江戸猫

池波正太郎原作、村上弘明さん主演の「編笠十兵衛」を見ています。
つい最近のような気がしますが、もう19年前の作品なんですね。
時は元禄。
柳生十兵衛の孫、月森十兵衛が主人公。

悪名高き、「生類憐みの令」。
「編笠十兵衛」の舞台は、それが発令された綱吉将軍の世。
この「生類憐みの令」。
人よりも犬猫の命を重んじるものとして、しばしば時代劇では人々を泣かせる悪法として登場します。

最近読んだものによると、猫が井戸に落ちて死んだ責任を取って島流しにあった例もあるらしい。
さらには自分のところの鶏を捕った猫を殺した人が、江戸処ばらいとなった。
この人、元はといえば、猫が鶏を殺したからだ、ひどい!と訴えた。

すると、こう言われた。
だから情状酌量で、江戸処ばらいにした。
本当なら島流しか、死罪だぞ。

ひえー。
私は猫も犬も好きですけどね。
これは、やりすぎ。

本来はこれ、人々に慈悲の心を持たせる目的の法だったらしい。
だけどやっぱり、行きすぎ。
人々が困ってたというのは、事実だと思います。

「猫侍」の玉之丞がこの時代の猫だったら、佐吉もあの殿様も北見同心も死罪…でしょうか。
以前、時代劇で、主人公たちが猫を探している時に「うちのたまちゃんは立派な猫だ!」と怒られるシーンがあった。
「憐れみの令」なんかあったら、そんな微笑ましいことも、かえってなかったと思う。



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