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怖いけど懐かし 「日本の熱い日々 謀殺・下山事件」
2015/06/12(Fri)
俳優・仲代達矢さんの仕事という企画で、「日本の熱い日々 謀殺・下山事件」を見ました。
下山国鉄総裁事件を扱った映画ですが、同じ題材の映画を一度、子供の頃に見た記憶があります。
これかなあ…と思って見たのですが、これではなかった。

私が見たのは、山村聡さんが出演していました。
かなり怖い映画でした。
映画でも事件は謎のまま。
得体の知れない、大きな力が働いていることだけはわかった。

良くは覚えていないんですが、事件の情報を知る人間が次々、不思議な死を遂げる。
最後に事件の鍵となる情報を知っていた人間も、面会前に死んでしまった。
白黒の画面で、電車の通るガード下らしき場所で、最後の鍵となる人物が息絶えたような…。
「日米戦争でも始まらなかったら明らかにならない」という感じで終わりました。

不気味な怖い映画でしたが、当時の記者の根性は印象に残りました。
巨大な権力に対して歯止めになるためにマスコミの人間は反骨精神を持つのだ、と。
名もなき庶民が大きな権力に踏みにじられないために、自分たち権力の反対側にいるのだと、がんばった。
ただ、映画の最後、主人公は自分たちに協力した人間が殺されて、その妻が狂乱したのを見た。

自分が死なせたと思うでしょう。
もう、犠牲は出せない。
この事件を追うのはやめようと思うでしょうね。
結局、この事件に関与しようとする人は無事では済まないという、やっぱり怖い映画でした。

さて、「日本の熱い日々 謀殺・下山事件」は懐かしい、知っている顔の俳優さんが若い!
面影を残しているもんだから、うれしくなりました。
あれあれあれ?これは役所広司さん?って感じ。

仲代さんは、あんまり変わらない感じなんですけどね。
もう、いらっしゃらない俳優さんの若い頃も見られて、だから昔の邦画っておもしろい。
昔と言ってもこれは昭和56年の作品なんですが、もっと古いように感じます。


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コメント
- No title -
この作品は、後年、BS放送で視ました。劇場公開当時は、僕は小学生にも至っていない年少者でしたが、今では下山国鉄総裁が轢殺された年齢は、とうに超しております。当然ですがモノクロ作品ながら、山本薩夫作品として迫力を感じました。
起こったのが昭和26年7月6日だったと思いますが、すでに60有余年が過ぎても未だにミステリアスな印象が薄れない事件だと感じます。
余談ながら「下山事件」に関する書物は、現在、入手できる限りのものは読んでおりますが、すでに当時の関係者で存命されている方も少なくなっていると思われるので、解明されることなくミステリーとして後世に引き継がれていくのでしょうね??ただ今でも、この事件に興味を持つ“研究家”は多く、専門HPも存在していますし、7月前後には事件現場を訪れて、周囲を嗅ぎ回る(?)人もいらっしゃると聞きます(私ではありません…)。
2015/06/24 12:49  | URL | peacan #yVcIaW5s[ 編集] ▲ top
- peacanさん -
>peacanさん

この記事に反応してくださるなんて、ありがとうございます!
知ってる方はいないと思っていたので、うれしいです。
もっと早く返事をしたかったのですが、遅くなりました。
申し訳ありません。

>この作品は、後年、BS放送で視ました。劇場公開当時は、僕は小学生にも至っていない年少者でしたが、今では下山国鉄総裁が轢殺された年齢は、とうに超しております。当然ですがモノクロ作品ながら、山本薩夫作品として迫力を感じました。

迫力ありましたね。
大人になって、知識を持ってから見ると、またこれが不気味です。

>起こったのが昭和26年7月6日だったと思いますが、すでに60有余年が過ぎても未だにミステリアスな印象が薄れない事件だと感じます。

そうか、そういう背景があったのか…、と、知れば知るほど闇の深さを感じます。
それを知る人間、知ろうとする人間が次々消されていくところに、ものすごい力を感じます。
本当に、そういう巨大な力があって、それが本気だとすると、どうにもできないんだろうなと思ってしまう。

>余談ながら「下山事件」に関する書物は、現在、入手できる限りのものは読んでおりますが、すでに当時の関係者で存命されている方も少なくなっていると思われるので、解明されることなくミステリーとして後世に引き継がれていくのでしょうね??

もう、わからないんでしょうね。
永遠のミステリーとなって、語られていくんだろうなと。
当時を知っている方がほとんど、ご存命ではないし…。

>ただ今でも、この事件に興味を持つ“研究家”は多く、専門HPも存在していますし、7月前後には事件現場を訪れて、周囲を嗅ぎ回る(?)人もいらっしゃると聞きます(私ではありません…)。

遠藤周作氏の「月光の男」が、そういうお話です。
今日は何の日だ!と編集長に怒られて、2人の編集者が下山総裁事件を調べる。
調べると言ってもわからないことばかりなので、ちょっと違った視点からと思い、カード占いをしてもらう。
すると占い師は、妙なことを言う。

占い師はただ、カードが出たままのことを語っただけだと話す。
本当の総裁は生きておられる、カードはそう出ているからそう言っただけだと。
2人は事件現場へ、事件の起きた時間に行ってみる。
そこに現れたのは、総裁そっくりの男が歩いている姿だった。

翌日、編集部でその話をすると、総裁事件を調べろと言ったのであって怪談話を拾って来いとは言っていないと怒られる。
2人は何としてもその男を捕まえようと、翌日も事件現場を張る。
果たして、同じ時間に男が現れた。

「総裁ですよね!」
声をかけられた男は、「やはりそう見えますか」と口を開いた。
男は捜査一課の刑事で、総裁事件が忘れられなくてあの日と同じように歩いてみようと考えた。

自分は総裁と背格好が似ている。
どれだけの人間が自分を同じ時間に目撃したら、総裁だと認識するのか。
刑事は、いつまで経っても自分の担当した事件がわすれられないものだと言う。

2人の編集者は、翌日の編集部で笑われる。
「あんな事件の鬼みたいな刑事も、だんだん少なくなるんだろうな」と2人は語った。
そしてせめて、あの刑事に未発表のネタを教えてもらって掲載しようと考えた。
そこで捜査一課に電話をする。
すると、捜査一課にはそんな刑事はいなかった。

では二課には?
いや、いない。
「いないといったらいないんだ」。

そこで話は終わりました。
うーん、本当にいないのか、いないことにされてしまったのか。
それとも本当に総裁はどこかで生きているのか。
謎のまま、この話も終わりました。
やっぱり遠藤周作氏にも、この事件は謎の事件として残っているんだなと思いましたよ。

長くなりました。
コメントありがとうございました。
良ければまた、来てくださいね!
2015/06/27 00:15  | URL | ちゃーすけ #a2H6GHBU[ 編集] ▲ top
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