こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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愛に理屈はない! 「取調室 #7」(2/2)

8月17日。
取調室。
竜彦は、黙秘していた。

ついに竜彦の叔父が見つかった。
衣井刑事が見つけてきた。
竜彦の叔父は、海の家の臨時雇いだった。

「あんな疫病神いなくなって、せいせいしたよ」と叔父は言った。
はき捨てるようなその口調に、衣井のコンビの刑事は「なんてこと言うんだ。あんた叔父さんだろう」と言い返した。
しかし叔父は「何考えてるか、わからないガキでね。なまじ頭が良いから、始末が悪かった」と言った。

だが奇特な校長がいて、竜彦に目をかけた。
滝田秀治と言って、郷里が鳥栖だった。
しかし17年前、足を滑らせて崖から転落してなくなっている。
娘がいる。

水さんは娘に会いに行った。
日にちがなくなるのを、大河原刑事は気にしたが、黙秘を続ける竜彦の顔を見てすごしていても何にもならない。
竜彦は中学を卒業した後、採石場でアルバイトして独学していた。

校長の家に世話になっていた3年間を黙秘していることを聞いた滝田の娘は、「冗談じゃないわ。それじゃまるでうちが悪いみたいじゃないですか」と言った。
「お、思い出したくないのは、あたしのほうです」。
家族の洗濯物を干しながら、娘は唇を結んだ。

「何があったんです」。
「…」。
「滝田さん!」

竜彦には、女性の体を、特にお尻をじろじろ見る癖があった。
気持ちが悪かった娘は、そのことを父親に言いつけた。
父親は笑ってとりあわなかった。
だがある日、竜彦は娘を無理やり犯したのだ。

さすがに滝田もこれには怒り狂い、竜彦に向かって怒鳴った。
『お前なんか、この世から消えてなくなれ!』
この事件は、父親が亡くなる直前だった。
竜彦とは、もう関係がないと娘は言った。

採石場で、竜彦と働いていた男も見つかった。
男は竜彦を、変わった男だったと言った。
朝から晩まで真っ黒になって働いた。
つらい仕事だったが、竜彦は今が一番良いと言っていた。

その時、竜彦は東京から来ていたかわいい娘と付き合っていた。
しかし娘は、夏休みが終わると帰ってしまった。
竜彦がふっといなくなったのは、そのすぐ後だった。
「東京から来ていたかわいい娘?」

「水さん、それ、もしかして…」。
「小月綾乃をもう一度、調べる必要がある」。
そして滝田校長の事故死も…。
「水木さん、まさか…」。

結局、事件当日、知香が言った竜彦がはいていたスニーカーからは、現場の土も何も出なかった。
だが、知香がハールさんがはいていたというスニーカーと同じようなスニーカーが、竜彦の部屋の下駄箱にあった。
しかもそちらのスニーカーは、洗ってあった。

