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菅原文太さん
2014/12/07(Sun)
高倉健さんがなくなって、すぐ。
菅原文太さんが、おなくなりになりました。
嘘のようでした。

石原裕次郎さんと美空ひばりさんがなくなった時、時代というのは一気に変わり、終わるんだなと思ったことがあります。
昭和から平成に変わる時でもありましたしね。
山田五十鈴さんと、遠藤太津朗さんがなくなった時、時代劇ファンはお通夜だなあと思いました。
仁侠映画ファンは、お通夜ですね…。

菅原文太さんのトラック野郎シリーズは、私は知らないんですが、文太さんも渋い俳優さんでしたね。
「黒いドレスの女」では、追ってきた相手に包丁を刺していくゆっくりの演技が迫力でした。
火曜サスペンス劇場で放送した、使い捨てにされるスナイパーの悲劇「たそがれに標的を撃て」も、すごく良い演技でした。

オリンピック選手並みの腕を持ち、尊敬を集めながら汚い仕事しかさせられない男。
それでも彼は泣き言も恨み言も、何一つ言わない。
彼を叩いたマスコミ。
かばわない警察。

一言も言わないが、彼が射殺した犯人に対して、あげ続ける線香。
彼を叩いたマスコミも、かばわなかった警察も、もはや名前さえも日常では思い出さないというのに…。
1人、罪の意識を背負い続け、生きてきた。

健さんもなんですが、多くを語らない男の、それでもにじみ出てくる重み。
最後に部下のオリンピック出場の祝福を背に、出動していく文太さん。
語らないからこそ、こちらは文太さんの演じた男の言いようのないつらさと、哀しみと、憤りを感じるわけです。

「仁義なき戦い」シリーズを知らない人間が、何か言えることじゃないんですが…。
良い俳優さんでした。
ご冥福をお祈りします。

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