影同心IIが始まりましたが、その前に時代劇専門チャンネルで黒沢年男さんがゲストで影同心を語ってくれました。
黒沢さんは、寺社奉行同心・堀田平八郎役です。
珍しいですよね~、寺社奉行の同心が主人公サイドに来る時代劇は珍しい。

影同心だから同心がいるのはおかしくないし、「I」は奉行所の同心3人でした。
でも、寺社奉行の同心というのは意外。
庵主さまが元締めですから、寺社の同心っていうのは確かにありですが。

若き日の水谷豊さんも元・こそ泥で、今は寺男の留吉役で出演。
今のイメージには邪魔になるかなと思うような役ですが、いやいや、若い水谷さんの体当たりの演技はドラマに力を与えてくれてます。
視聴者には等身大の存在で、見ていて、感情入ります。
浜木綿子さんは、庵主様の役ですが、まあ、美しいこと美しいこと。

さて、登場するなり、黒沢年男さん、「黒澤明です!」とお辞儀。
お茶目。
影同心のことを聞かれると、黒沢さんは「過去のことを振り返らない男だから、30年?40年までは行かないか?」とおっしゃる。

黒沢さんは、過去のことを振り返らない。
だから、もらった表彰状もカップも要らないと言う。
「あんなもん、ブリキだからね!」
MCのえなりかずきさんは、素材はブリキですが…と笑う。

さて影同心の話。
「どんどん聞いて!何聞いても大丈夫だよ」と黒沢さん。
「ありがとうございます」と、えなりさん。

影同心IIは、黒沢さん31歳の時。
初めての時代劇主演だったそうです。
撮影で大変だったことは、夏場に撮影して冬場に放送。
暑くて、ほとんどの俳優さんがハゲちゃうと黒沢さんはおっしゃる。

羽二重の頭の中で、ちゃぷちゃぷちゃぷちゃぷ、汗の音がする。
つらいけど、「お金もらえるからね。当時の俳優さんってギャラ良いから。今の俳優さん、かわいそうだよ」。
えなりさん「じゃ、今のギャラなら?」
黒沢さん「がんばります!」

ありゃ、がんばるんだ?!
「口では(いろいろ)言うけど、この年になってお仕事もらえて、ギャラもらえることはいいことかな、と」。
良い考え方ですよね。
でも「この年になってお仕事もらえ」るのは、黒沢さんがやっぱり、良いお仕事してきたからだなあと思いました。

影同心はIIだけど、Iは意識してなかったそうです。
「自分の与えられた仕事を一生懸命やる」から。
「仕事は楽しくやりたい。みんなと仲良くやれました。豊ちゃんはあのまんま、良い青年だよね。今子供もいるから、『良い方』って言わなきゃね」。

黒沢さんの殺陣がかっこいい、と言われました。
「運動神経は良いですけど、やっぱり勝新太郎さんに比べたら、どうしようもないですね」。
おお、勝さん。
若山富三郎さんもすごい、運動神経良かったですもんね。

「勝新太郎さんは、全部当てるんですよ。当たっても痛くないんですよ。三船敏郎さんは本気だから!」
おお、三船さん。
すごいなあ、勝さん、三船さんと直接お仕事した世代ですもんね。
だんだん薄くなったけど、と言って、黒沢さんは4針縫った額を見せてくれました。

確かに、傷が残ってる。
「あの人は本番なると、ほんとにやっちゃうから。だけどその時に、ギャラが15万だったのに、三船さんが僕の家に50万持ってきたの。悪いって言って。2回持ってきた」。
うわ~、この時代のスターにはみなさん、豪快な伝説がありますね。

えなりさん「じゃ、やっぱり斬られた瞬間は?」
黒沢さん「斬られた瞬間は、もらえる~っ!」
って、いやいや!と手を振ってました。

アシスタントの築山可奈ちゃんも黒沢さんの殺陣がかっこよかったと。
「イメージと違いましたね!」
黒沢さん「なんだい、そりゃあ!」

いや、築山可奈ちゃんにとって、黒沢さんのイメージはニコニコされたイメージだから。
それを聞いた能村さんも、黒沢さんも「年齢かな」。
能村さんは黒沢さんことを「ぎらぎらしてたからね。バラエティ見て、『えっ、こんなことやるんだ!』って思ったほうだからね」と言います。

私も黒沢さんというと、「ドーベルマン刑事」とか「ハングマン」とか、今年はお正月に「三つ首塔」見ましたけど、すごい野性味ある男の役でしたしね。
もう、そういうイメージ。
ぎらぎらした野心を持つ、ワイルドな危険な男。

東映のニューフェースで、黒沢さんは芸能界に入りました。
能村さん「俺を取らなかったら、映画界の損失だって言ったって…」。
黒沢さん「良くご存知ですね!」

「僕は運が良いから。運が良いと思いこんでるから」。
ああ、実際に運も良いと思いますし、才能もあると思いますが、このポジティブさも大きいでしょうね。
黒沢さん見てると、明るいところには明るいものが寄ってくるって言葉を思い出しましたもん。

最初の試験の時、東映さんは黒沢さんのことを「最初、黒澤監督の息子と勘違いしてくれたんです」。
「二次試験が受かって、三次試験は何とかして受かりたいと。それで、最終審査に遅れて行ったんです」。
えなりさん、エエーッとビックリ。
「その前、僕は二次試験でインプットしていたんです」。

審査員に新珠三千代さんがいた。
あの、すんご~い美人の女優さんですね。
宇津宮雅代さんもすごい美人だけど、新珠さんもすごい美人だった。

黒沢さんはその新珠さんに質問されて、新珠さんの前で頭抱えて「恥ずかしい~」と言った。
すると、司会が何やってんだ、君!まじめにやってくれと言った。
だから黒沢さんは「大好きな、こんな綺麗な人に声をかけられて、素直に答えられるほど、僕は人間がすれてない!」と言った。

黒沢さんは、二次試験に受かった。
受かったから、向こうは俺のこと覚えてるだろうと思った。
黒沢さんは、三次試験にはわざと遅れて行った。

それで土下座して暗記した言葉を言った。
「俺を取らなかったら映画界の損失になるぞ!」
そう言って、しめた。
結果、何千人の中で受かったのは、男は黒沢さんだけ。

「世の中ってのは、常識どおりに生きていたら絶対に成功しない!」
黒沢さんの力強い言葉は、まさにそうやって成功してきた人の説得力にあふれていた。
同時に、やっぱりそれができるのは黒沢さんが運が強くて、才能があって、魅力的な人だからとも思った。
実際に黒沢さんは、大活躍したんですから。

影同心IIを見る人にメッセージを、と言われて、「メッセージは特にない」。
「一生懸命仕事して、みんなが楽しんでくれたらいいと思う」。
「与えられた仕事は、もう、めいっぱい一生懸命やろうと自分でいつも思っている」。

これを聞いて、「ああ、この番組もそうなのかな」と思いました。
インタビューも、見ている人を楽しませようとしてるんだなと。
実際に見ていて短い時間だけど、ほんとに楽しかった。
魅力的で、今はあの頃みたいにぎらぎらはしてないけど、ほんのり漂う色気があります。

「黒沢年男さんでした!」
えなりさんの声で、黒沢さん、ニコニコして頭を下げる。
黒沢さんの話、また聞きたいですね。

影同心II、私はおもしろいと思って見てます!
黒沢さんがいなかったら、確かにこの楽しさは味わえなかった。
良かった~、黒沢さんが合格してくれていて。


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2014.04.27 / Top↑
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