高木勘平を「勘平ちゃん」と呼んで、放蕩息子としっかりばあさんみたいに見えないこともない。

やり手与力・小田頼母は勝部演之さん。
これがただの嫌な上役かと思ったら、悪の火盗改めに囲まれて刀を押し付けられている勘平ちゃんを助けたりもする。
火盗らに一発かました勘平ちゃんを大いに理解し、誉める。
普通に正義感が強い、公平な、立派な上役ってところがいい。

彼に比べると、主水にヒステリックに対応する割りに仕事はいい加減だったり、実はあんまり機能していない「仕事人」シリーズの田中さまの方が始末が悪い。
いや、田中さま、いいキャラクターで好きですけどね。
頼母が必死だからこそ、それを逃れる悪は影同心がやるしかないという説得力が出る。

茂左衛門お父さんの正妻・柳田周江は、丹阿弥谷津子さん。
のらりくらりとしている夫に、「あなたの元に嫁(か)して30年。後悔ばかりの毎日でございました」と言う。
金子さんとこの丹阿弥さんが、実際のご夫婦というところが爆笑なんです。

覚えていますが、金子さんは料理番組を持っていた。
食通だった。
その金子さんが「一番うまいものは何ですか?」と質問された。

食通の金子さんの答えだから、さぞかしうまいものを言うのだろう。
それとも、いかにもうまいという食材かな?
注目の答えだったと思います。
すると金子さん。

「そうだね、かみさんがカッカッと刻んだ大根を、熱々のご飯にかけたやつかな」。
うまーい!
グルメな凝ったお店とか、高級食材とかじゃない。
嫌味のないイカす答え。

同時に、「かみさん最高」「大好き」「感謝してる!」というメッセージも込めてる。
良いご夫婦なんだなと思いました。
これを覚えていると、2人のシーンが一層おかしい。
息もピッタリ。

影同心、最初は必殺のようで必殺じゃない。
必殺シリーズを東映が作ると、こういう血がたっぷりの、残酷物語風のちょっとグロテスクな湿った感じになるんだな、と思いました。
逆にこれを見て、必殺は残酷だけど、実は不快感を感じさせない作りになっているとわかりました。

影同心が不愉快っていうんじゃないですけどね。
残酷だな、悲惨だ、嫌だなって思ってしまう。
実際に嫌な悪党たちが働く悪なんだから、嫌な気持ちがして当然なんでしょうが。

必殺は実に、グロテスクさをあまり感じさせず、娯楽に徹底してうまく作っているんだなと思いました。
だから、子供の私でも見ていられたのかも。
同じ材料でも違う会社が作ると、こんな風に特長が出るんですね。

それでも影同心、必殺という下敷きがあるせいか、うまくエキスを抽出して作ってはいると思います。
5話ぐらいから、違和感なく話にものれてくるようになりました。
作り手もつかんできたし、見るほうも影同心に慣れてきたのか。
話の細かいところで大雑把さがあっても、そんな部分も含めて、おもしろくなってきました。


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