こたつねこカフェ

癖のある俳優さん、悪役さんが大好きです。時代劇、ドラマ、映画、俳優さんのことを好きに書いています。
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生きるも地獄、死ぬも地獄 「必殺仕置屋稼業」第13話(2/2)

主水も、捨三も、うつむいていた。
市松も無言だった。
「そうか」。

主水が口を開いた。
「殺したもう一人の女ってのは、おふくろだったのか」。
「これで洗いざらいぶちまけた。俺を仕置きするなら、してくれ」。

主水は無言だった。
捨三は目を閉じる。
市松の横顔は、無表情だった。

印玄は。およねの座敷にいた。
およねは印玄に背を向けて、話を聞いていた。
「15年間、俺が捜し求めたおふくろは、おふくろじゃあなかった」。
「実の我が子でさえ、抱こうとする畜生にも劣る女だった」。

「その憎しみのあまり、おめえのオヤジを巻き添えにして殺した…」。
「俺は許しを請おうなんて来は毛頭うない」。
「俺を恨みたければ恨め。殺したければ殺せ!」
「生きるも地獄死ぬも地獄、どっちに転んでも変わりはねえ」。

およねは泣き崩れた。
顔を上げる。
印玄に向かって。手を振り上げた。

およねの手には、かみそりがあった。
かみそりには、血がついていた。
印玄の袖口が切れて、血がついている。
およねがガックリとうなだれる。

「どうした」。
「私も…、おりんに夢中になっていた父を恨んだこともあります…」。
「父が帰ってこない夜、1人泣きながら寝たことも」。
「でも、私にとってはかけがえのない父だったんです」。

その時、「およねちゃん!おふくちゃんが!」と女郎が駆け寄ってくる。
おふくが、清吉に殴り飛ばされていた。
「労咳、隠してやがって」。

伝兵衛が「清吉、そんなに殴ると傷物になる」と止めた。
「今ならまだ、労咳をとぼけて鞍替えをさせることもできるんだ」。
およねたちが、全員で入ってくる。

「何だ。おめえたちゃ」。
「おふくちゃんを鞍替えするなら、私たち働きませんよ」。
みんな、年季明けまでおふくの分まで働くから、と言った。

「おい、おめえらそんな口利いていいのか!」
清吉が凄む。
「清吉」と、伝兵衛が止める。

「わかったよ。おめえたちの言うとおりにしよう。だから店出ろ」。
「オヤジさん、こいつらの言うこと、いちいち聞いてたら示しがつきませんぜ!」
ところが伝兵衛は「まあ、いいじゃねえか。みんな、わしの娘も同然だ、なあ、およね。さあ、店へ出ておくれ」と言う。

「おふくちゃんのことは」。
そう言うおよねに伝兵衛は「ああ、わしが悪いようにはしねえ。わしに任せておけ」と言った。
「さ」と、伝兵衛はおよねたちを店に出した。

およねたちを店に出すと伝兵衛は清吉を呼んだ。
「清吉。おふくを裏口から連れ出せ。売り飛ばすなら甲州路辺りの方がいいなあ」。
「オヤジさん」。
「およねたちがぎゃあぎゃあ言いやがったって、あとは何と言ったってカタをつける」。

主水はおこうに、印玄の殺しを断った。
そして、頼み人に金をちゃんと返せと言った。
おこうは不満そうだったが、しかたなく言うことを聞いた。

岡場所で、およねたちはおふくの分も、必死に客を引いていた。
伝兵衛がそれを横目で見ている。
そこに1人の女郎がやってきて、およねに耳打ちをした。

聞いたおよねは「えっ、おふくちゃんが!」と声を上げた。
立ち上がり、店を出て行く。
「およね!」と伝兵衛が声をかける。

夜道で、おふくが清吉に連れられて歩いていた。
清吉に「おめえがいりゃあいるだけ、およねたちの足手まといになるんだ。わかったな」と言われ、おふくはうなづいた。
「おふくちゃーん!」

およねが走ってくる。
清吉の手から、おふくを取り返すと「話が違うじゃないか」と言った。
「何だ、おめえは」。
「旦那さんは私にはっきり約束したんだ。旦那さんに会って話をつけます」。

