こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
2017年07月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年09月
TOP俳優さん ≫ 発見 「天国と地獄」

発見 「天国と地獄」

「桃太郎侍」の最終回前のエピソードで、江木さんが良い演技をしていると思いました。
それもそのはず。
江木さんって、子役としてすごい実績を残しているんじゃないですか!
私は最近、黒澤明監督の30作品放送企画を見ているんですが、現代劇も当然放送してくれるんです。

日本映画専門チャンネルで、「天国と地獄」を放送したんですね。
仲代さんが、この映画で光ったのは何と言っても山崎努だって言ったほど、山崎さんは光っていた。
山崎さんは後に映画を見て、座席からどんどんずり落ちていってしまったほど、この時の自分は「下手」っておっしゃってましたが。

ただ、あの、薄い肩をそびやかす、あの虚勢の張り方は今の自分にはできない。
あの時の自分ならではの演技だって、おっしゃってましたが、いやいや、ものすごい強烈な演技でした。
山崎さんは犯人役で、三船さんの演じるナショナルシューズの社長の息子を誘拐するんです。
しかしそれは本当の息子ではなく、息子と服を交換して遊んでいた運転手の子供だったんです…!

株主総会で勝つために工作した三船さんの演じる権藤社長は、約束のお金が払えなければ破産する。
それどころか、株主総会で社長の座から、会社から追い出される。
だから、お金は出せない。
運転手も、わかっていた。

それでも、やっぱり、地面に頭をこすり付けて頼むしかない。
親だから。
「やめろっ!」
そんなことされても、出せないものは出せないんだ!

拒む権藤だったが、息子も姿の見えない友達を心配し始める。
さらには息子だって運転手の子供だってどっちだって構わないと言う犯人に、金を渡すと口走る。
権藤は、一度は拒絶したのに、運転手の子供が解放された時、「進一!」とまるで息子のように名を呼ぶ。
抱きしめる。

無事だったか。
良かった。
本当に良かった。

お前が無事なら、それで良いんだ。
そうだ、それで良い。
無言の権藤の背中から、そんな言葉が溢れている。

年配の刑事は思わず、目頭を押さえる。
会社から追い出され、自宅を差し押さえられた権藤だが、この行為を世間は放置してはおかなかった。
運転手の子供のために全財産を投げ出した権藤を追い出した会社に対して、主婦たちは不買運動を始める。
何か、じんわりする展開があるんですが、この権藤の息子・純くん、どこかで見た気がする。

純くん。
あれ?!
これ、江木さんじゃないか!
子供ながらに自分の友達を心配し、無邪気に帰りを喜び、遊びに興じる。

いやいや、子役としてすでに実績があったんですね。
うまいわけです。
横溝正史シリーズII「不死蝶」でも、なかなか印象的な演技をしていました。

北公次さんもテレビ版の「人間の証明」や映画「悪魔の手毬唄」で、好演しています。
「人間の証明」の郡恭平の、ドラ息子ぶりは良かった。
わがままと、悪党にはなれない小心さと、育ちの良さと、良い奴ではないのに愛すべき雰囲気を漂わせていた。

江木さんも北さんも、自分がしなければいけないことをすごく理解している演技だと思うんです。
自分に求められているものを理解し、それをちゃんとこなしている。
だからこその好演。
ああ、ジャニーズの道は彼らが切り開いた道でもあるんだと、改めて思ったのでした。


スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL