バラエティ番組に出ていた草なぎさんが疲れているように見えて、ちょっと心配していました。
それは疲れるだろうとは思っていたんですが。
ところが、この演技を見て納得しました。

疲れるのも当たり前!
そのぐらい、魂が入ってました。
家族を殺害され、心中で解決済みとされた心の痛み。
憎しみ、哀しみ、怒り。

NHKで未解決事件の番組を放送した時に、草なぎさんがナビゲートしました。
あの時に見た家族の思いを、草なぎさんが自分のものにして伝えてきている気がしました。
そのぐらい、未解決事件の犯罪者への怒りと哀しみを表現していましたね。
こんなにもくやしい、こんなにも哀しい。

本当に草なぎさんは俳優として、すごいんじゃないか。
この方は「俳優」として十分、やっていけます。
心配無用というか、こういう人は使いたいよねえ。


1の、一ノ瀬浩一が主人公。
2が二科一族。
3が大杉漣さん演じる三瓶守。

4が野村麻純さんが演じる社長の隆の秘書、四谷果歩。
7が姜暢雄さんが演じる会長の興三の秘書、七尾伸二。
8が詐欺師見習い、菊池風磨さんの八尋カズキ。

10が浩一の相棒、十倉ハルカ
マギーさん演じる浩一の仲間が、百田ユウジ。
100ですよ!

偶数が復讐する相手側で、奇数が仲間なのかっていうと、そんなことないみたいですし。
まだ6と9が出てないですね。
1000がいるのかな。
「任侠ヘルパー」みたいに「0」「零」が気になります。


バンコクの街を行く草なぎさんは、失礼ながら一匹の野良犬にしか見えなかった。
飢えて、満たされなくて、しかし相手に食らいつくために卑屈に笑う野良犬。
それががらりと変わる。
してやったりと笑う詐欺師の顔になる。

次には恐怖と、悪夢にうなされる子供のような顔になる。
五十嵐を見た浩一が、我を失う。
もう少しで殺すかと思ったほどの目。

ギリギリで自分を取り戻し、相手を見る。
見つけた。
苦痛と、憎悪と、歓喜が入り交じった顔。
すごいですね。

日本への帰国と決心を語る浩一は、憎悪と憤怒に満ちている。
自分が預けられていた園の子供と、対等に遊ぶ浩一。
その顔はまるで子供。
慈悲の心と愛情に満ちている顔。

「嘘は嫌いだ」。
この言葉が時に白々しく、時に悲しく、時につらく響く。
複雑な心の内を存分に見せてくれる。
こちらに浩一の心情を想像させる。

楓を待つ時、雨に濡れるというのはあまりに計算通りです。
ですが、それとわかっても引っかかるにはそれなりの魅力が必要。
人の良さそうな笑顔で待っていられた時より、楓が惹かれたのはその後ではないでしょうか。

「嘘つきって言われた」と言った時の浩一。
寝言なのか、わざとなのか、こちらにもわからない。
「本当の話をするたびに」。

「どうすれば良かった?俺は」。
「嘘をつく以外」。
あんな、孤独感をにじませて言われたら、それは気になってしまうでしょう。

幸せな家族の記憶。
遠い目。
幸せであったからこそ、痛いのだと、目が言っている。
この人は父母への反抗期さえ、持てなかった。

五十嵐を追い詰める時の顔は、「阿修羅が降りたかのごとく」。
相手にも子供がいて、罪がない。
自分と同じような、家庭を失わせる目に遭わせる。
そんなことを考えていたら、相手を破滅させることはできない。

おそらく、五十嵐の妻も娘もこの上ない心に傷を負った。
だが「自分と同じ地獄に落とす」とは、そういうことなのだ。
人の心を持っていたら、できない。
相手は人じゃない。

だから相手に感情を入れることは、絶対にしない。
相手にも事情があるなんて、思いたくない。
知りたくない。

もしもそれを知ってもなんとも思わない。
そう思わないとできない。
氷のような冷たい心と、鉄の強さが必要。

しかし仁科の兄弟にも、それぞれに傷がありそう。
それを知った時、浩一は彼らを地獄に落とすことができるのか。
この葛藤も見物になりそう。

隆は藤木直人さん。
なかなか手強そう。
ですが、この人、嘘は嫌いと言う。

だけど、兄には嘘つき呼ばわりされている。
浩一に通じる哀しみを背負っていそう。
一度理解し合えたら、心からの親友になりそうな予感がします。

兄の晃は、安田顕さん。
微妙にプライドが高くて、微妙に人が良さそう。
地獄に落とされそうで、そうすると一転して、ものすごく恨みそう。

楓が浩一の復讐の手を鈍らせるかもしれない。
山本美月さん、かわいい。
罪のない感じが良い。

「先生、腕良いよね。こないだ処置早かったし」。
「それが何か」。
「ううん、別に。ただ、そばにいてくれたら心強いなと思って」。

これ、刺されても楓が助けると確信しての言葉でしょうか?
そして、五十嵐のナイフが刺さった場所は、かつて、五十嵐が刺した胸?
あの時は、自分は全てを失った。

今度は自分を刺した男を、破滅させる。
もしかしたら、30年前に浩一を刺しきれなかった五十嵐の性格を見込んで、致命傷にはならないと踏んでいた?
だとすれば、すごすぎる。

もう一人の女性キャストは、良き相棒のハルカ。
水原希子さんが悪い女が似合って、見ていて楽しい!
楓が絡んできて、彼女との関係も微妙になりそう。

オープニング、浩一以外は全員、赤というのはどういう意味だろう。
赤と黒。
文字が出るんですが、読み取れなかった。
何だろう、気になる。

そして、大杉漣さんも出ましたよ。
君のお父さんを救えなかった…というのが、どうとでも取れるんですよ。
知っていて助けられなかったのか、つまり彼は黒幕側の人間なのか。
単に医者として救えなかったということなのか。

刑事も明らかに、態度がおかしい。
もみ消したのが、明らか。
だとすると、刑事を動かせる、あの時点で相当な大物では。

仁科興三の上に、誰か居そうですね。
企業のトップよりすごいとなると…、政治家?
大物俳優さんが、やってくれるのかしらん。

北大路欣也さんとか、中村敦夫さんでも良い。
松平健さんでも良い。
そうだ、ここで火野正平さんなんかどうでしょう!

五十嵐に「やれ」と命じた男は、誰なんだろう?
この男がかなり、凶悪そうなんですよね。
あの会長秘書も相当、くせ者みたいです。
来週は興三の弁護士が、ターゲットらしい。

いやいや、敵がいっぱいで見ていて楽しい!?
刑事、仁科一族、まだ出ていない黒幕?と相手に不足なし。
しかし、草なぎさんのドラマって、自分は好きなものが多いなあ。
2時間、ノンストップで楽しみました!

それにしても、草なぎさんの水に落ちる演技は気合い入っていましたねえ。
息してない、息吐いてないじゃないですか。
目は見開いたまま、水に落ちて沈んでいく。

最後の笑み。
阿修羅が笑った…と思いました。
藤木さんのなぜだ…と相まって、相当な迫力。
このドラマの草なぎさんは、阿修羅の化身ですね。

ドラマがあっても、ドラマチックではないという言葉を最近聞きました。
これはまさに、ドラマチックなドラマでしょう。
来週が、楽しみ!


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2017.01.12 / Top↑
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