「待て」。
清吉は匕首を出した。
およねの体が一瞬、硬直する。
「さあ、おめえは店に帰ってろ」。

だがおよねは引き下がらなかった。
清吉ともみ合いになった。
「きゃあ!」
清吉の匕首は、およねにを刺さっていた。

「およねちゃん」。
他の女郎たちが飛んでくる。
それを見た清吉は「ばかやろう、てめえが、でしゃばりやがるからだぜ」とうろたえていた。

およねは梅の屋に運ばれてきた。
「旦那さん、およねちゃん死んじゃいます!」
女郎たちが悲鳴をあげた。

だが伝兵衛は、いかにも迷惑そうな顔をしていた。
「医者に診せたからって、すぐ治るわけでもねえ。余計なことしやがって!」
「およねなんかにかまってねえで店出ろったら!大事なかき入れ時が台無しだよ!」

「でもおよねちゃん、このままでは」。
「ええい、言うことききやがやらねえと、奴女郎に叩きうるぞ!」
それでも立ち去れないでいる仲間たちにおよねが「私のことはかまわないから」と声をかけた。

「およねちゃん」。
伝兵衛に蹴飛ばされ、女郎たちは店に出させられた。
およねは1人、残った。
よろよろと身を起こし、這うようにして筆を取る。

翌朝、おこうが梅の屋に来る。
「ごめんやす」。
泣き声が響いていた。

「あのお。すんまへんけど、およねちゃんにちょっと」。
「およねさん、死んだんです」。
声をかけられた女郎は、おこうに背を向けて号泣していた。

「死んだ?!」
おこうの目が見開いた。
「およねはん、死にはったんですか!」

死んでいるおよねの枕元に、線香があげられる。
おこうが手を合わせる。
「女将さん、おこうさんですね?」
女郎がやってくる。

「おこうでおます」。
女郎が懐から、手紙を出して渡す。
おこうが手紙を開くと、そこにはひらがなで書かれた字があった。

「いんげんのしおきを とりけしてください」
「そのかわり あたしたち じょろうをくいものにしている」
「でんべえとせいきちのしおきを おねがいします」

手紙には、そう書いてあった。
おこうがおよねの髪をていねいに整えてやる。
その時、入り口にいた女郎が合図をする。
おこうがさっと、手紙をしまう。

伝兵衛と清吉が現れる。
「ろくに稼ぎもしねえうちに、くたばっちまいやがって」。
伝兵衛はそう悪態をつく。

おこうの横を乱暴に通ると、「着物はまだ使えるからな、とっといてくれ」と言って、およねから着物をはぎ始める。
むしろが広げられる。
泣き声が響く中、むしろに包まれたおよねが運ばれてくる。

