大切な思いなら伝えておかなければ 「猫侍」第3話

(55,56,57、58…、今日はここまで)
斑目久太郎は今日も長屋の裏庭で、刀の素振りを欠かさない。
気が付くと、久太郎の座布団の上に玉之丞が乗っている。
(てぃっ!)

久太郎は玉之丞を追い払う。
(おっ、座布団が!)
座布団が、玉之丞の毛だらけ。

(キサマぁ…)
玉之丞は、ジッと久太郎を見ている。
じいっ。

そのまなざしに久太郎は、(猫の所業に罪はなし)と思い直した。
(いざ!切るべし!)
気合を入れて久太郎が目の前にかざしたそれは、にぎりばさみ。
これで玉之丞の爪を切るつもりだった。

(おっ、おっ)
久太郎は玉之丞を抱いて、手を握り締める。
玉之丞の爪が飛び出る。

久太郎は、恐る恐る爪を切り始める。
(あ、どきどきする)
ぱちん。

(切れた…)
はあはあと、久太郎の息が荒くなる。
(ん?んん?)

握った玉之丞の肉球を握り締めた久太郎が、その感触を確かめる。
(ん?ん?んん?んん?)
(肉球)

玉之丞の喉が、ゴロゴロ言い始める。
ゴロゴロ。
(おお、おお)
久太郎が玉之丞の肉球を握り締める。

玉之丞の喉が、気持ち良さそうに鳴る。
(おおっ)
(おおおおお!?)
玉之丞の喉が、一層大きく鳴り出す。

(やめられん!)
(おおっ)
玉之丞と久太郎、どちらもうっとりする。
(きもちいー!)

久太郎が町を歩く。
「ほんとに忙しい。忙しい」と言いながら、向こうから1人の男が走ってくる。
(ん?あれ?)

久太郎が、その男に目を留める。
誰だかmわからない。
男は久太郎とすれ違って、去っていく。

口入屋のぴんはね屋の前で、主人の天引が水をまいていた。
久太郎に気づくと「だんな」と声をかけ、走って寄ってくる。
玉之丞を見ると、「あら!こりゃあかわいい猫ちゃんですねえ」と言った。

「抱かせてもらっても良いですか、ああそうですか!ああ、イイコだイイコだ。こりゃあ良い猫ですねえ。へへへ」。
久太郎の答えも聞かず、一気にまくし立てて玉之丞を抱っこする。
そして「そうだ、旦那。あれからまた、新しい仕事が入りましたよ、改めてご紹介させてください。さあ、どうぞ、どうぞ!」と言って、久太郎を店の中に入れた。

「あらー、かわいいねえ。で、お名前は」。
久太郎はぼそりと、「斑目」と答えた。
天引屋は顔をしかめ、「そいつは先日お伺いしました。猫ですよ、猫!」と言う。

玉之丞のことだったと気づいた久太郎は「玉之丞」と答える。
「玉之丞、こりゃあまた粋なお名前ですねえ。しかも男前だあ!」
久太郎が目をむいて「メス!」と強調する。
「メス!」

久太郎の顔に気づいた天引屋は「そりゃあ失礼しました」と頭を下げた。
そして久太郎に、玉之丞を返す。
久太郎は玉之丞を、びくに入れる

すっと頭から入っていく玉之丞を見た天引屋は「あらら。あらららら」と驚いた。
「お利巧ちゃんですねえ」と感心する。

「実はね、だんな。わたしんんとこにも猫がいるんですよ。ほら、よしよし」。
天引屋は太った猫を連れてくる。
「こちらが斑目様だ。ちゃんとご挨拶しな、ネズミ」。

(ネズミ?)
猫と天引屋を見た久太郎の視線に天引屋が「いやいや、色がネズミなもんでね」と言った。
(まぎらわしい)
「よかったらどうぞ。抱っこしてやってください。ちょっと重いですけど」。
そう言うと天引屋は一方的に、久太郎にネズミを渡した。

「よかったなあネズミ!気に入ってもらって!」
目を細める天引屋を見た久太郎。
(猫バカまるだし!)

「そうだ、斑目様にピッタリなお仕事が入っておりますよ」。
天引屋は、本来の話に入った。
「依頼主は武家のご隠居様ですから、仕官の足がかりになるかもしれませんよ」。

(うん?)
「条件は丈夫で勇敢な武人」。
(俺にピッタシ!)
「えっとね、何でもね、猫を探すとか」。

久太郎は「猫仕事はやらぬ!」と断った。
「またそんな。猫を抱っこしながら言っても、何の説得力もありませんよ」。
久太郎は天引屋にネズミを返す。
「あ、そうですか。どうします、猫探し」。

久太郎は黙って玉之丞の入っているびくを持ち、立ち去ろうと背中を向けた。
「何?謝礼は三両」。
天引屋の声が、久太郎の背中にかぶさる。
(三両!)

