「妖獣ドローは人間が好き」。
いやいや、なかなか「デビルマン」、グロテスク。
これ、確か、アニメには珍しい8時30分ぐらいの放送だった気がします。
だから割とえぐかったり、残酷だったり、グロテスクだったりするのでしょうか。

無駄話して事故を起こしそうになったペンキ屋2人。
急ブレーキを踏んで止まった時、下の川から赤い物体が上がってきた。
「それ」は、トラックの荷台に這い上がる。

ペンキ屋が不動明と美樹がいる名門学園に到着し、荷台を見る。
すると荷台にあるペンキは、全部、赤だった。
間違えて持ってきたと思ったペンキ屋は、ポチ校長を騙し、部屋の塗り替えをすべて赤にすることを承諾させた。

ご機嫌でペンキを塗っていたペンキ屋の1人の脚立に、ペンキの缶から這い出した赤い液体が近づく。
それは大きな手の形になり、ペンキ屋の背後で手を広げた。
ふと振り向いたペンキ屋は、それに気付いて悲鳴を上げたが、手はもうペンキ屋を握りしめていた。

その頃、明の不真面目な態度に怒ったアルフォンヌ先生は、ポチ校長にそのことを言いつけに来た。
校長室をノックし、ドアを開ける。
返事はなく、部屋の中は真っ赤なペンキが飛び散っていた。

脚立から、赤い液体がしたたり落ちている。
アルフォンヌ先生が見ると、脚立の上にはペンキ屋の首が乗っていた。
首はアルフォンヌ先生に笑いかけると、ズルリと崩れた。

悲鳴を上げたアルフォンヌ先生は、廊下でポチ校長とぶつかる。
「首、くびっ」と言った先生は、ポチ校長に「平のくせにわしを首とは」と怒られる。
追いかけられて逃げたアルフォンヌ先生は、校庭を見る。

そこに止まっていたトラックの窓から、手が見えた。
続いて血まみれの、もう1人のペンキ屋の男の顔が見えた。
男はにやりと笑って、手を振って窓の下に沈み込んだ。

再び絶叫したアルフォンヌ先生は、ポチ校長につかまった。
校長に言われてトラックの戸を開けたアルフォンヌ先生だが、ドアから落ちてきたのは首ではなく、ペンキ缶だった。
先生が怒られている隙に、ペンキから這い出したドローは校庭の水道に入り込む。

授業に戻ったアルフォンヌ先生は、先ほどの首を思い出してゾッとしている。
その時、窓の外に再び手が見えた。
先生は絶叫し、明たち生徒の前で、腰を抜かして出て行く。

手は用務員さんのもので、校庭に水を撒くから窓を閉めてと言いに来たのだった。
アルフォンヌ先生は「首、くびっ」と騒いでいたため、校長に今度こそ折檻されてしまった。
用務員さんが水道にホースをつなげて水を撒くと、水ではなく赤いものが飛び散った。

美樹のクラスでは窓に飛び散った赤い液体を見た千夜子が、「血だわ!」と叫ぶ。
「ペンキよ、脅かさないで」と言った美樹だが、赤い液体は窓を伝わり、隙間から部屋の中に入り込む。
教室に入った液体は、垂れ下がった触覚に一つの目、袋をさかさまにしたような容貌を現した。
妖獣ドローだった。

明のクラスでも、窓の隙間からドローが入り込んでいた。
「妖獣ドロー。人間を食べに来やがったな」。
「動物の体を栄養に、無限に広がり、別れ、増え、また一体となる怪物」。
明は心の中で、そう叫ぶ。

ドローが取りついた服を女生徒たちが脱ぎ捨て、逃げている。
明が危機を感じて走ると、美樹も同様に下着姿で叫んでいた。
それを見た明は屋上に走り、変身した。

ドローはデビルマンを見ると「邪魔だデビルマン。おめえなんかに用はねえだ」と言う。
巨大化したドローはデビルマンの足をつかみ、投げ飛ばす。
デビルマンはカッターでドローを刻むが、切り刻まれたドローは元に戻ると大きな手に変わった。
再びドローに足をつかまれたデビルマンは、足の色がつかまれた部分から変わっていくことに驚く。

デビルマンはビームでドローを焼き、飛んでいく。
だがカッターで飛び散ったドローの一部が、木に張り付いていた。
デビルマンが去った後、ドローは気に止まっていた鳥を捕らえて吸収し、再びドローの姿になった。
そしてデビルマンを殺してやると言った。

街の上空に、黒い雲が広がっていく。
雨が降りそうだ。
美樹はタレちゃんを、ママを迎えに行かせた。

黒い雲を見ながら、明は後悔していた。
「しまった、妖獣ドローは不死身だ。もし奴の体の一部でも残っていれば、奴は再び蘇ってしまう」。
「奴は無限に広がり、別れ、増え、また一体となる怪物だ。俺は奴を甘く見ていた」。

そう思った時、牧村の母親が帰ってきた。
美樹が「あら、タレちゃんに会わなかった?」と言った時だった。
ママが「今に火山でも爆発するんじゃないかしら」と、不安げに言う。
「だって雨の中に、赤いものが混じっているの」。

