勝手に狩ります 「影同心」第6話

影同心、第6話。
今回は、「必殺」でも何回か出ましたが、吉原以外のお女郎さんたちの話。
吉原以外は実は違法で、手入れがあってお女郎さんたちはつかまると吉原で3年間、ただ働きの奴女郎にされてしまう。

岡場所に手入れが入り、お女郎さんたちはつっ捕まった。
ついでにとっ捕まったのは、座敷に上がっていた右近だった。
捕まった右近さんは、当然処分されると他の同心たちは冷笑。

お奉行に呼ばれた右近さんは、たっぷり絞られているかと思ったら、お奉行が艶めかしい本を読んでいるところを体をほぐしている。
この世のおもしろいことは、岡場所にあるんですよ~、などと話をしながら。
そこに与力の頼母がやってくると、あわててもっともらしい顔をする右近。

結果、右近の処分は、お奉行がわざとらしく「同心にあるまじき行為。不届き」と言って、「沙汰あるまで謹慎」となった。
右近と来たら、気楽にすごせる休暇みたいなもんだとウキウキ。
早速、とっ捕まった時に一緒にいた女郎・お駒のところに通っちゃう。

さて、捕まったお女郎さんたちは、頼母に訴える。
もうすぐ5年の年季が明けるところだった、あと18日だったお新がいる。
彼女をまた、3年間のただ働きはかわいそうすぎる。
どうにかしてやりたいと言うが、頼母がそんなこと考えてやれるわけがない。

だからお駒は自分のところにやってきた右近に頼んでみるが、右近だってどうにもできない。
かわいそうと思いながらも、冷淡に、こういうところにいる人間は誰しも事情を抱えているんだと突き放すしかない。
しかし、彼女たちがただで下げ渡された女郎屋・えびす屋は、彼女たちを牢に閉じ込め、病気の女郎さんも一緒に中に入れて放置しているような、非・人間的な扱いをするところだった。

死にそうな女郎・お道を、えびす屋は雨の中、ちょうどいいから洗ってやれと言って引きずり出し、雨の中に放り出す。
抗議したお駒は散々に殴られ、蹴られ、気を失う。
その夜、お駒は右近に体を見せないように身をよじる。
今さら何を、と言った右近も、彼女の体にくっきりと残る折檻の跡を見て、怒りに燃える。

お駒は見張りを親分が呼んでいると言って呼び出して、その隙に右近を牢に案内した。
牢に閉じ込められた女郎たちを見て、右近は怒った。
右近の密告により、勘平たちが女郎屋に手入れに入った。

あまりの扱いをする店に女郎たちを下げ渡したとなると、まるでお上が後ろ暗い店を許可し、加担したかのようになる。
取り締まらなければならない。
頼母に、その情報は確かだなと言われた勘平だが、女郎たちは座敷に納められ、ちゃんと医者に診せてもらってもいた。

女郎たちに聞いても、いつも自分たちはこの座敷にいるし、3日に一度は医者にかかっていると口を合わせて言う。
勘平は頼母に怒られるが、確信する。
誰かが、奉行所内で、こやつらに協力して情報を流している…。

このままでは殺されてしまうと思ったお駒は、ついに脱走を決意する。
捕まれば殺されるだろう。
果たして、やはりお駒は町外れの道でとらわれる。
抵抗するお駒が刺されたところ、右近たちの情報屋・源太が通りかかり、店の男たちを追い払った。

お駒の口から右近の名を聞いた源太は、おとらの家にお駒を担ぎ込む。
右近や勘平が駆けつけると、お駒は手入れの時は店の主人たちにちゃんと扱われていると言わされたのだと打ち明け、勘平にすまないと手を合わせる。
えびす屋には手入れが入り、取り潰しになった。
奉行所内でえびす屋に情報を流していた、原田は首になった。

だが、えびす屋は、一足早く店をたたんで別の場所に女郎屋を開いたほてい屋と結託し、再び別の宿場で女郎屋をやろうとしていた。
原田もそこで職を得ることになっていた。
さらにお駒は、もうすぐ年季が明けるはずだったお新が、どこにもいないと言う。