水さんは、「もう一度、辰彦の部屋を調べて欲しい」と要請した。
排水溝の中まで、だ。
捜査員はイライラしながら、科捜研の連絡を待っていた。

結果は夕方になるという電話が入った。
「夕方か。しかたないな」。
綾乃の叔母が、鳥栖に住んでいたことがわかった。

叔母はもう、なくなっているが、近所の人の証言で、親戚の娘が夏休みに来ていたことがわかった。
綾乃だ。
竜彦と綾乃には、接点があったのだ。

取調室。
水さんは竜彦にスニーカーを見せて、「あんたずいぶん綺麗好きなんだな。洗ってあった」と言った。
うっすらと、竜彦は笑った。

「滝田校長の家に行ってきた」。
竜彦の顔から、笑いが消えた。
「娘の美也子さんに会ってきたよ。オヤジのように慕っていたってな」。
水さんは突然、口調を変えた。

『お前なんかこの世から消えてなくなれ!』
そう言って怒鳴った。
『お前なんか死んだほうが良い!』
『この世から消えてうせろ!』

「やめろ…」。
かすれた声で、だがはっきりと竜彦は言った。
「やめろお!」

竜彦が叫び、水さんに飛びかかってきた。
大河原刑事に、取り押さえられる。
取調室に、セミの声が響く。

空調が故障したままだ。
暑い。
竜彦から汗が流れる。

「ほい」。
水さんが、煙草を差し出す。
火をつける。
水さんがコンコン!と、取調室の鉄条網を叩くと、鳴いていたセミが飛び去った。

ゴーと言う音がした。
「おお、やっと直った」。
エアコンの風が入る。
水さんが窓を閉める。

『お前なんかこの世から消えてなくなれ!』
「この言葉にお前、なぜあんなに取り乱すんだ?」
「僕はいつも、邪魔もんだった」。
竜彦がぽつり、と話し始める。

「みんなから、『お前なんかいなくなれば、せいせいする』と言われてきた。生まれてきたことが間違いだった。親もそう言った。水さん、あんたそんな風に言われたことないだろ?あんたにはわからないさ」。
「お前がこの言葉に以上までに反応するようになったのは、滝田先生に言われたからじゃないのか」。
「生まれて初めてお前を認めてくれた人」。
「オヤジのように守ってくれていた人。その人に言われたからだろう」。

『お前なんかこの世から消えてなくなれ!』
「黙れ。黙るんだ!」
竜彦が怒鳴る。

大河原が、取調室を出て行く。
日差しが強い。
大河原が、お茶を持って入ってくる。
ロイヤルミルクティーだった。

「綾乃さんが、大好きだったそうだな。17年前の夏、綾乃さんはこの鳥栖にいた。お前もこの鳥栖にいた」。
竜彦が、ミルクティーをゆっくりとかきまぜる。
「綾乃さんと一緒に飲んだ。ロイヤルミルクティー。うまかっただろ」。
「…うまかった」。

竜彦が、目を閉じる。
あの時、綾乃がいた。
向かい合って、竜彦がいた。

2人の間には、ロイヤルミルクティー。
綾乃は笑っていた。
美しかった。
まるで、天使のように見えた。

「だから綾乃さん、竜彦さんて、名前で呼んだんだろう」。
「母親に捨てられ、女性への不信感が憎しみに変わっていたお前がただ1人、この世で純粋に愛した人が綾乃さんだった」。
竜彦とって女性のお尻は、母親への母性そのものだった。
だから、じろじろ見ずにはいられなかった。

「憧れの綾乃さんには、手を出せなかった。その代わりに滝田美代子さんを犯したんだ」。
「そんな大切な人を僕が殺すわけない」。
竜彦は言った。
「好きに解釈してくれて結構!」

水さんは続ける。
「お前は心のどこかで、母親を求めていた。それが綾乃さんと重なった」。
「僕に肝心な動機がないことを、わかってもらえればね」。
竜彦は、薄く笑った。

9年前、竜彦が小月化学に就職したのも綾乃が参次郎と結婚していたからだ。
「しばらくは平和な日々だった」。
しかし竜彦は、セクハラを理由に解雇された。
だから竜彦は、知香が参次郎の子供ではないと、DNA鑑定を突きつけて脅迫した。

そして拒絶されて、知香を誘拐した。
綾乃は、竜彦から逃げた。
それでも竜彦は居所を突き止めて、また知香を誘拐した。

「今度は、結婚を迫った」。
「勝手な想像はやめろ」。
「追い詰められた綾乃さんは叫んだ」。

『あんたなんか、この世から消えてしまいなさいよ』。
「その言葉でお前は、あの残虐な殺人を計画した。滝田先生の時と同じだ」。
「黙れ…」。

竜彦はうなった。
「何の根拠もないのに、知ったようなことべらべらとしゃべるんじゃない」。
だが水さんは、スニーカーを机にバン!と叩き付けた。

「これはな。知香ちゃんが言っていたものとは。違うんだ」。
「お前は本当は、これをはいてた。綺麗に洗ってあったおかげで、お前の部屋の浴室からちゃんとした物証が出たよ」。「浴室の排水溝の網から、現状の土が検出された。ポリプロピレンが入った土が、な。lお前が言っていた確かな物証だ」。

