こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
2017年07月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年09月
TOP俳優さん ≫ なめたらいかんぜよ!

なめたらいかんぜよ!

仲代さんの著書には、自分が知っている俳優さん、女優さんの話が出てきて、非常におもしろい。
「鬼龍院花子の生涯」は私も好きな映画ですが、そうです、仲代さんは鬼龍院政五郎役でしたね!
養女の松江が、夏目雅子さん。

いやもう、夏目さんは美しかった。
凛々しかった。
仲代さんも夏目さんを、絶賛しています。
あの撮影の時、もう夏目さんは病気だったそうです。

夏目さんは仲代さんに、「私、病気持ちなんです」と言ってきた。
「仲代さんとは、ラブシーンがありますから。驚かれると思いますので、先にお見せしておきます」。
夏目さんはそう言って、ぱっと胸元をはだけ、手術跡を見せた。

この時、仲代さんは夏目さんを、すごい女優だなと思った。
女優なのに、自分の傷跡を見せた。
それも仲代さんがビックリしないようにと仲代さんを気遣って。
心打たれた仲代さんは、夏目さんに精一杯の演技指導をした。

「なめたらいかんぜよ!」
あの言い回しも、教えた。
「こういう時にヤクザはこう振る舞い、こう声を出す」。
仲代さんの演技指導に夏目さんは、一生懸命応えた。

原作者の宮尾登美子さんは自分の小説の映像化に対して、非常に厳しい人だった。
でも「鬼龍院花子の生涯」は、すごく良かったと誉めてくれた。
あの映画は、女優たちがすごく良かったと仲代さんは言います。

女房役の岩下志麻さん。
「仲代さん、ヤクザの女房ってどんな歩き方するんでしょうね」と聞いてきた。
でも仲代さんだって、その世界のことをそこまで良く知っているわけじゃない。

仲代さんは「用心棒」の時の、山田五十鈴さんを考えた。
昔のヤクザの女房っていうのは大概、女郎あがりなんじゃないかと思った。
それを教えると岩下さんは、撮影所に入ってくる時も赤線地帯にいた女性たちみたいな歩き方をして入ってきた。

敵方のヤクザの女房は、夏木マリさんが演じた。
夏木さんも良かったと、仲代さんは言う。
私もあの夏木さんは、すごいと思う。
夏木さんのあの啖呵の切り方には、女優としてやっていく決心が出ていたと仲代さんは言う。

仲代さんはというと、自分が演じる鬼政という男は、愚劣であるがストレートな人間だと思った。
インテリの役は、自分の思いをあまり出せない。
でもこのヤクザは、自分の思うままだ。
思うまま生きている。

だからこの役は思いっきり、感情を出して良い。
子供っぽい男でもある。
荒っぽさと弱さと、両方ある。

無法者。
だから、妻と妾を何人も同じ家に住まわせている。
どっちが嘘をついたか、殴り合って証明してみろ!なんて言って、子供と大人の女性に殴り合いをさせる。

やっていて非常におもしろかったそうです。
それはやっぱり、監督の五社さんがすごかったから。
五社さんの父親って言うのは、テキヤだった。

そのせいか、五社さんのアウトローの描写はすごかった。
世の中からはみ出した、すねた人間を描くことにかけては名人だった。
…いやいや、仲代さんの個性豊かな監督たちの話は、本当に興味深く、おもしろいです。


スポンサーサイト

Comment

No title
編集
「なめたらいかんぜよ!」は、公開当時、ちょっとした流行り言葉でしたな(笑)?
この作品では、予告編で夏木マリの半裸姿に目を奪われて映画館に足を運びました。実際に観たときには、何か古典的なやくざ映画の赴きで、各出演者の個性のぶつかり合いも印象的でしたが、夏木…ではなく夏目雅子の存在感にも驚きました(早逝されたのは何とも気の毒で…)。その他闘犬のシーンと、終盤で殴り込みに行ったトラックが橋梁ごと爆破される場面など、娯楽映画としても醍醐味を感じた作品だったと懐かしく思い出します。
2015年08月20日(Thu) 15:08
リトル・トムさん
編集
>リトル・トムさん

お越しくださって、ありがとうございます。
そしてコメントありがとうございます。

>「なめたらいかんぜよ!」は、公開当時、ちょっとした流行り言葉でしたな(笑)?

流行りました!
今なら流行語大賞ノミネート?

>この作品では、予告編で夏木マリの半裸姿に目を奪われて映画館に足を運びました。

あの妖艶さ!
背中の刺青がまた、迫力ありましたね。

>実際に観たときには、何か古典的なやくざ映画の赴きで、各出演者の個性のぶつかり合いも印象的でしたが、夏木…ではなく夏目雅子の存在感にも驚きました(早逝されたのは何とも気の毒で…)。

夏八木さんと室田さんの子分も良かったですよね~。
花子の生涯の話ではなく、最後の「侠客」がいなくなる物語。
私も初めて見た時に、花子の存在感の薄さが意外でした。
夏目さんは、この映画を見ると本当に惜しい。

>その他闘犬のシーンと、終盤で殴り込みに行ったトラックが橋梁ごと爆破される場面など、娯楽映画としても醍醐味を感じた作品だったと懐かしく思い出します。

ダイナマイトという展開にも驚きました。
最後の殴り込みといい、やくざ映画としても成立してますよね。

返信遅くて申し訳ありません。
コメントありがとうございました。
良ければまた、いらしてくださいね。
2015年08月23日(Sun) 07:48












非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL