大岡越前は、もちろん、享保の時代だから、吉宗が登場します。
これが、山口崇さん。
「暴れん坊将軍」の吉宗は、松平健さん。

健さんの吉宗は、とても暴れん坊と言いつつ、そうは思えない品の良さ。
優等生です。
山口さんの吉宗は、さすがに品はいいけど、これはかなりやんちゃな少年、青年だったなと思わせる吉宗。

暴れん坊将軍の松平吉宗方が、市井には溶け込んでる。
山口さんの吉宗は、町にお忍びで出ても全然マイペース。
たとえば、女郎屋に売られた農村の娘がいる。
売り込もうと懸命な女将を、そなたと話はない!と追い払い、娘に「では、話すが良い!」と言っちゃう。

どんな暮らしで、どうやって売られてきちゃったのかと。
その上で、売られてきた娘の借金棒引きのお触れなんか出して、越前に全然わかってない!って言われてへそを曲げる。
そういう天然さ、雲の上の人の超越した感覚が山口さんの吉宗。

松平吉宗は、部屋住みの三男坊とは言うけど、あんまりそんな感じはしない。
山口吉宗は、そういうところがどこかからにじみ出る。
暴れん坊だったのだろう。
それはもう、紀州のはみ出し者だったからだろう。

母親の身分がなくて、苦労した。
でもその分、人の気持ちがわかる。
いつも周りをギョッとするようなことをするけど、ただしいことを話せばわかってくれる。

気持ちの良い男。
魅力的な人。
いつでも、周りは吉宗に振り回される。
しかし、今の世には必要な人。

だから、越前も全力で上様の御政道を支える。
じいは、吉宗に刃を向ける相手に、体を張って立ちはだかろうとする。
この点、松平吉宗は自ら剣を取って戦うと、天下無敵ですけどね。
山口吉宗は、大勢を相手に剣を振るうと、ちょっと危ないところもいかにも殿様。

尾張公は、吉宗の人柄に触れて、自分は生まれながらの殿であった。
そんな自分ではできないこと、感じ取れないことが吉宗にはできる、わかる。
自分がかなわないのは、あたりまえかもしれないと言う。
今の世の中には、吉宗のような将軍が必要なのだろうと思う。

山口さんの吉宗は、ほんとにそんな感じが良く出てる。
大岡越前はおもしろいけど、山口吉宗が出てくる話は特におもしろい。
吉宗の天真爛漫さと、それが起こす騒動が楽しい。
後の「暴れん坊将軍」には、山口さんの吉宗像がかなり影響したのではないかと思ってしまう。


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2014.02.24 / Top↑
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