「三田川竜彦!小月綾乃さんを焼き殺したんだな?」
竜彦の肩が、がくりと落ちる。
「綾乃さんだけは…、信じていたのに」。

竜彦の回想が始まる。
どろりとしたポリプロピレンが、ガソリンのタンクに入れられていた。
そして、あの採石場近くの道に、白い車がやってきた。
綾乃が降りてくる。

「知香はどこなの!」と叫んだ。
竜彦は言った。
「結婚してくれ!」
「3人で一緒に暮らそう」。

綾乃は激怒した。
「まだそんなこと言ってるの?!恥知らず!」
綾乃は、抱きしめようとした竜彦を突き飛ばした。

「自分の要求を通すために、子供を道具にしたくせに!」
そして、首を横に激しく振った。
「嫌っ!」

『あなたなんて死んでしまえば良いんだわ。この世から消えなさいよ!』
その瞬間、辰彦は綾乃を殴った。
綾乃は気絶した。

竜彦は綾乃の両手、両足をスカーフで縛った。
綾乃の体に、ガソリンがかけられていく。
「…信じていたからこそ、我慢がならなかった」。

竜彦が取調室で、つぶやいていた。
「17年前の滝田先生の時も同じだ。先生を崖から突き落とした」。
水さんの言葉に、竜彦がうなづく。
大河原が目を見張る。

「…そうか」。
水さんが言う。
「お前、綾乃さんを焼き殺すと決めた時から、逮捕は覚悟の上だったんだ」。

「だから知香ちゃんをわざと、鳥栖駅に置き去りにしたんだ。お前の目的は一体、何だったんだ。佐賀のマンションや車の中に平気で証拠を残したと思ったら靴に変な小細工をする。何のためなんだ」。
「何の、ため、なんだ?」

セミの声が消えてきた。
夕焼けが、取調室を紅く染める。
竜彦は、横を向いている。

「ハールさん」。
あまりに自然な、水さんの呼びかけだった。
「え?」

その呼びかけに、竜彦が素で振り向く。
今までの不適な笑みを浮かべた竜彦は、いなかった。
あまりに自然な、竜彦の返事だった。

「『ファウル』さん、でしたね」。
「『ハール』さんではなく、『ファウル』さんだった」。
「スウェーデンや、ノルウェーや、デンマークでは、ファウルは、お父さんのことだってな。佐賀大の先生に聞いて、ようやく、わかったよ」。
「やめろ!」

「知香ちゃんは『ファウル』さんを『ハール』さんと覚えた」。
「やめろ、やめるんだ」。
竜彦は、目を閉じていた。
「ファウルさん…、お父さん」。

「お前みたいな男でも、そう呼んでほしかった。知香ちゃんは、意味もわからずに呼んでいた」。
「知香ちゃんが、お前みたいな男に懐いていたのも、親子の血のつながりってやつか」。「佐賀で一緒に過ごした時、知香ちゃんの好きなカレーを作ったなあ?喜んでいた知香ちゃんを見て、どんな気持ちがした。一緒に暮らせて幸せだったか。ハールさんと無邪気に呼ぶ知香ちゃんを、お前は取引に使ったっ!」

「それがどうした。小月の奴から2人を取り戻すためだったら、俺はなんでもする」。
再び、竜彦の全身から悪意がにじみ出る。
「9年前のレイプ事件のことだがな」。
「レイプじゃない。あれはレイプじゃない」。

「じゃ、お前と綾乃さんとの関係は」。
「彼女は寂しかったんだ。仕事仕事で、ほとんど家にいない小月をただ待つだけの生活に、耐えられなかった。小月との結婚は間違ってたんだ」。
「しかし子供までなあ?」
「僕が生ませた」。