「およね!」
やってきた印玄が、声を上げる。
およねのむきだしの腕が縄で縛られ、天秤棒にくくりつけられる。
印玄が走ってくる。

「待ったあ!」
「この仏、俺が買った!」
印玄は叫ぶと、懐に手を入れる。
「俺が買った!」

そして床に銭をばらまく。
伝兵衛が飛んでくる。
「ごき徳なことで!なんまんだぶ、なんまんだぶ!」

そう言いながら、銭を拾い始める。
階段の上から、おこうが見ている。
印玄がおよねの縄を解く。
おこうの目に涙が浮かぶ。

印玄は墓を掘っていた。
およねの棺桶を埋め、丁寧に土をもる。
石を置き、花を置いていく。
手を合わせる。

釜場。
主水が言う。
「正直、言って俺はあんまり、坊主に引導を渡すのは気が進まなかったんだ」。
捨三も「良かったな」と言う。

主水と捨三と印玄が、銭を分けていた。
「おめえの分だ」。
残りを市松が持っていく。

折鶴が見える。
その後ろで、市松が竹を削る。
外は真っ赤な夕日だった。
その夜は、花火だった。

市松が夜道を行く。
その背後に、印玄がいる。
うちわを使う、市松の顔に花火の赤や青の光が映る。

印玄もまた、赤や青に染まる。
新地に入ると、市松は横に、印玄はそのまま進む。
川の水面に花火が映っている。

清吉が金を手に、橋の上にやってくる。
花火を見ている。
市松が背後にそっと近づく。

清吉は手のひらの金を見る。
市松の手が止まる。
うちわを帯に挿す。

市松の手が開く。
懐に竹串がある。
大きな花火が上がる。

市松が竹串をかざし、一気に清吉の首筋に叩き込む。
ピキン。
竹を折ると、市松は残った竹串を全部、首に押し入れる。

「わあ、綺麗よ」。
人々の歓声が上がる中、清吉の体ががくりと前のめりになる。
手から銭がこぼれ、水の中へ落ちていく。
市松の姿はもう、ない。

物干し場で、伝兵衛は酒を手に花火を見ていた。
辺りが明るくなる。
印玄の姿が浮かび上がる。
そしてまた、暗くなる。

印玄が身を乗り出す。
伝兵衛に向かって、手を伸ばす。
「おっ」。

伝兵衛が驚き、声を上げた。
印玄は伝兵衛の首をつかむ。
口をふさぐ。
そのまま、力任せに上に引きあげる。

主水が屋根の上で花火を見ている男たちに、「降りろ!」と怒鳴る。
男たちは聞かない。
すると捨三が「いけねえよ、あれは南町切っての堅物だ」と言う。

「一番いいとこじゃねえか」と文句を言う男たちを促がし、捨三は屋根から人を降ろす。
捨三が主水を見てうなづく。
主水もうなづく。

最後の一人が屋根から下りる。
主水が振り返る。
屋根の上に、伝兵衛をつかんだ印玄が現れる。

主水がうなづく。
印玄もうなづく。
それを見た主水が去っていく。
口をふさがれた伝兵衛は、声が出せない。

「行け」。
印玄が、伝兵衛の背中を押す。
「ひやああああ」と、伝兵衛が悲鳴をあげた。

「止めて助けて」
「止めて助けて」
「止めて助けて」
「止めて助けて」

悲鳴を上げながら、伝兵衛が屋根の瓦の上を滑っていく。
「あああああ」。
グキリ。

伝兵衛が落ちる。
骨の砕ける音がする。
印玄が姿を消す。

「おおい、人が屋根から落ちたぞ」。
野次馬が走っていく。
それを見た主水が「言わねえこっちゃねえ」と独り言を言う。
「高けえとこ登るのは、バカだけでいいんだ」と言って笑う。


いつも明るく、ちょっとした表情や仕草が笑いを呼ぶ怪力坊主、印玄。
この時も冒頭、岡場所を追い出されそうになって柱にしがみつく表情がおかしい。
しかし、印玄はときたま、魂が抜けたようにぼんやりする。
落ち込む。

感情の浮き沈みが激しい。
それもこれを見ると、納得。
印玄の過去話です。
ビックリするほど、悲惨。

印玄が坊さんになった理由。
描写はなかったけれど、様子からして旅の行き倒れたお坊さんの衣を着たものと思われる。
お坊さんの衣を着ていれば、食えないことはない。
子供の頃から飢えて放浪せざるを得なかった印玄の、生きるための手段だった。

この母親を見て、よく女性を恨まなかったものです…。
印玄の殺しの技にも、納得。
DVD-BOXの解説にありますが、印玄は母親を屋根から落として殺すことで殺し屋への道を歩み始めた。
最後、印玄はおこうを助けて、屋根から落ちて死ぬ。

母親を屋根から落として殺した男が、最後に女を助けて屋根から落ちて死ぬ。
殺し屋の末路、因果応報と言う言葉では、しっくり来ない。
印玄という男の人生を考えずには、いられません。
当時のスタッフは本当に、構成がうまい。

「生きるも地獄、死ぬも地獄」と淡々とおよねに伝える印玄。
普段は明るい印玄の抱えている深い闇を感じさせる、口調と声。
第1話でも、この言葉を言う印玄には凄みがあった。
印玄の過去を知ると、凄みがさらに増します。

印玄が殺しの相手と知って、動揺する捨三。
信じられない思いだが、仕置屋として全うしようとする主水。
感情を表に出さない、冷徹に仕置きを口にする市松。

仕置屋稼業が危うく、バラバラになるところだった。
そしてこれをきっかけに、印玄は仕置屋の仲間に絶大な信頼を置くようになる。
印玄だけじゃない。
主水も印玄に対して、そして市松も印玄に対して信頼を置いたのではないか。

市松は父親を亡くしてから、父親の仇に育てられ、殺し屋になった青年。
第10話、第12話で市松にはほとんど、子供らしい子供でいられる時間が少なかったことがわかる。
市松は、一切の感情を表さない。
だが仕置きの調査で市松は、およねたちの悲惨な境遇を見る。