また、お新の家族がお新を探しに江戸に来ていた。
奉公しているはずの店はなく、行方がわからないと途方に暮れている。
お新を助けてくれ。
そう言って、お駒は息を引き取った。

お駒は、優しい女だった…。
影同心はえびす屋の場所を突き止めたが、お新はもう、自分はあきらめたとつぶやく。
右近はお新を助ける決意をし、一芝居うってくれと頼む。
お新は逃げ出し、そこを茂左衛門が捕らえた。

もうすぐ定年の茂左衛門は、自分にも何か職をくれと言ってわなを仕掛けた。
お新を捕らえてくれた茂左衛門を信用したえびす屋たちは、茂左衛門に新しい店を見つけたと言われ、やってくる。
座敷でくつろぐお奉行の近くに、茂左衛門の貝が転がっている。
開くとそこには、「勝手に狩ります」の文字が。

新しい店の候補地と言って空き家に案内した茂左衛門たちは、そこで6人を次々始末してしまう。
そして、お新は無事、故郷に返すことができた。
笑顔で迎えに来た許婚と父親とともに、故郷に帰るお新の姿を影同心は見送った。



相変わらず、女性の扱いがひどい。
お駒への殴ったり蹴ったり。
病のお道への仕打ち。

必殺もひどいんだけど、なんかこちらの方は残酷度が増していて、執拗な感じがします。
でもひどくないと、後に非合法に裁く理由がなくなっちゃうから、仕方ないんですけど。
死ぬ前に、たくさんのみやげを持って、子供に会う夢を見るお道がかわいそうすぎる。

最後の仕掛けがあばら家で、戸が倒れたと思ったら、庭にお女郎さんの幽霊が断っているというのがありました。
ただの髪を振り乱した人形なんですが、虐待して殺したお女郎さんたちに見える。
お駒、お道…。
いや、あんなことして今まで夢に見なかったのか。

お駒はどこかで見た女優さんだと思ったら、池玲子さんでした。
「仕事屋稼業」では、おせいさんの妹分だけど、仕置きされちゃう女性を演じてましたっけ。
このおせいさんの仕置きする際の言葉が、「あんたは悪いことをした」じゃなくて、「あたしに嘘をついた」。

嘘をつくのが、裏切りが一番悪いこと。
彼女の生きてきた世界を、ここがよく現していたように思います。
妖艶な悪女でしたが、ここでのお駒は逆境にも卑屈にならない強くて、人に優しい女性だった。

冷淡に見えた右近さんだけど、本当はどうしようもないから冷淡にするしかないんですね。
牢を見たら、怒りに燃えてしまう。
女に弱いんだからと言いつつ、基本的に正義感の強い熱い勘平ちゃんだって怒っちゃう。

基本的に、女性はかわいがるものと思っている茂左衛門だって同じ。
お新が捕まってなぐられそうになると、「商売者に傷がつきますぞ」と、さりげなくやめさせている。
吉原以外は実は違法で、手入れがあってお女郎さんたちはつかまると吉原で3年間、ただ働きの奴女郎にされてしまう。
夜鷹でもそうですね。

彼女たちにしたら、「おめえらなんか捕まえたっておもしろくもなんともねえや」と、小銭をもらって「行け、行け」と逃がしちゃう中村主水は、実はありがたい役人でしょうね。
右近さんがやっと、最初から最後の仕掛けまで関わってくれました。
やっぱり、全員参加はおもしろい。

お奉行も今回は、出演が多い。
飄々としているけど、いろいろとわかってる理解者でもある。
だから止めない。
「勝手に狩ります」も、笑えました。

今回は、うれしそうに故郷に帰っていくお新が出て、救いがあるラスト。
6話になって、影同心の色というものが出てきたと思います。
相変わらず残酷な話、展開なんですが、影同心の味に慣れてきました。
影同心のほうでも、作り方がこなれてきた気がします。


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