林与一さん主演の「怪談 牡丹燈籠」。
お露さん役は、佳那晃子さんでした。
佳那さんの代表作と言うと、「魔界転生」が挙げられますが、この「牡丹燈籠」もなかなか良かった。

雨の中、浪人に絡まれているのを林さんに助けられた時、一瞬で恋に落ちた表情。
妻になってくれと言われた時の、幸福感。
逢瀬の高揚感。
そして、幽霊となって会った時の切ない表情。

家の入り口と言う入り口に、お札が貼られ、約束の印の香箱が捨てられているのを見た時に、凄みのある表情に変わる。
これが佳那さんに、ピッタリ。
「魔界転生」でもそうだけど、美しく、凄みがある佳那さんの容貌は、怪談物にピッタリなんだなあ。

お露さんを縁談によって家から追い払おうとしていた後妻は、隣家の次男坊と駆け落ちしてしまった。
しかしあそこまで力を使えるお露さんだから、あの後妻も次男坊も無事では済むまい。
林さんだって本当はお露さんに、惚れ抜いている。
だからお露さんが入ってきた時、思わず抱きしめてしまう。

結局、お露さんは愛しい人を一緒に、あの世に連れて行ってしまう。
長屋の井戸にかかっている、身だしなみを整えるための鏡に、牡丹の燈篭が映る。
しかし、お露さんたちは映らないというのが、良かった。
長屋の人たちは、気が付かないんだけどね。

お札を貼り、ご祈祷をする住職は、山形勲さん。
悪役の時は大物感があり、今度は短いセリフにも深みがある。
グッと物語が引き締まります。

長屋の住人で、いち早く異常に気が付く占い師は、殿山泰司さん。
いつ裏切るかって感じなんですが、この話では長屋の住人はひたすら林さんの無事を願い、怯えている。
これは怪談というより、実体をなくしてしまった女性の悲恋物語になっていた。

佳那さんが本当に、美しい。
撮ってみたくなる美しさだ。
美しい佳那さんが見られて、とても良かった。



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2014.08.30 / Top↑
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