「ターミネーター」。
「エイリアン」がSFホラーに輝く金字塔とすれば、これはSFアクション映画史上に、燦然と輝く金字塔。
そのDVDの特典映像に、未公開シーンがありました。
カットされたシーンではありますが、これがあるとまたちょっと違っておもしろかったかも。

警察署に保護されたサラ。
カイルの取調べが行われる。
同僚がカイルを狂っていると笑う中、警部は難しい顔をして黙っている。

突拍子もない話。
しかし警部は、この話はもしかしたら本当なんじゃないか…?と思っているんですね。
多くの異常者を見てきた警部が、カイルの様子にただならぬものを感じている。
実際にターミネーターの襲撃を受けた警部は、確信する。

そして瀕死の状態の時、サラを連れて逃げようとするカイルを呼び止める。
カイルに「サラを守りぬけ」と告げる。
自分の任務を果たせ、と。
感動的。

逃避行の最中、母親に電話したサラは電話帳でサイバーダイン社の住所を調べた。
カイルに、スカイネットを開発する前に爆破してしまおうと提案する。
「2」でジョンは、サラがサイバーダイン社を爆破しようとして捕まったと語っていますが、この時からサラは考えていた。
自分はジョンを生む前に抹殺されようとしたから、サラはそれをヒントに先回りしようと考えたわけです。

危険すぎると反対するカイルとサラが、もめる。
ひっぱたかれたカイルはとっさに、銃を構える。
戦争状態にいたカイルは、反射的に攻撃の態勢を取ってしまうんですね。

「撃ちなさいよ!」と言うサラに我に返ったカイルは、辺りを見渡す。
世界が美しいことに涙する。
自分のいた世界には、何もなかった。
夢のようだ。

緑。
花。
そして、サラ。

すべてが美しい。
だから、とてもつらい。
わかるだろうか。
自分のいる世界には、何もなかった。

美しいものはすべて、なくなってしまった。
この美しい世界が失われるのを知っている。
だから、とてもつらい。

すると、サラは言う。
だから未来を変える。
運命ではない。
自分で未来は、変えられる。

「NO FATE」。
「2」で核戦争の夢から覚めたサラが、無意識に木のテーブルに彫っていた文字。
「運命ではない」。
サラはずっと、そう思っていた。

最後の戦いの後、サラが救急車で運ばれていく。
その時、工場に残ったチップを手にする社長の姿がある。
警察が手を触れるなと言うが、社長は技術者に「マイコンチップだ」と言う。

見たことがない作りだ。
チップをポケットに入れる。
そして密かに技術者にこれを、研究するように言う。
サラが運ばれていった工場には「サイバーダインシステムズ」の文字があった…。

ここから、スカイネットは開発されるのだ。
「2」で技術者のダイソンは、このチップとターミネーターの腕を元にスカイネットの研究が始まったと言っていた。
交錯する現在と未来。

これらのシーンはほしいような、なくても大丈夫なような。
サラが運ばれた救急車の扉が閉じ、シーンが変わる。
1人嵐に向かっていく姿で終わるラスト。

この流れがすばらしかったので、なくても良かったような気はします。
複雑な気持ちですね。
でももう、「2」に繋がる構想はこの時なされていたんだなあと思いました。

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2016.02.14 / Top↑
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