「ねっこ、ねこねこ♪」
玉之丞が撫でられている。
「かわいい猫ちゃんですなあ」。

玉之丞を抱っこした田沼のご隠居。
依頼主だ。
「うう、よちよちよち」と、まるで子供をあやすような声で玉之丞を撫でる。
(猫バカ、2匹目…)

ご隠居は玉之丞を撫で終わると、「いや、失礼しました」と言った。
「わたくしにも飼い猫がおりましてな。名を紋次郎と言って、子猫の時分からずっと、10年以上も一緒に暮らしておりました」。
「5年前、連れ合いをなくした時も、ずいぶんと慰めになってくれたものです」。

「それがひと月前…。突然いなくなりましてな」。
「猫は死期を悟ると家を出るというのを、ご存知ですかな。飼い主のおらぬところでmひっそりと…とは、けなげだが寂しいもんです」。
ご隠居は、はらはらと泣き出した。
「別れの挨拶もできなかった…」。

ひと月前の夜。
ご隠居は、机に向かって書署を書いている。
ちりん。
鈴の音がする。

「にゃーお」。
白い、綺麗な猫が姿を現した。
「紋次郎。今忙しいから後でな」。

書を書き続けるご隠居の背中を、廊下から紋次郎はじっと見ている。
ちりりん。
ご隠居が振り返った時、紋次郎はもういなかった。
その時、深く考えずにご隠居は再び筆を取る。

「結局あの子は、そのまま行ってしまった」。
ご隠居の手は玉之丞を撫でる。
心の痛みを癒そうとするように。
紋次郎のことを思い出しているように。

(まさか、死んだ猫を探すのか?)
「探してほしいのは猫の魂です」。
(え?魂)

「猫山と言うのをご存知ですかな」。
(猫山?)
「猫の神様が住んでおられる山です」。

(御伽噺だろう?)
ご隠居は久太郎の前に、「紋次郎殿」と書いた手紙をすっと出した。
「猫神様にお願いして、この手紙を紋次郎に渡してほしいのです」。

(猫に手紙?)
(やっぱり来なきゃ良かった…)
久太郎は後悔した。

背中に荷物を担ぎ、久太郎は雪の残る山を行く。
首から提げた風呂敷の中から、玉之丞が顔をのぞかせている。
ザクザクと音をさせ、久太郎は橋を渡り、山を登っていく。

すれ違った1人の男が、久太郎に「お侍さんどちらへ?」と声をかけてきた。
「この先は猫山だ。危ねえとこだ」。
久太郎は黙って歩き出した。

「まさか!猫山に行くんじゃ?!」と男は驚いた。
「悪いことは言わねえ。やめたほうがええ!」
男は声を上げた。
「おらの言うことをきかねえで登って行って、戻って来ねえ奴は、いっぺいいるんだ!」

(そうなの?)
久太郎が振り向いた。
「猫神様だか何だか知らねえけど、ありゃ死神の類だ」。

(死神…)
カアカアと、カラスが飛び立っていくのが見える。
(金より命。帰ろう)

ザクザクと音をさせ、完全に怯えた久太郎が引き返す。
「にゃおーん」。
玉之丞が、声をあげた。
まるで「戻っちゃダメ!」と言われているようだった。

(な、何、え?い、行くの?)
久太郎が玉之丞を見る。
(行かなきゃダメ?)
玉之丞の表情を見た久太郎は、山を登り始める。

♪斬るべし!斬るべし!斬るべし!♪
久太郎は心の中で、歌を歌って自分を勇気付ける。
♪たらちねの母の言ううことにゃ 刀を抱いて生まれたと 天下無敵 百戦錬磨!それが斑の一本道♪

♪死ぬまでお前は武士たれと 夢枕に立つ父の声 腕立て100回い、素振り1000回 それが斑の一本道♪
♪拙者 元加賀藩 剣術指南役 名を斑目久太郎 我が手前 無双一刀流免許皆伝♪
♪誰が 誰が 誰が言ったか ついたあだ名は斑鬼!♪

歌いながら久太郎は、山道を歩く。
途中、お地蔵さんに手を合わせる。
久太郎は歩き続ける。

だがまた、お地蔵さんの前に出た。
さらに久太郎は歩く。
するとまた、お地蔵さんがいる。

何度も何度も、久太郎はお地蔵さんの前に出る。
「にゃおん」。
「にゃおん、にゃーおん!」

玉之丞が鳴く。
久太郎がお地蔵さんの前で止まる。
(あれ?あれ?先ほども通ったような…)
(ええ?)