「どうしても離婚できないと言うから、だったら子供はおろすな。生めといったんだ。いつか取り返してやるつもりだった」。
「それまでの辛抱だと思い、僕はコペンハーゲンで研究に打ち込んだ。綾乃さんと子供のために、必ず成功して帰国するつもりだった」。
「だが小月のやつ、放漫経営のツケを、ぼくのせいにした」。

「あいつ、のうのうと社長を続けてるが、そうは行かない。裁判で僕の解雇が究明されればあいつも…」。
「小月さんを、一緒に破滅させるつもりでいたのか」。
「あいつは何もかも、僕から奪い取ったんだ。綾乃さんも子供も、9年間打ち込んだ研究も何もかも!」

竜彦の顔に、全身に憎悪がみなぎっていた。
「小月には、名誉も仕事も家庭も仕事も、幸せの何もかもある。なぜだろう?僕のほうがずっと能力が勝ってるのに」。
「自分のしたことに、屁理屈をつけるな!」

それはあまりに鋭い、水さんの一喝だった。
思わず、竜彦が水さんの顔を見る。
「愛に理屈はない!」

「小月さんは知香ちゃんのために、1億円もの身代金を支払っているんだぞ!自分の子供ではないということを知っていながら!」
「会社が経営不振で大変な時にも関わらずだ!」
「小月さんは、心から知香ちゃんを愛している。綾乃さんもな。お前のような身勝手な愛とは違う!」

「知香ちゃんは、お母さんがいなくなって寂しいだろうが、懸命に耐えて笑顔で暮らしているよ」。
「お前、知香ちゃんのお父さんまで奪おうとしているんだぞ!」
「知香ちゃんを、ひとりぼっちにしていいのか?」

突然、きゃああああと言う声が響いた。
「うわあああ」。
竜彦が、慟哭した。

「1億円とリュックの隠し場所、どこだ」。
「うわあああ」。
竜彦の鳴き声は、悲鳴だった。

「どこだあっ!」
「ううううっ」。
竜彦が、うめいた。

小さな声で言った。
「採石場跡、祠の裏の…。岩穴」。
大河原が立ち上がる。

夕暮れで、部屋が紅い。
ドアが開いた。
刑事が入ってくる。
手錠をかけ、連れて行く。

竜彦が、再び、消え入りそうな、だがはっきりとした声で言った。
「佐賀県警の、落としの達人もとんだ間違いをするもんだ」。
水さんが、竜彦の顔を見る。

「知香ちゃんは…、僕の子じゃない」。
竜彦が顔を上げる。
「小月参次郎の子だよ」。

水さんが応える。
「…わかった」。
「確かに知香ちゃんは、小月参次郎の子だ」。

水さんが、うなづいた。
竜彦が笑った。
薄く笑った。
だがその笑いは、これまでの不敵な笑みとは違っていた。

セミの声が激しい昼。
手錠をかけられた竜彦が、採石場に水木たちとやってくる。
祠の裏を、捜査員たちが掘っている。

「あったぞ!」
声が響く。
祠の裏の岩穴から、リュックとケースが出てきた。
ケースの中からは、ずらりと並んだ札束が出てきた。

竜彦は、それを見ていなかった。
彼の目は、花束が置かれた場所に注がれていた。
「綾乃…」。
備えられた花には、赤とんぼが止まっていた。

水さんは、小月の屋敷に向かう。
門を入ると、参次郎と知香が水遊びをしていた。
参次郎がホースで水をかけながら、知香を追う。

知香が笑う。
仲の良い親子の光景。
水さんは、それをじっと見ていた。


綾乃は、あれ?と思いました。
三原順子さん(現:三原じゅん子さん)。
やっぱりすごい、綺麗で素敵。
突っ張ったイメージが強いけど、実はこの方、すごくかわいらしいんですよね。

小月参次郎は、名高達郎さん。
ロイヤルミルクティーから、じわじわと嫌な感じが高まっていく。
まさか、まさかという気持ち。
「取調室」、みんなおもしろいんですが、これはダントツに心に響きました。

