「仲代達矢の新日本映画遺産」。
前回、あわてて書きましたが、改めてちゃんと見られました。
俳優・仲代達矢さんと、ドラマのAD時代から30年以上の付き合いの、高橋和男監督の対談形式で進む番組。

今回は共演した女優さんについて。
第3回目。
女優・秋吉久美子さんの話になり仲代さん、「ブリジット・バルドーってのいたでしょ。あの感じだったね」。

「だから割と、日本映画にないタイプで」。
「まあ、何人かいましたよ、いましたけど際立ってましたね」。
高橋監督「小悪魔的な…」。
「そうですね!そういう色気のある、非常に個性的な…」。

「芝居もうまかった。その代わり、他の女優さんと比べると自己主張が強いって言うところがあって」。
高橋監督、大いにうなづく。
「それもまた楽しかった」。
ふと、仲代さん「ああいう女優さん出て来ないね。あんまりねえ、最近は」。

高橋監督「何となく、あの…、時代的に…。その、男でショーケンとかね」。
テロップで、ショーケン=萩原健一と出る。
「そうそうそう!そうだね!」

高橋監督「秋吉さんとか、桃井さんとか、ちょっとあの、ストレートじゃない人がね」。
「それはきっと、フランス映画のヌーベルヴァーグとかね。そういうものが影響しているんでしょうね」。
高橋監督「で、芝居もなんかね、ガキっぽいね」。
「ガキっぽいね」。

このガキっぽいというのは、演技がガキ、子供、稚拙というのではなく、大人になりきれない青年という意味に取れました。
それまでは、その年齢だったらもう、立派な大人で、大人としての分別と常識で行動していた年齢だったんでしょう。
戦後初めて出てきた世代。
大人としての行動ではなく、大人の体に子供、少年少女の精神が宿っているような世代が出てきたということでしょうか。

「それで男をバンと、蹴飛ばすような感じのね」。
「秋吉久美子なんかは、非常に、そういうところ意味では魅力的でしたね」。
そして話は無名塾と俳優・女優の資質について。

「40年間、無名塾やって俳優は、俳優ってものはやっぱり、修行ってのは。基礎の修行ってのは、3年間ぐらいはやって巣立ったほうが良いだろうと」。
「俺もそうやって来たし、かつての俳優たちも全部そうやって来たから。それでやってるけど」。
だから冒頭、無名塾30期生の入団式の映像が出たんでしょうか。
3年間、無名塾で学ぶと。

「ああいう…、時々ね、そういう特殊な子達がポーンと」。
これは秋吉さんとか、桃井さん、男ではショーケンという人たちのことだと思います。
「修行なんか、だから、そういう俳優さんは無名塾なんか来なくて良いんですよ。修行なんかしなくても」。
「ただ、なかなか、それはあの、そういう子って少ないわけでね」。

「女優になるための遺伝子を持ってる、俳優になるための持って生まれたものを持ってるって少ないんで。本当は修行したほうが良いんですけど」。
ずっと第一線で活躍し、名だたる名監督と仕事をしてきた仲代さんの言葉だからものすごい説得力がありました。
しかし前回、私はいい加減に見ていたなあ…。
ぞのことにも、ビックリですよ。

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2015.06.09 / Top↑
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