この時の、おふくに対する市松の優しさ。
おふくにかける言葉の温かさ。
背中に伸ばす手。
市松は決して、冷酷な殺し屋ではないことがわかる。

そして市松が、およねという女性を信じたのがわかる。
市松は、虐げられた者の境遇を瞬時に理解する。
その市松が、印玄の悲惨な境遇を理解しないはずがない。
無言だが、印玄の生い立ちに市松は、深く同情したに違いないと思います。

およねは、武原英子さん。
つらく悲しい境遇にいる女郎たちの、リーダー的存在。
強く、思いやりを失わない。
遠藤さんの演じる伝兵衛の仕切る梅の屋、まさに生き地獄。

父親を恨んで泣いた夜もある。
おそらく、父親の残した借金が元で、女郎になった。
それでも自分には、たった一人の父親だったと言う。
およねは、印玄の悲惨な告白を聞き、印玄を赦す。

印玄は、およねのために泣き、手厚く葬る。
自分と同じ、肉親によって哀しい道を歩まなければならなかったおよね。
彼女誰よりも理解したのは印玄だった。
こんなことにならなければ、印玄は必ず、およねを救い出したと思います。

伝兵衛は、遠藤太津朗さん。
これ、もう、遠藤さんのベストワークといって良いんじゃないでしょうか。
強欲で、冷酷で、利己的。

死んだ女郎の遺体を運ばせる時。
おふくを折檻している時。
瀕死のおよねに何の関心も持たない時。

およねの着物を剥ぎ取り、平然と運ばせる時。
完璧な、これ以上ない憎々しい表情です。
さらに印玄の小銭に飛びつく時の浅ましさ。

どこから見ても、少しの憐れみもわかない、完璧な悪です。
「暴れん坊将軍」などでも、遠藤さんの悪役は見ることができます。
しかし、この遠藤さんの破壊力はすごい。

ここまでの表情ができる、遠藤さんはすばらしいと思います。
数々の悪役を演じてきたけれど、これぞ遠藤さんの真骨頂。
これが遠藤さんだ!って言いたくなります。
一見の価値ありです。

清吉は、松山照夫さん。
こちらもまさに、卑怯者という感じがして良いです。
清吉を仕置きする時の、市松の殺しも見所。
いつもの仕置きのテーマではないけれど、これがまた、ピッタリ。

花火で大勢の人がいる中、そっと背後につく市松。
市松は顔色一つ変えないが、女郎たちを見てきた怒りが感じられる。
怒りと軽蔑と嫌悪が感じられる。

標的を見据え、ぽん、と、うちわを仰ぐ手を止める。
この仕草が美しい。
うちわを帯に挿し、手を広げる。

絽か紗かわかりませんが、着物が透けて市松の手が見える。
黒く、シルエットになっている市松の手。
スッと、懐に手が伸びる。
トン、と竹串がふところからのぞく。

長い竹串を構える。
群集は花火に夢中だ。
一瞬で、市松は清吉の首筋に竹串を刺す。
目にも留まらぬような速さで、竹串の手元の方を折る。

清吉の首筋が少しのぞいている先端を、グッと指で押し込む。
突然死にしか見えない。
前のめりになった清吉の手から、銭が落ちる。
プクッと音をさせて、銭が川に落ちていく。

もう市松の姿はない…。
プロ!という感じの市松の仕置きです。
本当は暑かったであろうはずですが、沖さんの周りは、ひんやりしているように見える。
空気が違って見える、さすが沖雅也!

印玄の仕置きは、主水と捨三がフォロー。
どうやって花火見物が多くいる中、印玄の屋根落としを成功させるか。
今回、主水の殺しはありません。
しかし捨三、印玄にうなづいてみせる主水は殺しに匹敵するほどカッコいい。

腕ひとつで、伝兵衛をつかみ、持ち上げる。
花火の灯りが印玄を浮かび上がらせ、照らし、闇になる。
屋根に連れて行き、「行け」。
静かに、だが強烈な怒りを込める印玄の仕置き。

市松の殺しが、このテーマ曲ではなかっただけに、今回は印玄がメインなんだということがはっきり出ていて良かった。
誰もが主役で、物語が成り立つのと、すばらしいドラマになると思う。
印玄メインの、名作だと思います。


