遠藤周作先生の「ぐうたら人間学」を読んでいたら、佐藤愛子先生について書かれた章に、おもしろいことが書いてありました。
佐藤愛子先生は、遠藤先生の学校と近くの女子校に通っていたそうです。
大きな黒い瞳が魅力的な佐藤先生とすれ違う時、遠藤先生の男子校の生徒は顔を赤らめていたとか。

そんな佐藤先生と遠藤先生はやがて作家となり、再会。
今やお互い歳を取り、欲もなくなって、気楽に話す友達同士。
遠藤先生が交友録の執筆のため、佐藤先生に電話した時の会話。

遠藤先生「何、今、してんねん」。
佐藤先生「何もしてへん。テレビで『ガメラ対ギャオス』という子供映画、見てるねん」。
遠藤先生「あれ、おもしろいわ。亀のお化けの出てくる映画やろ。働かんのか」。
佐藤先生「原稿用紙、見るの、嫌になってん」。

ガメラ、これは昭和のガメラのことだと思います。
作家の佐藤先生は、ガメラ対ギャオス見てたんですね。
しかし「亀のお化け」~?
お化けサイズ、要するにものすごく大きな亀ということを、遠藤先生はユーモラスに表現してるんですね。

遠藤周作先生といえば、芥川賞や、文化勲章も受賞したすごい作家。
その先生が、いや、遠藤先生は狐狸庵という、親しみあるユーモア作家の一面も持っています。
だからでしょうか。

「あれ、おもしろいわ」。
遠藤先生はガメラのおもしろさを、わかっておいでです!
さすがです。


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2014.11.04 / Top↑
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