以下、まったくのネタバレになります。
観てください。
読んでくださるなら、観てからにしてください。



ご覧になりましたか?
なったんですね?
絶対、観たほうが良いですよ。
なったと思って、ネタバレ全開で行きます。



この事態に、アメリカも動く。
カヨコ・アン・パタースンという日系の特使を派遣した。
大河内総理によると上院議員の娘であり、矢口同様、親のコネと才能でのし上がっていく人物だと言う。
親のコネでさえ、積極的に利用する。

優秀であれば、年齢性別を問わないアメリカらしい人選であると赤坂は言う。
赤坂はカヨコを矢口にまかせる。
カヨコは、成田で最後に目撃されたある日本人教授の行方について調査するように言う。

このカヨコ・パタースンは、石原さとみさん。
観る前、この石原さんが私の周りでは評判が良くなかった。
現実的じゃないとか、存在が浮いているとか、演技も浮いているとか。

いやいや、とっても素敵でしたよ。
カヨコにとって、日本はおばあちゃんの国。
この国の調査機関は非常に優秀だと聞いているから、期待していると言う。
私の仕事に汚点を残さないでと言い放つところ、後で40代で大統領の夢と言われているなど、かなり野心家で優秀。

ネイティブな英語の発音、ゼスチャー、良くできていたと思います。
映画はどんどん絶望的になっていく中、カヨコのフサフサのまつげに彩られた美しい目は憩いになった。
石原さんはそのためにも、いてくれて良かった。

さて、彼女が調べてほしいと言った人物こそが、冒頭の無人のボートの持ち主。
日本を追い出されるようにアメリカの大学に渡った教授、牧悟郎。
これ、岡本喜八監督の写真なんですよ。

牧教授は、この巨大生物の出現を予言していたという。
アメリカがほしかったのは、牧教授の巨大生物についての研究書類であった。
彼の遺書とも言えるものが残されていた。
「私は好きにした。君らも好きにしろ」。

そう書かれていた。
これはどういうことだろう?
矢口はカヨコに、情報は共有したいと持ちかける。
その代わり、このことは絶対に第三国には知られないようにする。

カヨコは承知する。
この巨大不明生物を、牧教授はゴジラと名づけていた。
教授の故郷に伝わる神の化身。

生物はゴジラと、名づけられた。
名前なんて、この際どうでもいいだろとつぶやく赤坂。
確か、赤坂はゴジラとは最後まで呼ばず、巨大生物と言っていた。

巨大不明生物特設災害本部、「巨災対」が設置され、矢口が事務局長となる。
現場を取り仕切るのは、厚生労働省の技官・森文哉だ。
森さんは、津田寛治さん。

この組織は異端者、鼻つまみ者の集まりであり、ここでの発言及び行動は出世の査定に一切関係しない。
だから遠慮しないでほしいと言われる。
間邦夫准教授、文部科学省の安田など、いかにも一癖も二癖もありそうなメンバーが集まった。
安田を演じるのが、高橋一生さん。

牧教授の解析によると、ゴジラのゲノムは人間の8倍…、って言っていたような気がする。
これを解析などしている時間が今、日本にはあるのだろうか。
でもやるしかない。

ゴジラは各国が昔、核廃棄物を無秩序に海洋投棄したものを食べて成長、変異したらしい。
だから、常に進化する。
「ガメラ」におけるギャオスみたいなものですね。

弱点をカバーするように、自らが生存するために常に最適な進化を遂げていく。
もう、わかってくればわかってくるほど、ゴジラはやばい存在だと判明する。
進化し、単体で生殖もする。

あれが増えたら…、人類は滅亡する。
弱点を探るにも、牧教授の解析には意図的に穴が開いている。
彼の唯一の理解者の妻は、放射線により死亡した。
そのため彼は放射能を憎んでいた。

放射能を放置し、妻を見殺しにした日本も憎かった。
いや、人間が憎かったのだろう。
牧教授の妻はこれ、原爆ではないですよね?
フクシマ…、ですかね?

「私は好きにした。君らも好きにしろ」。
これはどういう意味なんだろう?
ゴジラの脅威をわかっていて、教えてやらない。
自分の心の趣くままにした。

君たちも精一杯抗うか。
ゴジラによる破滅を選ぶか。
他の国の干渉による破滅を選ぶか。

人類全体が滅亡するか。
必死にゴジラを倒す方法を探るか。
好きにするが良い。
牧がアメリカではなく、日本に戻ってきてこれを残した意味って何だろう。

彼は日本を選んだんだと思う。
日本に世界の行く末をゆだねた。
何故だろう。

それは、赤坂が最後に言う言葉じゃないか。
日本は「クラッシュ&ビルド」だから。
破壊され、そして再生する国だから。

ちょっと前なんですけど、スピリチュアルな能力を持つ人が言ってた言葉を思い出しましたよ。
「実は日本人が目覚めると、世界が変わるんですよ」。
うぬぼれとか、買いかぶりじゃないかもしれないなあ。

こんなことも思ってるけど、観ている時はもう戦慄している。
観ている時の顔、すごいだろうな。
目を丸くしたり、潜めたり、おののいたり。
そして話はさらに、驚愕の方向へ向かっていくのでした。


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2016.08.13 / Top↑
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