こたつねこカフェ

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完全生命体

「シン・ゴジラ」のゴジラは、最初は深海魚のような生物だった。
衝撃の形態。
その水生生物は上陸し、立ち上がる。
さらに巨大化して、再上陸する。

ゴジラが生きて行動すると、人間社会は破壊される。
ゴジラがいる限り、行動する限り、人間社会は破壊される。
人間とゴジラは、そういう関係。

「シン・ゴジラ」のゴジラは、進化して行く。
それもすごいスピードで進化を遂げる。
弱点を補完して行く。
熱放射の際に、目に遮蔽膜がかかるまでに進化していた。

上空からの攻撃もブロックもした。
やがて群生化、有翼化する。
単体で増殖していくという。

しかしゴジラに人類を滅ぼす意思は、ないらしい。
吸血鬼ゴケミドロは、はっきりと人類を滅ぼすと言った。
だがゴジラは、数々の侵略者と違って、意思を持って破壊をしているのではないらしい。
まずゴジラに意思があるかが、不明だ。

おそらく、感情はないのだと思う。
ゴジラについては、ほとんどのことがわからない。
だから倒す方法がわからない。
しかしゴジラがこのまま進化することは、日本そして人類が滅びるということ。

日本の必死な抵抗、攻撃はすべて通用しない。
対してゴジラからの攻撃は、防御不可能。
何かを食べているわけではないから、飢え死にさせることもできない。

対策・手段がどんどん塞がれ、なくなって行く。
全ての手段は、予想もつかない手で返されて来る。
全てが人間の想定の上を行く。
想定外の生物。

エイリアンの「完全生命体」という言葉が、頭をよぎる。
ゴジラについては、何もわかっていない。
ただ、このままでは、自分たちは負けることだけはわかっている。
このままでは確実に日本が滅びることは、わかっている。

やがて日本だけではなく、人類が滅ぶだろう。
核兵器は不明だが、それ以外の既存の武器では対抗できないことはわかった。
だからその前に人類世界は、日本を滅ぼしてもゴジラを仕留めようとする。
そして日本は間一髪で、ゴジラとの勝負を引き分けに持ち込む。

だが、最後のシーン。
やっぱり人類は、ゴジラによって滅びるしかないのか。
間一髪で、それは阻止されたのか。

「シン・ゴジラ」のゴジラは、最後まで日本を、人類を滅びの予感から完全に解き放たない。
このゴジラは、完全生命体。
人類を滅びへ導く完全生命体だった。



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