今から30年以上前の映画「ポセイドン・アドベンチャー」。
豪華巨大客船が沈没して、生き残った人たちが船内から脱出するというアクション、パニック映画です。
その途中、水中に潜って何かして来なければ先に進めない事態に陥る。
すると乗客のご夫婦の、太った奥様が「自分が行く」と言う。
奥様は、今はこんなに太っているが、自分は水泳の選手だったんだと言う。

言うが早いか、飛び込みのポーズを取り、水の中に向かって飛び込む。
このポーズが「確かに選手だったでしょう!」って見事なポーズ。
キャーキャー騒ぐだけの若い娘もいた。
生きて浮上できる方が難しい、恐怖と至難の事態の連続。

太って、若くない自分はむしろ足手まとい。
でもみんな助けてくれて、ここまで来た。
今度は私が役に立たなければ!
奥様の決意は、こんなだったと思う。

旦那様が見守る前で、飛び込む奥様。
だが、心臓が…。
結果として、奥様は心臓発作を起こし、亡くなってしまう。

みんなは旦那様に感謝と敬意を表したけど、見ていた私も感動した。
あの、かなり巨大に太った奥様の勇気に。
みんなを助けようとした気持ちに。

あの、太って、人が良さそうな、品の良い奥様の、キリッとした見事なポーズと思いきりの良さ。
「ポセイドン・アドベンチャー」という映画で私が一番覚えているのは、豪華巨大客船のスペクタクルシーンではなく、途中退場する脇役のこの奥様だったりする。

どうしても記憶から消えない役。
でも、役名は覚えていない。
30年も前に見た映画の脇役。

しかし印象は、今だに強烈。
そういう人が、役がたまにいる。
この奥様は、私にはその一人であり、筆頭です。



スポンサーサイト
2015.01.14 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://kotatuneco.blog59.fc2.com/tb.php/3015-c5e6b9bb