「ブルー・ソネット」。
主人公以外の登場人物が魅力的で、主人公がいなくても話が成立するのは優れた話である証拠ではあります。
でも途中、いろんな登場人物の話にそれすぎかなとは思いました。
ゲシュペンストはまだ必要なエピソードですが、ソネットとバードのバンド、安曇ヴィラあたりではもう、この話はずっと終わらないんじゃないかと思いました。

憎悪に支配されたランが超古代人類に意識を飲み込まれ、都市ひとつ破壊ですもん。
奈留の呼びかけで正気に戻った。
しかし奈留はそのために身を捧げてしまった。

ソネットがサイボーグ化されたのは、病に侵された体を長持ちさせるためだった。
病巣を取り除くこともしてやらず、必要だったのはその特殊な病気によってもたらされた超能力だけ。
実の母親に体を売らされ、ろくな教育を受けなかったソネット。

信じていた組織に利用されつくしただけということを知ったソネットは、自分の使命として呼び覚ましてしまったランの中の超古代人類を止めようとした。
しかしその強大さに力尽き、命が尽きる前にバードに自分の生命をつかさどる電池を差し出した。
ランを思い続けていたバードは、そんなソネットの手を取って一緒に消滅した。

ソネットに対して、バードは人間として手を取ったと見ています。
それでもソネットは幸せと感じた、最後に歓喜の中にいたと思います。
それぐらいが救いでしょうか。

最後は、イワンしか生き残ってない。
ランはイワンの前から姿を消しましたが、ソネットは命を失い、生き残ったランは恋人も友達も帰る場所もすべてを失った終わり方。
柴田先生は厳しい。
この続き、ランが救われる続きが読みたかった。

「ハリアー」のコピーに「小松崎ラン、新たな戦い」ってあったような気がしたので、期待していました。
でもランも出てこなかった。
独立した話として進んでいて、それはそれでおもしろかった。

しかし主人公の青年が老人にされたところで、終わっている。
掲載誌との大人の事情でしょうか(笑)。
その後がどこかに掲載されることはありませんでした。

「グリーン・ブラッド」も、人間を攻撃できるようになったグリーンブラッドが出た。
その3人が去っていく。
この後の続きも、読みたかったです。

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2015.10.28 / Top↑
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