こたつねこカフェ

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敵を育てる 「ターミネーター」

久々、久々に「ターミネーター」の1984年の第1作を見ました。
やっぱり、すごくおもしろい!
これは、おもしろいね!

低予算映画だということは、わかる。
特撮シーンとか、今だったらもっとすごく精巧にリアルに作れるでしょう。
でもそんなことが全然気にならなくなるほど、おもしろかった!

思い出すとこれは私は映画の日に、「ブレードランナー」との2本立てで見に行ったんでした。
「ターミネーター?」
おもしろいという評判は聞こえていましたが、「ブレードランナー」目当てで行きました。
「ブレードランナー」を見終わって、良かったなあと余韻に浸っていました。

そして2本目、「ターミネーター」が始まる。
これ、順番が逆じゃなくて良かった。
あまりに「ターミネーター」のインパクトがすごくて、「ブレードランナー」が吹っ飛んでしまったかもしれない。
「ブレードランナー」もすごく良い映画なんですが、どちらかというと静ですから。

「ターミネーター」は、明らかに動なので、それと比べたら静でしょう。
だから印象が薄れてしまった可能性が、大。
いやもう、目が点!
とにかく、ターミネーターがすごかった。

これから、機械が人間に対して核戦争を起こす。
世界中の人間を殺戮し、全滅させようとする。
生き残った人間も反乱軍を組織し、抵抗するが機械たちに殲滅させられていき、人類は滅亡寸前。
そこに現れた救世主、ジョン・コナー。

ジョンを育てた母のサラ・コナーは、子供の頃からジョンに戦闘や兵法を教え込んだ伝説の人物だった。
未来での戦いはジョンにより、人間側の勝利が決まった。
ならば過去に遡り、サラを殺してジョンが生まれないようにしてしまえば良いと機械は考えた。
サラ抹殺の使命を遂行するために現在の1984年のロスに送り込まれたのが、ターミネーター。

人間を模して作られているが、中身は機械。
命令を、人間を殺すためだけに存在する機械だ。
送り込まれたターミネーターの目的は、サラ・コナーの抹殺。
それだけのために、ターミネーターは進んでいく。

阻止するために送り込まれたのが、未来のジョンの戦士・カイル。
逃げるサラ。
不死身のターミネーター。

車が大破するほどの衝突にも、ターミネーターは無事。
撃ってもダメ。
蚊に刺されたほどのリアクションもしない。

自分への攻撃に振り向くこともなく、サラめがけて平然と進んでいく。
あまりの無敵さに、ターミネーターには計画というものがない。
だいたい、感情というものがない。

ターミネーターには人を巻き添えにした後悔も、自己嫌悪もない。
サラを逃がした悔しさもない。
相手に対する憎しみもない。

シュワルツェネガーの肉体、容貌、話し方がターミネーターにピッタリ。
彼のキャリアは、ここから始まった。
シュワルツェネガーの出世作。
彼の人生を変えた1作でしょう。

この強敵に、私も目が釘付けになった。
警察署を全滅させ、タンクローリーに轢かれてもやってくる。
タンクローリーが爆発し、大炎上する。

さすがのターミネーターも、燃えている。
これで終わったかと思った。
カイルとサラが抱き合う。

すると鈍い音がして、炎の中から鉄の骨格だけになったターミネーターが登場。
サラを愛していたカイルは、機械工場でターミネーターを巻き込んで自爆。
自分の命と引き換えに、サラを救う。
だがサラの背後で、上半身だけになったターミネーターがまだ動く!

サラを捕らえようと、這って来る。
捕らえさえしたら、殺せるだろう。
隙間をぬって、サラは逃げる。

機械工場だから、ここで決着だなと予想がついても目が離せない。
やっとの思いで這い出たサラは、柵を下ろす。
ターミネーターの手が、柵の間から突き出て、サラを捉えようとなおも伸びる。

「潰してやる」。
サラが手を伸ばし、スイッチを入れる。
圧縮機が下りてきて、ターミネーターを押しつぶす。
やっと終わった。

そしてサラは、カイルとの間にできた子供をお腹に宿し、旅に出る。
途中、ガソリンスタンドに立ち寄ったサラを子供が撮る。
写真は、カイルが未来でいつも見ていた写真だった。

「どこか、寂しそうで哀しそうだったサラ」。
それはカイルを失ったサラが、来るべき核戦争のため強く生き残ろうとしていた時の写真だった。
隣には犬がいる。

カイルが言った。
犬はターミネーターを見分ける。
友達、戦友だ。

カイルは、ジョンの父親だったのだ。
それをわかっても、カイルが死ぬのを知っていても、ジョンがカイルを送ってくれなければジョンは生まれない。
過去と未来が交差して、サラの頭も混乱しそうだ。
サラを撮影した少年が空を指差し、言う。
「嵐が来そうだ」と。

「知っているわ」と言ったサラは、犬を伴い、去っていく。
行く手には、暗雲が立ち込めている。
あの、印象的なテーマ曲が流れる。
エンド。


いや、おもしろい。
今見てもおもしろい。
圧倒的に、おもしろかった。

笑ってしまうほど、ターミネーターは強かった。
ターミネーターのあまりの不死身さが、ただ怯え、逃げ惑うだけだったサラの攻撃性をも目覚めさせたと思った。
だってどんなことをしても感情もなく、ただ自分を殺そうとしてくる相手にはこっちも容赦しなくて良くなる。
後悔もしなくて良い。

それはもう、攻撃的になっていくと思う。
伝説の人物となる素養が、サラに見えてくる。
サラを強くしちゃったのは、ターミネーターだ。

あの強敵と早いうちから対峙したことで、サラは強くなった。
カイルを失った復讐心も、加わった。
使命感も持った。
ターミネーターは、敵を育ててしまったのだ。

「1」はSFアクション映画に、燦然と輝く金字塔。
「2」は、これも名作だった。
「1」でターミネーターが無敵ぶり、無感情ぶりを出していたから「2」のターミネーターにジンと来るんですね。

そしてやっぱり、自分にとっての「ターミネーター」はこれと「2」で完結している。
この後が好きな人、ごめんなさい。
最初の出会いが「1」だった年寄りと思って、許してください。

キャメロン監督、シュワルツェネガー、出演者たち。
この後、彼らの人生を考えると、時の流れを感じます。
彼らも、観ていた観客も。
遠くに来たものです…。


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