「おとり捜査官 北見志穂18」を見ました。
蟹江敬三さんの遺作になったサスペンスです。
いろいろと、「何だそれはー!」と言うことがあっても、いつも楽しく見ていました。
好きなシリーズです。

クライマックスを迎える前の、松下由紀さんの演じる北見志穂の「私、おとりになります!」という、きっぱりとした決めセリフ。
この北見さんの、コスプレも楽しい。
以下、いつもの流れ。

見事、おとり捜査が成功し、犯人確保。
みんなの気が緩んだ瞬間、北見志穂に忍び寄る影。
気を失わせられ、連れ去られる北見。

いつものように、北見を見失う捜査一課。
無線も探知機も捨てられ、探すすべはない。
いい加減、学習しましょう。

いつも憎まれ口を叩きあっている相棒のベテラン刑事・袴田。
これが、蟹江敬三さん。
北見と捜査していた袴田には、北見をあきらめずに探すキーワードが浮かぶ。

必死の袴田刑事は、北見志穂の居場所を突き止める。
袴田刑事は、間に合ってくれ!と走り出す。
北見が目覚めたとき、すべての犯罪を犯した真犯人が目の前にいる。

犯行の動機は、真犯人の哀しい過去に関係したものだった。
家族や家庭や愛に恵まれなかったり、傷であったり、心の傷、トラウマだったり。
そこから生じたゆがんだ愛情や、復讐。

おとりになった北見志穂は、標的である本人だと思われていたり、あるいは計画をぶち壊された犯人の怒りから、さらわれている。
そして、殺されそうになる。
しかし間一髪、居場所を突き止めた袴田が助けに駆けつける。
犯人は殺人未遂の現行犯で逮捕。

後日、袴田刑事はしんみりと、犯人が犯行に至った心情を察して語る。
これまた、しんみりと聞いている北見。
最後はちょっと、袴田が北見をからかって、笑いで終わる。

この決まった流れがないと、ダメ。
わかっているけど、「私、おとりになります!」が出ると、ワクワクしてしまう。
こういうところ、時代劇に似てるかも。
そうか、どうりでサスペンスが好きなわけだ。

そして、袴田は体を張って、北見を助けます。
ある時なんか、火を消すのに自分がゴロゴロ~、ゴロゴロ~と床にローリングしてました。
もう、そんなところまで楽しませてくれるんですよ!
大好きなシリーズでした。

口が悪くて、がさつで、イマドキの風潮についていけず、嘆いたり、憤慨したりする袴田。
しかし、誰よりも頼りになるのが袴田。
袴田と北見の間柄は、お互いを認め合った相棒。
恋人未満のようでもあり、戦友のようでもあり、父親と娘のようでもある。

おとり捜査官シリーズが終わってしまうのか、後任が来るのか、わかりません。
その時は袴田が退職したことになるのか、それとも俳優さんだけが変わって袴田さんはそのままなのか、それもわかりません。
ベテラン俳優さんが袴田さんを引き継ぐ場合、違和感があるのは最初だけなんだろうなというのもわかります。

でも、北見志穂を助けに来るのは、蟹江さんでなければいけない。
見ていて、そう思いました。
何月の収録なんでしょうか。

蟹江さんは体が悪いなんて思えないほど、いつもどおりに演じていました。
具合も悪そうに見えませんでした。
昼間のテレビ東京の、ガイアの夜明けの収録時の蟹江さんは、びっくりするほどお痩せになっていましたが。

蟹江さんはもしかしたら、体調不良の中、走ったり跳んだりしていたのかもしれない。
最後まで、体を張って、演じていたのかもしれない。
だったら、こっちも楽しまなくてはいけない。
そう思いました。

「傷だらけの天使」で、殺意を抱きながら車内である計画を胸に、ほくそえみながら、修たちとすれ違う男。
「子連れ狼」で、いかにも変質者といった挙動不審な落ち着かない目つきで拝一刀をいたぶり、そして打ち殺されてしまう囚人。
「龍馬伝」で、だらしなくも、憎めない、哀しい身分の低い弥太郎の父親。
名取裕子さん演じる女性検事や、バスガイド探偵の上司。

蟹江さんの熱演だから、楽しもうと思った。
なのに、最後の蟹江さんの笑顔を見たら、泣いてしまった。
思い出すと、切りがないです。
蟹江さん、本当に長い間、ありがとうございました。


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2014.04.06 / Top↑
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