正直、好きな女優さんではなかったんです。
タレントだった彼女は、女優となっていた。
しかし、女子大生タレントだった頃から、ずいぶん長い間、この浮き沈みの激しい芸能界で生き残っている。

流行りとか、世の中の動きに敏感で、そういうのに乗るのがうまい人だと思ってました。
また、そういうところがあざとい感じで、正直、そんなに知的だとも思っていなかった。
でも確かに、調子が良いだけで生き残れるほど、彼女のいる世界は甘くない。
考えてみたら、そんな人で、いつの間にか消えていた人が多い。

そして、実際に彼女に会ったという人を今まで何人か知っていますが、彼女を悪く言わないんですね。
彼女と会った人の話を聞いても、私の彼女の印象はあまり変わらなかった。
でもある人の話を聞いて、その気さくさと気転の良さに笑ってしまった。
この話で世間に作っている彼女のイメージと、実際の彼女は全然違う人なんじゃないかと思いました。

そして、結婚。
旦那さんになった方が、病気。
すると彼女が、旦那さんを支える、支える。

中村敦夫さんの言葉が蘇る。
女優は綺麗だけど、中身は男だ。
それを地で行っているようだった。
彼女の名前は、川島なお美さん。

その彼女が、胆管がんと知りました。
衝撃でした。
今まで、いるのが当たり前のような人が、大きな病気になる。
それは自分にとっても、時間の流れと現実を感じさせるものだった。

病気を宣告された川島さんは、どれほど不安だろう。
どれほど、つらいか。
治療だって、どれだけつらいか。

気になって、今年の夏、「どうしてるんだろうね?」と会社の隣の席の人に聞いてみました。
大丈夫だといいね、と。
今月の7日、マスコミの前に出てきた川島さんを見て、驚きました。

痩せている。
すごく、痩せた。
でも目に光があるし、声もしっかりしている。

そして、綺麗。
自分が作った川島なお美のイメージを崩さないようにしている。
それはもう、並大抵の気力ではない。

強い人だと思いました。
気が強い人とは思っていましたが、すごくメンタル強い。
貫いている、と思いました。
この人はとことん、川島なお美であろうとしている。

人間、ギリギリのところに立つと、その人の本質が出ると言う。
カッコいいなあ。
がんばって、生き抜いて欲しい。
そう思っていました。

かわいそうなんて、言ったら失礼だと思わせる人。
川島さんは自分の人生を自分で作って、それを生きて、成功した。
幸せな人だと思う。

でも、このまま年取っていって、それでも綺麗でいて、「この人、年取らないねえ~」
「がんばってるね!」
「何してるんだろ?」って話題にしたかったですよ。
笑顔でいるって、すごい気力と体力だったと思います。

つらくなかったですか。
闘いましたね。
がんばりましたね。

かわいがっていたワンちゃんと会えたと思う。
ゆっくり休んでください。
でも、すごく悲しいですよ…。

川島さんがいなくなって悲しいと思う人間がいる。
とことん、川島なお美でした。
川島さんは、良い人生送りました。
ご冥福をお祈りします。


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2015.09.25 / Top↑
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