こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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鳴り響く非常ベル 「不意打ち」

白黒の古い映画。
豪邸の中に、エレベーターがある。
そのエレベーターに閉じ込められた女性がいる。

彼女は助けを求めて、ベルを鳴らす。
非常ベルが表に鳴り響く。
表には車が通り、人もいるはずなのに助けが来ない。

彼女は思う。
自分も非常ベルが鳴っているのを、無視したことがある。
今度、誰かの家でベルが鳴っていたら、助けよう。


これ、何の映画だっただろう?
その部分だけ、覚えているんです。
結構、嫌な気持ちになった映画だった気がする。

そうしたら、ついに見つけてしまったその映画。
「不意打ち」。
1964年ごろの映画らしい。

いやー、すっきりした。
でもすっきりしたのは、記憶の整理だけ。
なかなか、嫌なシチュエーション、嫌な展開の映画でした。

「風とともに去りぬ」のオリヴィア・デハビランドが主演。
この主人公が腰を痛めたため、2階との行き来にエレベーターを使っていたんですね。
彼女は息子と二人暮し。

息子は週末、旅行に行ってしまう。
その時、息子の車が引っ掛けた梯子が原因で、電線に異常が発生。
主人公の豪邸が、停電してしまう。

エアコンも止まり、エレベーターも止まる。
火曜日まで息子は帰って来ない。
3メートルの空中に宙吊り状態になった主人公は、助けを呼ぶが誰も来ない。

これです。
しかし話はここから始まったんですね。
来たのは助けではなく、近所の浮浪者だった。

彼は金目の物を盗み、助けずに去っていってしまう。
不愉快。
金目のものを売り払った彼は、今度は知り合いの売春婦とともにまた盗みに入る。
不愉快。

ところが浮浪者が高級トースターを換金しているのを不審に思った不良グループの3人が、後を追ってくる。
そして浮浪者を殺し、今度は自分たちが盗みを働く。
このリーダーがなかなか横暴で残酷。
不愉快。

彼は売春婦も、目撃者である主人公も殺すことを考える。
だが逆に空中3メートルのところにいる主人公のところには、来られない。
家中を物色している彼らが見つけたのは、主人公宛の息子の手紙。

その手紙には何と、主人公である母親の拘束に耐えられず、自殺すると書いてあった。
絶望のあまり、気絶する主人公。
笑う不良たち。
不愉快。

しかし助けを求めて売春婦は、転売屋に電話をしていた。
金目のものが取れるところがあるから、来てちょうだいと言うその電話に乗って、転売屋がやってくる。
彼らはギャングで、不良グループをぼこぼこにして、金目の物を横取りしていった。
不愉快。

その間に、主人公の女性は、エレベーターのドアを開けることに成功した。
不良が自分を殺すために置いた脚立を利用して、エレベーターから脱出する。
落下したため、這いずって外に出て叫ぶが、誰も気づかない。

白バイも通過して行ってしまう。
車も止まらない。
不愉快。

主人公が逃げたことに気づいた不良のリーダーが追ってくるが、主人公は手に入れていたボルトで彼の目を刺す。
目が見えなくなった彼から、2人の仲間は笑って逃げてしまう。
不愉快。

リーダーは車道に出て、頭をタイヤで轢かれる。
やっと車が止まり、クラクションが鳴り響き、人がやってくる。
うー、不愉快!

浮浪者を殺した時、「これで電気椅子だ」と言っていたが不良たちも警官に捕まる。
おそらく、自分たちが言ってた通りになるんでしょう。
転売屋のギャングは、捕まるのだろうか。

何度もかかってきていた電話は、もしかしたら息子か、息子が自殺しようとしたのを知らせる電話だったかもしれない。
もしくは、自殺してしまったことを知らせる電話か。
それについては何も語られない。

家に侵入してきた奴らを「怪物!」「化け物!」と罵っていた主人公。
自分自身が、息子にとって「怪物」で「化け物」だったことに気づく。
確かに冒頭、息子に対する態度が妙にベタベタしていた。

だとしても家の中が荒らされる様子も、それを見ているしかない状態も、不愉快。
弱い立場の人間を蹂躙し、略奪することしかしない発想と描写が非常に不愉快。
うーん、これを去年の締めくくりに見てしまった。

「何がジェーンに起こったか?」
「震えて眠れ」
「回転」
「たたり」

白黒映画で怖い映画っていくつか思い出せますけど、これも怖い。
監督にこれ以降、あんまり恵まれた仕事が来なかったらしいけど、そんなところも含めて「怖い」映画でした。
やっぱり見た人は不愉快だったんだろうか。

だいたい、あんな道路隔てたお向かいにスラムのような街が広がっているのに無用心じゃないかな。
治安悪そうだし、あんな豪邸作るなら、もっと違う場所にした方が良いと思うの。
嫌な映画ですが、それって良くできている映画ってことなのかもしれません。


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