「切腹」という映画は竹光で切腹するシーンが、非常に残酷。
カンヌ映画祭の上映では気分が悪くなる女の人が何人もいたそうですが、あの撮影では、小林監督は真剣を使わせたそうです。
ひゃー!
それができるって、すごい時代。

使うと役者さんたちには、わかる。
本物の刀は、重い。
相手に向かって振り下ろした時は、もう止められない。

竹光でさえも相手に向けて打つ時は、相当怖い。
だけど竹光やジェラルミンの刀なら、撮影で相手に当たりそうな時でも何とかそらすことができる。
でも本当の刀は重い。
一度向けたらもう、そらせない。

「切腹」で仲代さんの相手役の丹波哲郎さんは「俺は頭がおかしい奴じゃないから、頭なんてかすめないよ」と言った。
それでも撮影の時は、怖かった。
見ると、この緊張感が画面に出ているそうです。

「切腹」は、主人公の息子が竹光で切腹させられる。
竹光で切腹させられた息子の仇討ちには、当たり前だが真剣が使われる。
竹光と真剣の対比。

ここで撮影に本物の真剣が使われる。
緊張が画面に溢れる。
対比がより一層、鮮やかになった。

しかし監督もすごいけど、俳優さんもすごい。
緊張感出るからって、やらせれば良いんじゃない。
迫力が出るからってやらせて事故になって、映画がダメになるって十分にありえる話でしょう。

監督の見極めと俳優の技、スタッフの技術。
いろんなことが優れていて、噛み合ってないと無理なことなんですね。
「切腹」はすごい映画だけど、撮影からしてすごい映画だったんですね。


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2015.07.31 / Top↑
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