(えええええ?)
(おかしい)
何度も同じところを回っていることに、久太郎も気づいた。
バサバサと、鳥が飛び立つ。

久太郎に恐怖が忍び寄る。
(こ、こわい)
(ダメだ。これは…ダメだ)

久太郎が怯えた時、「にゃおん」と玉之丞が鳴いた。
(え?行くの?)
久太郎が辺りを、キョロキョロと見渡した。

(まったく…)
とぼとぼ、久太郎は再び歩き出す。
すると玉之丞が「にゃあおん」と鳴いた。

その声はまるで、久太郎に教えているようだった。
(何?こっちじゃない?)
久太郎が逆方向に歩こうとするとまた、玉之丞が「にゃおん」と鳴いた。

(何だ?こっちでもない?)
(うん?では、こっちか?)
久太郎はまた、違う方向を向いて歩こうとする。

今度は玉之丞は鳴かなかった。
(こっちか)
(よし!)

久太郎はさらに、山の奥に入っていく。
「にゃおおおん!」
玉之丞が鳴いた。
久太郎は、立ち止まった。

目を凝らして見ると、先に小さな古い祠があった。
久太郎は近づいていく。
祠に向かって小さな階段を下り、辺りを見回す。

周りにはまだ、雪が残っている。
(ここか?)
(ま、ここということでひとつ)

「頼もう!」
剛毅な声を出すつもりだったが、声は緊張感からか、見事に裏返った。
誰も聞いていないが、久太郎はうろたえた。
「頼もう」と再び、声をかける。

「紋次郎に会いに来た!」
だが山の中はシーンと静まり返ったままだった。
鳥の声がする。

(あれ?)
ご隠居は言った。
「山頂で秋刀魚を焼くと、猫神様がおいでになる」と。

久太郎は荷物を降ろした。
中からは秋刀魚と、それを焼くための道具が出てきた。
網の上で、秋刀魚が焼け始める。

(本当に、こんなんで出て来るのか)
ヒューッと、風が吹いてきた。
風で秋刀魚を焼いている煙が、久太郎にかかる。

ごほ、ごほっと久太郎がむせる。
だが、風はますます強くなる。
ゴウ、ゴウ、ゴウと音を立て始めた。
視界は煙で真っ白になり、見えなくなった。

その時だった。
「かぐわしきかな、かぐわしきかな」と声がした。
久太郎の前。
煙が切れ、そこには人間の大きさの、白髪の白猫が立っていた。

「ねこがみ…」。
「さよう」。
(何かうそ臭い!)

「本物でおじゃる」。
(おじゃる、って…)
「齢八百ゆえ、古式ゆかしい口調なのじゃ」。
(え?心が読まれている)

「当然じゃ。神様であるからして」。
(おお、確かに)
「して、用向きは何じゃ?」

「これを紋次郎に渡していただきたい」。
久太郎がご隠居に託された手紙を出したが、(あれ?あれ?いない)。
猫神様の姿がなかった。

「どれ」。
声がすると、いつのまにか猫神様は久太郎の顔の横にいた。
「うぎゃーっ!」
久太郎は思わず、絶叫した。

「猫は文字が読めん」。
猫神様は、久太郎の驚きに構わず、そう言った。
(そりゃそうだ)
「それに人間からは、物を受け取らぬ決まりじゃ」。

その時、「にゃおん」と玉之丞が鳴いた。
「お?何じゃ玉之丞。物言いを申すか」。
「にゃおん」。

また、玉之丞が鳴いた。
(え?話してる…)
それは猫神様と玉之丞が話しているとしか、思えない光景だった。

「なるほどなあ。それは一理あるのう」と猫神様は言った。
(んんん?)
「ははは、うまいこと言うのお」と猫神様は笑った。

「にゃおーん」。
「わかったわかった。その手紙、確かに紋次郎に渡しておこう」。
猫神様はそう言うと、手紙を持った。

そして「じゃあな。おじいの気持ちは、紋次郎にもう届いておる」と言った。
「何て言うことはない暮らしの中で、愛情は猫に伝わるもんじゃ」。
そう言うと、シューッと辺りは再び、白い煙に包まれた。

