CM
YKKのCM。
"YKK AP cm 「赤ちゃんと猫」篇 60s" を YouTube で見る
「猫と、新しい家族、赤ちゃん」。
http://www.ykkap.co.jp/company/ad/tv_radio.html

猫は、いつも窓の外を見ていた。
家族が帰ってくるのを見ていた。
窓から見える風景は、猫の幸せだった。

ある日、パパとママは、見慣れない1人の小さな人間を連れて帰ってきた。
それは私、猫よりもずっと、良く鳴く。
赤ちゃん、パパとママの赤ちゃんだった。
パパもママも、その小さな赤ちゃんに掛かりっきりになった。

猫のご飯皿がからっぽになっていても、気が付かない。
いつものように、鳴いて催促してみた。
でも気が付いてくれない。

猫がいつもいた、パパの上。
パパの上には、赤ちゃんがいて猫が乗るスペースはない。
パパもママも猫じゃなくて、赤ちゃんと遊んでいる。

窓の外の風景。
私が小さい頃、パパもママも私をああやって抱っこしていた。
愛情が注がれていた日々。
幸せだった日々。

やめよう。
思い出すのは、やめよう。
もう、窓の外を見るのもやめよう。

パパとママの愛情は、私からあの子に移ってしまったんだ。
黙って、私は見ているだけにしよう。
窓の風景はもう、悲しいだけ。
猫のそんな心の言葉が、聞こえて来る。

赤ちゃんは、大きくなった。
子供になった。
そして、その子供は。

パパとママがしたように、猫を抱きしめるようになった。
愛情一杯に。
パパとママは、赤ちゃんに愛情を与えた。
愛情を与えられた子供は、猫にも愛情を与えてくれる。

良かった。
私は忘れられたんじゃなかったのね。
パパとママが窓から猫と、子供を見る。

猫の目が語っている。
あの、幸せな日々が戻ってきた。
私は1人じゃない。
窓の風景はもう、私を悲しませたりしない。


まるで映画を見たような気持ちにさせるCM。
60秒の間にドラマがある。
悲しくて、心があったかくなって、涙が出そうになる。

このCMを作った人も、YKKさんも猫が大好きなんでしょう。
猫のことをわかっていなかったら、できないCMですから。
ものすごい、猫のことをわかっている。

猫の表情がまた、見事。
すごい演技。
ほんとに寂しそうだし、あきらめているように見える。
こちらが勝手に、猫に気持ちを移入しているだけなのかもしれないけど。

猫は何も言わない、アクションを起こさない。
けど、猫は悲しい、寂しい。
そして、うれしい。

YKKさんのCMは、いつも楽しく、ジンとさせる。
猫と一緒に窓というものをやんわりと、でも強烈に印象付ける。
ものすごいセンスの良さと、豊かさを感じます。
今も、クオリティの高いCMを作る会社として、いつもYKKのCMは注目です。

ドイツのペットフードの会社、アニモンダのパンフレットには「子供が生まれたら犬を飼おう」という言葉が出ています。
犬は友達になり、保護者になり。
そして最後は、自分の身をもって、命の大切さを教えてくれる。

人間と心を通わせた動物は、みんなそうなんですよね。
だから動物との絆はいつも少し、寂しく悲しく、忘れられない。
YKKのCMでは、この言葉を思い出しました。


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2015.09.12 / Top↑
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