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NHKスペシャル 未解決事件ファイル5
2016/07/24(Sun)
NHKスペシャル「未解決事件」ファイル5「ロッキード事件」。
ロッキード事件は、前総理が逮捕されるというものすごいことになった事件。
戦後最大の疑獄事件と呼ばれている。


松重さん演じる吉永検事が中心に、ドラマは展開します。
自分も子供の頃、流行語になりましたからこの事件を知ってはいました。
「記憶にございません」とかね。

でも当たり前ですが、理解はしていなかった。
くだらない話で申し訳ありませんが、クラスメートに「こうちゃん」と呼ばれている子がいました。
それで「コーチャンってのは悪い奴なんだよな!」なんて、とばっちりくらってました。

再現ドラマはロッキード事件を、わかりやすく説明していたと思います。
職場の机やイス、家のちゃぶ台、タンス、かけているメガネ。
小道具に至るまで、昭和の時代が再現されている。
この点もすばらしかった。

そして実に骨太の、すばらしいドラマになっていました。
小道具、演出、俳優さん、ドキュメンタリーとしての構成。
とても丁寧に作っている。

こういうの見ると、NHKじゃないとできないなあと思ってしまうんですよね。
本当に良くできている。
受信料払う価値あると思うのは、こういうドラマを見た時。

しかし、闇が深い。
事件についてはわかったこともあるけど、わからないことはそのまま。
だから「未解決事件ファイル」なんでしょうが。

ロッキード事件と言うと、トライスターだと思っていたんですが、そうではないらしい。
本当の目的は軍用機であり、そちらの方は誰が、誰に渡し、どう使われたかは不明のまま。
見ていて、おそらくこれ以上の解明は危険で無理だと感じました。
怖いよ。

昨日のドラマは、エネルギッシュなおじさんたちが中心。
女性の出る幕がなかったけど、おもしろかった。
イケメンじゃないおじさんたちばかりで、それがすごくカッコよく見えました。
そんなドラマ、久々。

みんな、自分の立場で、自分の信念で、自分の正義で戦っている姿が良かったんでしょうね。
警察、ジャーナリスト、そして検察。
政治家は政治家で、国家も。
みんな、戦っていたんじゃないかと思います。

良かれ、と思って戦っていた。
誰もがそうだった。
そう思いたい。
だとしても、闇が深いですけどね…。


田中角栄氏を演じたのは、石橋凌さん。
この方、ロックバンドARBでこの事件について歌っていたような気がします。
おもしろい縁ですねえ。

松重さんは、自分を主張しない演技もできるところが良いです。
進行の邪魔にならない演技ができる。
ナレーションしていてもそう。

最後のシーン。
松重さん演じる吉永検事が、初めて、病床の児玉氏を訪問する。
訪問は、これ一度きりだったようです。

応接間に通され、待っている時、P3Cの模型が吉永検事の目に入る。
小さな模型の台の裏には英語で、「日本の防衛のために」と書かれていた。
P3Cは現在、海上自衛隊が使っているそうです。
奥さんが応接間に来た時、吉永検事の姿はなかった。

吉永検事は、帰ってしまっていた。
去っていく背中に、いろんな思いが溢れている。
実に味わい深い後姿でした。

良いドラマ、見ました。
翌日のドキュメンタリーも楽しみ。
このドラマは録画していて、本当に良かった。
じっくりまた、見直したいと思います。


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