ゴホゴホと、久太郎が咳き込む。
煙が切れた時、辺りには何もいなかった。
ただ、秋刀魚が真っ黒に焼けていた。

鳥の声が響く。
すべてが夢のようだった。
(何だったんだ)

だが久太郎の手の中には、何かがあった。
(うん?)
(首輪…?)
久太郎はそれを、握り締める。

ご隠居の家。
「これはまさしく、紋次郎の首輪」。
そう言うと、ご隠居はほろほろと泣き始める。

「ありがとうござった」。
「これでやっと、お別れを言えた気がします」と、ご隠居は言った。
「紋次郎に会えて良かった。私は幸せ者です」。

ご隠居の表情は、穏やかだった。
「別れと言うものは、突然やってくるものです。その時後悔しても遅い。大切な思いなら、伝えておかなければ」。
ご隠居の言葉は、久太郎に沁みた。

夜。
長屋で、久太郎は文机に向かっていた。
(お静)と、久太郎が妻に呼びかけた。

玉之丞は大人しく、丸いざるの中に入っている。
久太郎が、筆を取る。
薄灯りの中、久太郎は思い出す。

お静は久太郎の身支度を整えながら、言った。
「私は何も心配しておりません。人生ですもの。良い時も悪い時もありましょう」。
「その道を、あなたとともに歩めることが私は、うれしいのです」。

「ほら、この帯、おもしろいでしょう?」
帯には、かえるやうさぎなどの鳥獣劇画が描かれていた。
久太郎がうろたえる。

「良いじゃありませんか、家の中ですもの。笑う角には福来る。笑ってください。ほら!」
お静は笑うと、久太郎を叩いた。
久太郎が帯に手をやる。
帯はその時の、鳥獣劇画の帯だった。

久太郎に想いが溢れる。
筆を取る。
(お静。いつもありがとう…)。

白い紙に、その通りの言葉が書かれた。
その時、「にゃおん!」という声がして、ガシャンと大きな音がした。
久太郎が、筆を置いて立ち上がる。

玉之丞がひっくり返ったざるをかぶっていた。
ざるの切れ目から、玉之丞の顔が見えている。
久太郎は、そっとざるを取ってやる。
怒らずに静かに玉之丞を抱き上げ、顔を見る。

そのまま、玉之丞を膝に乗せる。
「お前も、ありがとな」。
そう言って、玉之丞を抱きしめる。
玉之丞も静かにしている。

一句。
胸に満つ 比ぶるものなき この思い 世にありふれた 言葉に込めて
長屋の夜は、静かに更けていく。



やったー!
今回のゲストは、清水紘治さんです。
良い!
すごく良かった!

好きな俳優さんですが、それを差し引いて見ても良かった。
やっぱり、大ベテラン。
話がぐっと引き締まったというか、話に入り込んだと言うか。
出て、セリフを言った時から、清水さんの世界が出来てる。

まず、玉之丞に頬を寄せてデレデレ。
猫バカぶりを見せて、微笑ませてくれます。
しかし次に、いなくなった愛猫のことを語りだすと、「その気持ちわかる…」。

紋次郎の声に振り向いてやらなかった。
いつもの、良くあったちょっとしたことだった。
たいしたことじゃなかった。

すぐに紋次郎の元へ行って、抱っこしてやるはずだった。
紋次郎もまた、すぐに来て抱っこしてもらうはずだと思っていた。
それが…。

悔やんでも悔やみきれない思い。
何とかしたい。
このままでは、身が張り裂けそう。

おそらくご隠居は、ひと月、ろくに眠れなかったに違いない。
紋次郎の姿を追い求め、安らかな時はなかったに違いない。
玉之丞を撫でる手が感じる感触は、紋次郎を撫でた感触そのまま。
心の痛みが、こちらにも痛いほどわかる。

久太郎にもおそらく、その気持ちは伝わった。
しかし依頼は、猫の魂を探してほしいと言う突拍子もないもの。
さらには猫神様に会って、手紙を渡してほしいというもの。
来なきゃ良かった…と思うのも、無理はない。

だけど同じ猫と暮らすものとしてご隠居の痛みがわかったのと、おそらく、断る勇気がなかったのとで、久太郎はやってきた。
しかし猫神様の山は、魔の山だった。
うーん、たぶん、ここの山は人の方向感覚が狂っちゃう何かがあるんだな。
それで普段人が入らないから山菜取り放題とか、安易な考えで山に入って迷って出てこられなくなった人が結構いるんだろう。

ビビッた久太郎が引き返そうとした時、玉之丞が鳴く!
ダメと言うように。
いや、一緒に暮らしている者には何て言っているか、少なくともどういう感情がこめられているか、わかる。

