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完全生命体
2016/09/21(Wed)
「シン・ゴジラ」のゴジラは、最初は深海魚のような生物だった。
衝撃の形態。
その水生生物は上陸し、立ち上がる。
さらに巨大化して、再上陸する。

ゴジラが生きて行動すると、人間社会は破壊される。
ゴジラがいる限り、行動する限り、人間社会は破壊される。
人間とゴジラは、そういう関係。

「シン・ゴジラ」のゴジラは、進化して行く。
それもすごいスピードで進化を遂げる。
弱点を補完して行く。
熱放射の際に、目に遮蔽膜がかかるまでに進化していた。

上空からの攻撃もブロックもした。
やがて群生化、有翼化する。
単体で増殖していくという。

しかしゴジラに人類を滅ぼす意思は、ないらしい。
吸血鬼ゴケミドロは、はっきりと人類を滅ぼすと言った。
だがゴジラは、数々の侵略者と違って、意思を持って破壊をしているのではないらしい。
まずゴジラに意思があるかが、不明だ。

おそらく、感情はないのだと思う。
ゴジラについては、ほとんどのことがわからない。
だから倒す方法がわからない。
しかしゴジラがこのまま進化することは、日本そして人類が滅びるということ。

日本の必死な抵抗、攻撃はすべて通用しない。
対してゴジラからの攻撃は、防御不可能。
何かを食べているわけではないから、飢え死にさせることもできない。

対策・手段がどんどん塞がれ、なくなって行く。
全ての手段は、予想もつかない手で返されて来る。
全てが人間の想定の上を行く。
想定外の生物。

エイリアンの「完全生命体」という言葉が、頭をよぎる。
ゴジラについては、何もわかっていない。
ただ、このままでは、自分たちは負けることだけはわかっている。
このままでは確実に日本が滅びることは、わかっている。

やがて日本だけではなく、人類が滅ぶだろう。
核兵器は不明だが、それ以外の既存の武器では対抗できないことはわかった。
だからその前に人類世界は、日本を滅ぼしてもゴジラを仕留めようとする。
そして日本は間一髪で、ゴジラとの勝負を引き分けに持ち込む。

だが、最後のシーン。
やっぱり人類は、ゴジラによって滅びるしかないのか。
間一髪で、それは阻止されたのか。

「シン・ゴジラ」のゴジラは、最後まで日本を、人類を滅びの予感から完全に解き放たない。
このゴジラは、完全生命体。
人類を滅びへ導く完全生命体だった。



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