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Comment

印玄の業に対しての設定の「うつ病」
編集
ちゃーすけさん、こんにちは。
金曜夜の「新必殺仕事人」と再放送で土曜の昼間にやっていた「仕置屋家業」を同時に見ていたのが、私の必殺原体験です。
まだ小学校高学年~中学生ぐらいの時期だったのですが、「仕置屋稼業」の方が凄く印象に残っていたのは、「人間を描き切る深さ」が圧倒的に違かったからなんですね。
「新仕事人」でもおりくと勇二の親子の話とか「深いもの」は出てきましたが、「過去の描き方の深み」が断然違うんですよね。バカ小学生なりに仕置屋をTVの前で正座して見ていた記憶があります。

後年、必殺シリーズがブームと呼ばれる時期を迎えたときに「印玄はうつ病」と紹介されることが多かったんですが、やはり1話→13話→最終回を見ないことには「その真意」は伝わらないんですね。「うつ病」では(誤解を恐れずに言うと)軽い気がします。

個々の登場人物を、監督・脚本家が変わってもどんどん掘り下げていった時期の作品は本当に引き込まれます。ただ、「新仕事人」の時代にそのようなつくりのドラマを視聴者が歓迎しなかったんだろう・・・というのも分かりますが、現在の「仕事人20✕✕」の中に、こんな要素がうまく入ってくれれば~と思ってしまいます。

最後になりますが、このような「文章での必殺の再現」は本当に有り難く「作品を再度かみしめる」→「DVD出してきてもう一回観る」に繋がっています。作品をもっと好きになれる~この素晴らしい企画を今後も続けてくださいね。


2016年09月18日(Sun) 14:13
地味JAM尊
編集
>地味JAM尊さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

>金曜夜の「新必殺仕事人」と再放送で土曜の昼間にやっていた「仕置屋家業」を同時に見ていたのが、私の必殺原体験です。

私の住んでる地域では、土曜日の昼と、夕方に再放送していました。

>まだ小学校高学年~中学生ぐらいの時期だったのですが、「仕置屋稼業」の方が凄く印象に残っていたのは、「人間を描き切る深さ」が圧倒的に違かったからなんですね。

その時期に見ると、理由はわからないけど、強烈に残りますよね。

>「新仕事人」でもおりくと勇二の親子の話とか「深いもの」は出てきましたが、「過去の描き方の深み」が断然違うんですよね。バカ小学生なりに仕置屋をTVの前で正座して見ていた記憶があります。

仕置屋の面々の背負ってる過去が、殺しに手を染めるようになる背景が重い。
それを一層重く深くするのが俳優さんたちなんです。

>後年、必殺シリーズがブームと呼ばれる時期を迎えたときに「印玄はうつ病」と紹介されることが多かったんですが、やはり1話→13話→最終回を見ないことには「その真意」は伝わらないんですね。「うつ病」では(誤解を恐れずに言うと)軽い気がします。

性格から来る病ではなく、彼の過去から来ると知る。
彼の殺しと、母親を手にかけた時の手口が一致する。
すると重さが違って来る。
やはり印玄から過去話は外せません。

>個々の登場人物を、監督・脚本家が変わってもどんどん掘り下げていった時期の作品は本当に引き込まれます。ただ、「新仕事人」の時代にそのようなつくりのドラマを視聴者が歓迎しなかったんだろう・・・というのも分かりますが、現在の「仕事人20✕✕」の中に、こんな要素がうまく入ってくれれば~と思ってしまいます。

人の生死が関わって来る、濃密な人間ドラマです。
「新仕事人」の時は、その反動なのかこれまでのようなドラマは重いと敬遠され、安心して楽しめる作りが望まれたのかもしれませんが、どちらも越えた現在はこれらをうまくミックスして作ってくれると、個人的にはうれしいです。
ずっと登場する人物がいるので、掘り下げがいがあると思うんです。
ぜひ、お願いしたいですね。

>最後になりますが、このような「文章での必殺の再現」は本当に有り難く「作品を再度かみしめる」→「DVD出してきてもう一回観る」に繋がっています。作品をもっと好きになれる~この素晴らしい企画を今後も続けてくださいね。

あああ~、本当ですか~!
ありがとうございます~!!
ああ~、うれしいです。
「必殺」、特に「仕事人」に比べると影になり、見逃されがちな作品に興味を持っていただけたらうれしいと思っているんですが、そんな風に言っていただけるなんて、本当にうれしいです!

ありがとうございます。
良ければまた、見てやってくださいね。

コメントありがとうございました。
2016年09月19日(Mon) 23:01












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