こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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ひとつの完璧な到達点 ガメラ・邪神イリス覚醒

見慣れた渋谷が、火の海だーっ!
ガメラによって家族が被害にあった少女の夢に出るガメラは、悪霊そのもの。
窓の外に現れた姿を見て、猫のイーリスが逆毛を立てる。

平成ガメラのすごい点は、このリアルさ。
逆毛を立てる猫。
日常に現れる怪物。
自分たちの日常が、戦場になるところ。

レギオンで仙台が壊滅した時、仙台の人はさぞかし驚いたことでしょう。
私の知っている渋谷が、リアルに破壊されている描写に驚いたように。
いやいや、すごいですね、この再生能力。

今現在だとこの壊滅の風景は、震災、自然災害に重なって見える…。
平成ガメラ、地上派で放送できるんだろうか?と思ってしまうのは、こういうところ。
一番初めのゴジラが、戦争被害を連想させたのと似ている。

渋谷で驚いていたら、京都ー!
京都駅でガメラとイリスが戦ってるー!
うわあああ、京都駅がー!
屋内で戦う怪獣って、初めて見た。

愛ちゃんの「イリス」というつぶやきに、憎しみより帰ってこない家族への、幸せへの哀しみが漂う。
家族の写真、表彰された楯、猫の置物。
この破壊された日常というのが、リアルで悲しい。
そして邪神は、彼女の哀しみを利用し、憎悪を利用する。

邪神に心を奪われていた綾奈は、森部くんの剣で心を取り戻した。
「イリス、ダメ!」という声は届かなかった。
そう、イリスにとって綾奈は憎悪という力をもらうだけの存在だった。

邪悪に満ちたイリスの実態を今、綾奈は知った。
イリスはイーリスじゃない。
怯える人びとに迫る影。
私?

私が、みんなを殺したの?
綾奈が気づく。
助けて。
イリスに融合される直前、綾奈は助けを求めた。

その時、死んだと思われたガメラが立ち上がった。
イリスに憎悪という力を与えたのが綾奈という少女なら、「ガメラは戦っています!」とガメラに力を与えようとする人間は浅黄!
何と、取り込まれた綾奈を救い出すためにガメラは自らの手を引きちぎった。
傷口から、綾奈が出てくる。

そして失われたと思ったガメラの腕が、光と炎に包まれる!
光と炎で形作られた腕は、イリスを貫く!
邪神イリスが、燃えていく。
炎に包まれ、大爆発する。

京都駅が!
すばらしい造形の、京都駅が爆発していく。
ガラスをふっ飛ばしながら、崩壊ー!
まるで核弾頭が落ちたような炎を上げながら、イリス消滅。

生き返った綾奈。
「まさか」と浅黄が言う。
ガメラが綾奈を助けたのだった。

「どうして、私を助けたの…」。
慈悲のような雨が降り注ぐ。
「ごめんなさい」と綾奈が泣く。

片腕を失ったガメラが咆哮する。
自衛隊に連絡が入っていた。
アメリカ中国ロシア軍からの連絡で、日本にギャオスの大群が向かってきていると言うこと。
その数は把握されていない。

総理から命令。
攻撃目標は、ガメラからギャオスに変更。
(あたりまえじゃー!)
陸海空の自衛隊を結集し、ギャオスに向かう。

「ガメラは何かあなたに」。
浅黄ちゃん「ガメラは戦うつもりです。最後まで。一人になっても」。
「ガメラは、一人じゃないわ!」

「ガメラ…」。
綾奈がつぶやく。
燃える京都を後に、ガメラはギャオスに向かう。

ガメラの咆哮。
ひときわ高く、燃え上がる炎。
まるでガメラの闘志だ。
ガメラ1999の文字。


おおお、ここで、ここで終わるのか!
なんというドラマチックなラスト。
これを私の知り合いは「破滅の予感」「悲劇的なラスト」と言ったのね。

まるで黙示録の世界。
悪魔たちがやってくるのを、ガメラが食い止める予感で終わるのか。
ただもんじゃないですよ、このガメラの神々しさ。

破滅の予感がする?
いや、ガメラは一人じゃない。
ガメラが人間を助け、人間がガメラに力を与える。
イリスを倒したみたいに。

きっと、「ええーっ」という技を繰り出すに違いない。
ガメラも日本も、絶対に大丈夫だよ!
きっときっと、ガメラも死なないし、また復活するよ!

だけど、そこを描かないのがニクイところ。
ガメラが膨大な火炎で、ギャオスを迎え撃つシーンがほしかったのもほんと。
そういうことを考える自分が作ったら、野暮な映画になっちゃうんだろうなあ。

観客を突き放して終われば、それは印象に残る。
だからわざと、悲劇的に放り投げて終わる意図を感じるラストにしてみる。
そう感じたら、私は一気に安っぽく思う。

このガメラは違う。
一人で立ち向かうつもりのガメラを、全力で援護して戦う人間が見える。
それに驚き、また力をもらうガメラがいる。

人間と守護神がギャオスを駆逐する未来を作るように。
描かないのは、そういうメッセージを送ってるから。
いやいや、これは怪獣映画の、ひとつの到達点であり、確実に最高傑作に数えられる。

戦後間もない日本がメッセージを込めた「ゴジラ」を作ったように、平成の日本は「ガメラ三部作」を作った。
ゴジラがあの時の日本でなくては作れなかったように。
このガメラは破壊と再生を繰り返して来た自然のある日本でなかったら、作れなかった。


ねえねえ、朱雀と玄武が出たんでしょう?
ならば、青龍と白虎が出ないといけないんじゃないの?
というわけで、ガメラ、続編作ってください。

これがひとつの完璧な到達点とわかっていて、言ってしまう。
来週から寂しすぎるじゃないの~!
お願い。






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