こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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再会! 「チェンジリング」

雪道。
運転していた車が止まってしまったため、大学で音楽を教えているラッセルは修理を呼ぶため、電話ボックスに入った。
外では娘と妻が、雪合戦で遊びだした。

近づくトラック。
乗用車。
スリップした車は衝突し、押し出された一方の車は止まっていたラッセルの車をあっという間に押しつぶした。
車と一緒に妻と娘も…。

4ヵ月後。
ラッセルは友人の勧めもあり、家を引き払い、友人の勧めで新しい学校で音楽の講義を始めた。
講義は人気で、ラッセルの授業を受けようとする学生で一杯だった。
ラッセルは夜もピアノが弾けて、苦情が来ないよう、周りに人家がない大きな館を借りることにした。

ついに見ました。
20年ぶりぐらいになると思います。
「チェンジリング」。

いやいや、記憶どおり怖い。
ラッセルが引っ越してすぐ、ラッセルが弾いていたピアノが、ラッセルが席を外した途端、ポン、と鍵盤がひとつくぼむ。
もちろん、誰もいない。

ラッセルがピアノに向かっていると、ドアがすっと開く。
誰かが開けたのかと思うぐらい、自然に。
ラッセルが振り向くと、誰もいない。

庭師は別の窓から声をかけてくる。
誰か来たか?
いいえ。

ここまではまだ、気のせいだと思えた。
やがて、朝の6時に家中にゴーン、ゴーンと響く大きな音がし始める。
パイプから音が響くのだと思ったラッセルは、修理を呼び、点検するが原因はわからない。
古い家は、いろんな音がしますからねと言われたが、毎朝、6時になると音は響く。

ゴーン、ゴーン、ゴーン。
何かを叩く音。
家中に響く、鈍い音。

仕事を終えたラッセルが家に戻ると、水音がする。
締めたはずの洗面所の水道から、水が出ている。
そしてついにある夜。
水音がする方向に、ラッセルは歩いていく。

普段、使っていない最上階のバスルーム。
浴槽に、水がたまっていた。
不思議に思ったラッセルが、浴槽を見る。

浴槽から立ち上る、小さな泡。
ぼんやり、しかし確かに水面の下に輪郭を持っていく肌色。
白い中に、くっきり黒い丸が映る。

小さな目玉だった。
目が、泡の立ち上る下に見える。
水の中に、子供の顔が浮かび上がった…!

冷や汗をかいたラッセルは、部屋を飛び出す。
この館で、何があったのだ…。
ラッセルはこの館を世話してくれた女性とともに、館の前の持ち主を探る。

館は博物館として保存されるはずが、なぜかその話が立ち消えになったものだった。
保存会の職員の女性は、ラッセルに忠告する。
館を出なさい、と。
あれは人の住めない家です。

娘とキャッチボールをして遊んだボールを、ラッセルは引き出しに仕舞っていた。
誰もいない、ラッセルしかいない広い大きな館。
階段の上から、音がする。

そして、ポン、ポン、ポンと音がする。
娘と遊んでいたボールが落ちてくる。
階段を見上げると、誰もいない暗闇。
驚いたラッセルは引き出しを見るが、仕舞ったはずのボールはなかった。

ここは、本当に怖かった。
「幻想ミッドナイト」という深夜ドラマの最終回の「破壊する男」に、同様のシーンがありました。
あのシーンを見た友人が、あれは怖かったと言いましたが、これ、チェンジリングだ!と思いましたよ。


やがてラッセルが出かけようとする、外で家の窓のガラスが割れる現象が起きる。
赤い、飾り窓のガラス。
見上げたラッセルの目に、小さな飾り窓が見える。

あんなところに、部屋があったのか。
ラッセルは階上に登り、部屋を調べ始める。
そこには物置があった。
しかし、物置の棚の奥に、何かがある。

棚をはがすと、扉が現れた。
隠され、閉ざされた扉。
外からガッチリ、鍵がかけられている。

ラッセルは扉を開けようとする。
鍵を壊し、扉を開けようとするが、体当たりしても扉は開かない。
懇親の力を込め、もう一度体当たりしようとしたラッセルの前で、すいっと扉は開いた。

扉の中、厚い埃が積もった小さな部屋。
蜘蛛の巣が張っている。
ガラス窓は、割れていない。
その埃の中、床には小さな車椅子が置かれていた。


これね、どうも本当の話を下敷きにしているらしいんです。
格安の屋敷を借りた人が、毎日、鳴り響く音に悩まされる。
物置部屋の壁を壊すと、中から扉が現れた。
扉を開けると階段があり、子供部屋があった。

そんな話が、本当にあったらしい。
ここから先は、どんどん怖くなります。
そもそもこんな広い、古い館に一人は無理だ。
しかし、そんなことも感じられないほど、ラッセルの心に空いた穴は大きかった。

ピアノを弾いているラッセルに、ボール投げをしようと誘いかける娘。
笑いが溢れていた家の中。
それが今は、1人。
引越しの荷物に囲まれたラッセルに、家政婦も痛々しい表情を隠せない。

最初に見た時、こんな力があるなら、もっと早く何かしてるんじゃないの?って思わないでもなかった。
しかしこれは、ラッセルに亡霊が入り込めるからこそ、起きた現象なんでしょう。
妻と娘を事故で亡くしたラッセルの心の喪失感、寂寥感は、この亡霊が呼びかけられる状態だったんです。

幽霊の正体。
怪奇現象の理由。
おそろしく、おぞましいその理由がわかった時、観ている人たちは恐怖と哀しみに満たされる。

覗き込んだ浴槽に浮かび上がる、子供の顔。
ここで私は「いやあああ!」と言ってしまいました。
私なら、これでもう、この家を出て行く。

この映画、「リング」や「ほの暗い水の底から」の元になってるでしょ。
さらにそう思えるシーンが続きます。
毎朝6時に鳴り響く音。
この音が何かわかった時、「ぎゃー!」と思いました。

1980年のこの映画が公開された年は、年末に「シャイニング」が公開されたり、ホラー映画が何本もあった記憶があります。
「ザ・フォッグ」「ゴースト 血のシャワー」「悪魔の棲む家」。
普通の公開数なのかもしれませんが、なんか、ホラー映画の当たり年みたいな印象なんですよね。

「チェンジリング」は特撮もほとんどないみたいで、雰囲気からすると白黒映画の「たたり」とか、デボラ・カーの「回転」みたいな映画だと思いました。
人を脅かすことを目的に作っていないけど、じわじわ、現象の積み重ねが怖い。
こういうタイプの映画、今はなかなかないですが、すごい好きです。

映画との久々の再開に興奮してしまいました。
何か書ける状態ではないんですが、とりあえず1回目を観て感激してしまいました。
DVDが出てくれて、本当に良かった。
「オトウサン、ウラメシイ…」。


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