玉之丞、今回は久太郎と積極的に会話。
そして久太郎を見えない力で導く。
守る。
玉之丞、大活躍じゃないですかー。

道に迷った描写で、何度も同じお地蔵さんに遭遇するのは、山岸涼子のマンガにもあった。
実際にあった話だそうで、これは怖い。
パニック起こしちゃいそう。
ましてや久太郎は1人。

そこで久太郎を落ち着かせたのは、玉之丞。
さらに玉之丞は久太郎に正しい方向を教える。
いや、もしかしたら玉之丞がいなければ、久太郎も帰ってこられなかったのでは…。

その割りに、猫神様がまるで「にゃんまげ」でした。
ここは笑えるところですが、白猫玉之丞に対して、神秘的なたたずまいの黒猫が現れて声だけがしても良かったかも。
人間からは物をもらえないと言う猫神様に、玉之丞が物言い。
さすが猫神様、玉之丞の名前をご存知。

玉之丞が何て言ったかわからないけど、猫神様は玉之丞の言うことを聞いてくれた。
久太郎だけだったら、無理だった。
玉之丞、大活躍。

ぶっ飛んだ設定の猫神様だったけど、「気持ちは、紋次郎にもう届いておる」という言葉は猫と暮らしている者には響いた。
「何て言うことはない暮らしの中で、愛情は猫に伝わるもんじゃ」の言葉も、心に響いた。
そうだと良い。
本当にそうだと良い。

不思議なことに、紋次郎の首輪が久太郎の前にあった。
「これでやっと、お別れを言えた気がします」。
「紋次郎に会えて良かった。私は幸せ者です」と言えた。

心が穏やかに、楽になった。
猫への詫び状が、猫に伝えられて、猫からの穏やかな返事が聞ける。
本当にそんなことがあったら良い。

そう思うから、いろんな話が伝わる。
本当にそんなことができたら、どんなに心が安らぐだろう。
そのためには、出来る限りのことをしたい…。

「別れと言うものは、突然やってくるものです」。
そうなんだ。
大切なもの、いつもそばにいるものは空気のようになってしまっている。

なかったら、とても息が楽に出来なくて、苦しくてしかたがない。
でもあるのが当たり前になっているから、改めて感謝も伝えていない。
だから「その時後悔しても遅い」ということになる。

後悔しても、しきれなくなる。
「大切な思いなら、伝えておかなければ」。
清水さんの言うこと、しみじみと心に沁みました。

久太郎にも同じだった。
だから、お静に素直に手紙を書いた。
その時、玉之丞が何かをひっくり返した。

今朝は座布団に毛がついていて、怒った久太郎。
でも今度は、怒ったりしない。
それは助けられからだけじゃない。

「お前もありがとうな」。
素直になれない久太郎から、すんなりと言葉が出る。
助けてくれてありがとう、仕事がうまくいってありがとう、だけじゃない。

星の数ほどいる猫と、星の数ほどいる人と、縁が合って出会って暮らしている。
ご隠居も、天引屋も、久太郎も同じなんだ。
そこに愛がある。
この奇跡に、心から感謝しておかなければ。

かわいくて笑って。
癒されて。
肉球もみもみ、最高!
でも肝心なことは、ちゃんと入っていて伝わってくる。

今回は「猫侍」の基本があった回だと思いました。
しんみりした…。
「猫侍」って、だから好きだ。

だけど、スタッフさん、猫の名前が紋次郎って良いですね。
清水さんの口から、愛情たっぷりの「紋次郎~」の言葉が聞ける。
猫バカな清水さんも見られる!

すばらしい回でした。
「猫侍」に出演を決めてくださった清水さん、大好き!
「必殺」シリーズファンも必見ですよ、この清水さん。
清水さん、また出てほしい~。

さて次回予告。
猫弁当。
子猫登場?

相性抜群と、大家の菊乃から玉之丞を隠すため、動きをピッタリあわせる久太郎。
コタツ大好き。
もみ、もみ、もみ、もみ。

目覚める母性?
指圧の心は猫もみん、って何?!


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ありがとう!
第3話を待っています
v-218e-251

茶色の猫さん

>茶色の猫さん

こちらこそ、読んでくださってありがとうございます!
今、ちょっと時間がなくて、まとめて見ることになりそうですが、よろしければ待っててくださいね。
プロフィール

ちゃーすけ

Author:ちゃーすけ
癖の強い俳優さんや悪役さん大好き。
俳優さん、ドラマ、映画、CMその他、懐かしいもの、気になるものについて、長々と語っております。

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