それは何と言っても、萩原流行さんの、すばらしい演技によるものです。
いや、良い俳優さんなんですね。
最初に現れて逮捕された時の、不敵な笑み。
おお、来たぞ、来たぞ、と思うんです。

実に似合っている。
冷酷で、頭が切れて、人を見下している様子がうまい。
それが『お前なんか消えてなくなれ!』で豹変するのも、予想されたうまさと言うとおかしいけど、予想はつく。

すごいのは、この先。
綾乃とのいきさつを水さんが語る辺りから、同じ「やめろ」なのに違ってくる。
それまでの自分の生々しい傷に触れられた怒りではなく、大切な思い出を汚されまいとしている様子がわかる。
誰にも触れさせないとする様子。

綾乃との関係は合意と言い張る竜彦。
真相はわからない。
想像するしか、ない。

そしてついに見破られた竜彦は、過去の校長殺しまで、すんなりと自白する。
もう、彼には犯罪を隠し、場を切り抜けようとする狡猾さがない。
そしてすごいのは「ハールさん」と呼びかけられた時の、素に戻った竜彦。

あまりに素直な「え?」
知香ちゃんには、優しかったであろう様子もわかる。
これが、彼の本当の姿なんだと思う。

ファウルさんが父親であることを指摘された時の「やめろ」は、プライドとか、犯罪の隠蔽ではない。
自分のあまりに悲しい、トラウマに満ちた願望を見破られまいとする必死さ。
悪意を、頭脳を武器に世間を敵に回してきた男の、あまりに弱い素の姿。
彼はこの自分を守ろうとして、冷酷さを装ってきたんだと思う。

しかし彼の愛情は、とても幼く、利己的なものだった。
綾乃が彼に愛想をつかした理由も、彼にはわからなかった。
彼の利己的な愛は愛想を尽かしてしまったゆえに起きた、悲劇。

愛情と憎しみは、表裏一体。
誰よりも愛に飢えていた竜彦の綾乃への愛は、憎悪に変わった。
滝田校長と同じだった。

愛する者を自分で葬る残酷さ。
そのため、彼は一層冷酷になる。
参次郎と比べて、なぜ、劣っていない自分が。

水さんはそんな彼の甘えを、一喝する。
思いあがりを、叩き潰す。
最後の叫びは、今まで築いてきた竜彦という男の崩壊だった。

1億円なんか、ほしくなかった。
ほしかったのは、綾乃と知香ちゃんだったんだ。
はっきり言って、竜彦は残酷で異常だと思う。

許せないと思う。
綾乃があまりに、かわいそうだと思う。
しかし、見ていてしかたがないんだと思ってしまった。

親からもいらない子といわれた彼は、愛情を、彼は無償の愛情を誰からも与えられていなかった。
与えられていないものは、持っていない。
持っていないから、示しようがなかったんだ。

唯一、綾乃だけは彼を無償で愛してくれたことがある。
だがその綾乃を彼は、残酷な方法で殺してしまった。
最後の1億円発見の時、竜彦はもう、何も見ていない。
彼の目は、自分が殺してしまった綾乃しか見ていない。

異常者であり、許せない男の竜彦。
それでもなお、この男を哀れに思わせる萩原流行さん。
彼はやっと、人を思いやるということがわかった。
人に対する心がわかった。

その竜彦が言うべきことは、ひとつだった。
知香ちゃんは僕の子じゃないよ…。
最後の「佐賀県警の、落としの達人もとんだ間違いをするもんだ」からの口調がまた、すばらしい。

綾乃との関係同様、本当か嘘かわからない。
でも、良いんだ。
きっと、そうなんだ。

事件解決と、秋の訪れを感じさせた赤とんぼが切ない。
萩原流行さんの演技を堪能。
改めて、萩原さんのご冥福をお祈りします。
すばらしい俳優さんです。

水さんが、どこまで話したかはこちらにはわからない。
でも知らなくても良い。
これで、良い。
良いんだ、きっと。


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