「必殺」を代表するキャラクターの1人、念仏の鉄。
しかし鉄の過去話って、意外にもないんですね。
「仕置人」での、佐渡で兄弟分だった男との話はありますが。

ドラマの中で出た具体的な鉄の過去といえば、佐渡送りとなっていたこと。
佐渡で傷を負ったり、具合が悪くなった囚人たちを助けるため、独学で按摩の技を覚えたこと。
その佐渡で、主水と知り合ったこと。
立場は囚人と役人だったらしい。

なぜ僧侶だった鉄が佐渡に送られたかというと、檀家のお内儀と密通したから。
だがこれについて鉄は奉行所に捕らえられた時、「俺たちゃ、惚れあった仲だ」と猛抗議している。
さらには「密通のお咎め以外、相違ありません!」と言い放っている。

拷問されながらこれだけは、キッパリ言い切っている。
冷笑気味に「女は信用ならない」と言う鉄が、言い張っている。
よほどの仲だったらしい。
鉄のファムファタールと言って良い存在なのではないでしょうか。

しかし、これについての話はない。
すごいドラマがありそうだけど、ない。
肝心な話が謎だから、鉄の過去話がないというイメージになってるのかもしれない。
また、具体的にないから、良いのかもしれない。

鉄と惚れあった檀家のお内儀は、どうなったんでしょうね。
なかったように日常に戻っていったのか。
戻らざるを得なかったのか。
あるいは鉄よりももっと、手酷い破滅をしたのか。

「仕置人」では、鉄はかなりの教養を見せていた。
佐渡に送られたとはいえ、「仕置人」になるぐらいだから、家族はなかったように思います。
自分としては「暗闇仕留人」の大吉の過去が、鉄の過去に近いような気がしています。

大吉は幼くして孤児となって、親戚中をたらい回し。
食うには困らないということで、石屋に見習いで預けられた。
つらい毎日の中、僧侶にかわいがってもらい、やがてその寺で働くようになる。

だがそこの僧侶が借金のかたにもらってきた、若い女性と密通してしまう。
それを知った僧侶は激怒し、頭を下げていた大吉は、はずみで僧侶を死なせてしまう。
大吉は島送りになり、その後は裏稼業への道を歩む。
それでも外道仕事には背を向けて、生きてきた。

ちょっと違うところはあるけど、鉄はこんな感じの過去なのかなあと思いました。
鉄にかぶせたかった話を、大吉でやった。
そんな気もします。

大吉のファムファタールは魔性の悪女でしたが、鉄の相手の女性って、どんな人なんでしょうね。
想像ですけど、鉄は「仕置人」「新・仕置人」の劇中で、登場した女性を追い掛け回すことはあっても、そのために裏稼業をやめることはなかったと思います。
「新・仕置人」の「良縁無用」で、もし、あのお店の女性と一緒になっても、裏稼業はやめなかったと思う。

鉄が裏稼業をやめようとするなら、佐渡送りになった原因の女性、ただ1人だった。
そんな風に思います。
鉄のファムファタールは、永遠の謎。

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2016.05.18 / Top↑
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