4月スタートのドラマ、まず見たのは木曜日。
「BORDER」。
小栗旬さん主演。

主人公の刑事・石川は仕事漬けの毎日を送っている。
いつのまにか、事件で呼び出されるのを密かに待つようになってしまった。
それはどこかで誰かが殺されることを、意味しているのを知りつつ…。

ある夜、石川はうっかり職務質問した犯人に銃撃されてしまう。
一時、心肺停止となった石川は、殺されたものの立場に立つ。
今まで積み重ねてきた人生は、どこへ行くのか。
悔しさ、怒りはどこに行くのか。

その時、奇跡的に石川は蘇生する。
しかし頭の中には、弾丸が入ったまま。
それを取り出すのは難しく、彼は頭に弾丸を入れたまま職務に復帰する。

小さな女の子が、石川の前に立っている。
寂しそうな目をして、ぬいぐるみを持っている。
「お前、何見てるんだ?」と、上司の市倉が声をかける。
目の前にいた女の子は、もういなかった。

病院に戻った石川は、小さな女の子が亡くなったのを知る。
両親はその子のぬいぐるみを持って、泣いていた。
ぬいぐるみは、さっき、公園で見た女の子が持っていたものだった。

職務に復帰した石川の、最初の事件は一家惨殺事件だった。
その家の前で、石川は小さな男の子が立って、自分を見ているのに気づく。
4歳の子供まで殺した犯人。
さすがの刑事たちも、現場の凄惨さに息を呑む。

「子供部屋に行くのは…、気が重いな」。
「許せないですね」。
「絶対つかまえるぞ」。

部屋を見ていた石川は、伏せられた写真を見て驚く。
その写真に写っていたのは、さっき、表にいた子供だった。
つまり、被害者だ。

「つかまえてください。私たちを殺した犯人を」。
声に顔を上げた石川の前には、さっき、血まみれで横たわっていたその家の主人と妻が立っていた。
そう、石川は一度死んだことをきっかけに、死者の姿が見え、話ができるようになっていたのだった。

新興宗教が怪しいということで、聞き込みに行く。
しかし現れた被害者は石川に向かって、「私たちを殺した人間は、この中にいない」と言う。
被害者が教えた犯人は、近所の青年だった。
妻は、犯人が自分に囁いた言葉を教える。

電気は消さない。
「良く見ておかないと、もったいないからな」。
石川は、死者から犯人を聞いて、その犯人をつかまえるべく動く。


いや~、なかなか、おもしろかったですよ。
石川が、息子の犯罪をかばう母親を座らせた喫茶店の席は、幼稚園から帰る母と子供が、大勢通るのが見える席とか。
取調室であくまでシラを切る犯人。

石川の前に現れる子供。
まっすぐに、犯人に向かって指をさす。
外で見ている同僚刑事・立花や、鑑識員の比嘉が注目している。

石川の視線の先。
彼以外には、何も見えない。
「何を、見てるの…?」
比嘉がつぶやく。

そっと石川が囁く。
途端に、犯人の顔色が変わる。
動揺。
いや、それを通り越して、恐怖に変わる。

見ていた立花刑事や、鑑識の比嘉が目を見張る。
「一体、何を言ったの…?」
子供は、おたふく風邪にかかっていた。
犯人は子供の返り血を浴びた時、おたふく風邪のウイルスを体内に入れてしまった。

ウイルスの形は、指紋と同じ。
同じものは、二つない。
つまり、お前の体中に、指紋がベタベタついてるんだ!
犯人はもう耐えられず、叫び声をあげた。


うーん、子供が殺される展開って、「JOKER」でもありましたが、嫌な光景ですよね。
それだけに犯人の異常さが強調され、絶対に許せないという気持ちにさせますが。
実際の事件を思い出させたり、公園から事件のあった家の窓の明かりが見え、影が見えるところはゾッとしました。
いや、このドラマ、手加減せず、すごい本気でやってるんだなと思いました。

犯人の顔色が変わった、一言。
それは
「良く見ておかないと、もったいないからな」。

犯人が被害者の妻を殺す時に言った、無慈悲な一言だった。
だがそれを、なぜこの刑事が知っている。
残酷な事件を起こした犯人を我慢して見ていた視聴者の、溜飲が下がるシーンでした。

犯人が逮捕されてから、3人の死者は現れなくなるんですね。
荼毘にふされたからなのか。
無念が晴れて、成仏したからなのか。
残酷な話ながら、最後はすっきりさせる。

クライマックスで、ここぞとばかりに音楽が大げさに流れることもない。
被害者のそれまでの人生、それを突然奪われた悔しさ、悲しさ、無念が伝わってくる。
演出、良かった。
そして小栗さん、良かったです。

立花役の遠藤憲一さんは、好きな俳優さん。
あと、NHKの朝の連続ドラマ「ちりとてちん」の草々さん役だった、青木崇高さんが立花役なのもうれしい。
いい俳優さんたちのドラマは、やっぱり見やすい。
後半は石川を銃撃した犯人が関わってくるんでしょうが、来週も楽しみです。


予断ですが、私の近くに、石川みたいに「見える」って人がいるんですよ。
でもその人は、ものすごい姿で見えるんだよ、って言うんです。
亡くなった時の姿で見えると、すごく怖いんだよ、って。
さすがにそれはテレビではできないんじゃ…、って、いやいや、こわい。


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2014.04.11 / Top↑
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