その声を聞いた明が、走って来る。
ママの体に着いた赤いものは、体を伝い、下に降りていき、集まる。
床に落ち、集まったそれはドローの姿になる。
昼間、ドローを見ていた美樹が、悲鳴を上げた。

ドローは美樹を認識すると、飛びかかろうとした。
明が、ドローを跳ね飛ばした。
ガスコンロの上に、ドローが落ちる。

明が火をつけると、ドローは悲鳴を上げて燃えた。
「明くん、タレちゃんが!」
タレちゃんが街に出たことを、美樹が思い出して叫ぶ。

街では赤い雨に濡れた人々が、跡形もなく溶けていった。
傘をさしていたタレちゃんは、かろうじてドローから逃れていた。
タレちゃんの背後に、ドローが忍び寄る。

悲鳴を上げて、タレちゃんが逃げる。
車という車の窓は破れ、壊れ、人影がなかった。
人が消えた街に次々、ドローが現れる。

タレちゃんが逃れて立っているビルのウインドウが、破れている。
そこからドローが、タレちゃんを捕まえようとする。
間一髪逃れたタレちゃんの背後を、赤い液体が追いかけていく。

それを見つけたデビルマンは手にしていた車を投げて炎上させ、タレちゃんを助ける。
これ以上の恐怖に耐えられず、タレちゃんは気絶した。
はっとしたデビルマンが見ると、ビルの上、建物の上に、人を吸収して増えたたくさんのドローがいる。

「おのれデビルマン、おらの本当の力を見せてやるだ!」
ドローは叫ぶと、竜巻を起こして集まってきた。
風が収まった時、デビルマンの前にはデビルマンが足元に小さく見えるほどの、巨大なドローがいた。
分散していた体を、一体化したのだ。

巨大なドローは、デビルマンを捕まえる。
デビルマンの体が、赤くなっていく。
ドローをビームで焼き、逃れたが、ドローの手はすぐに元に戻ってしまった。

そうしてすぐにデビルマンを捕まえ、デビルマンはまた、ビームでドローの手を焼く。
しかし、ドローは巨大になりすぎて、デビルマン一人のビームでは焼き尽くすことができない。
どうしたら…。

「そうだ!」
何かに気付いたデビルマンは、ドローの手をビームで焼き、解放されるとすぐに上空へ飛んでいく。
「逃がすか」と、ドローが追っていく。

「あそこだ」。
デビルマンは、離れ島に降りる。
そこは火山だった。
火口に降りたデビルマンは、岩場に隠れる。

「どこだ」。
ドローはデビルマンを探す。
見つからないデビルマンに業を煮やしたドローが、手を伸ばす。

ドローの左右の手が伸び、火山を囲んでいく。
左右の手が重なり、火山をぐるりと囲み終わったドローが、液体に変わる。
液体となったドローは、四方からデビルマンを逃すことなく捕まえようとして、火山を覆いつくすように降りていく。

「いまだ!」
デビルマンはドローに捕まる寸前に飛び立ち、ビームを放つ。
ビームは火口に当たり、岩盤をはじいた。

溶岩が噴出してくる。
「ぎゃああああ」。
ドローは仰天するが、火山は噴火した。

噴火は、ドローを巻き込んだ。
「やった」。
デビルマンは、街に戻っていく。



これ、グロいんです。
ドローの姿もグロテスク。
赤い液体に変わるというのも、血を連想させてグロテスク。
実際に千夜子が「血!」って騒いでますし。

アルフォンヌ先生が校長室のドアを開けると、部屋中に赤い液体が飛び散っているのが怖い。
シーンと静まり返った部屋の中、めちゃくちゃに赤い液体が飛び散っている。
血なのか、ペンキなのか。

ぴちょん、ぴちょんという音。
脚立から、赤い液体がしたたり落ちている。
その上には、首が。

これは血なんでしょうか。
首が笑っているような顔なのも、怖い。
ズルリと崩れるのは、もっと怖い。
アルフォンヌ先生じゃなくたって、思い出してゾッとします。

校長先生が見た時は何もなかったので、あの赤い液体は、ドローなんでしょうね。
ポチ校長は「安物だ、もうはげとる!」って怒って、ポチ校長の頭もピカリと光る。
アルフォンヌ先生との追いかけっこ。
この2人のやりとりがあるから、子供はグロテスクでも見ていられたのかも。

その後のドローの襲撃で、女性に張り付くっていうのがドロー、女性が好きか。
男子生徒はニヤニヤして見ていないで、助けなさい。
残っていたドローが再び現れるっていうのが、ハリウッドのホラー映画みたいで怖い。

黒い雲が広がり、雨が降って来るところで、嫌な予感。
「だって雨の中に、赤いものが混じっているの」。
牧村の母の言葉、これは最後のデビルマンの攻撃のヒントだったんですね。
でもここからは、とても怖い。

タレちゃんだけが無事なのは、傘さしていたからなんですね?
この、街が廃墟になっているシーンも怖い。
ハリウッド映画で雨で人が溶けていく映画があったと思いますが、そんな感じです。

人が赤い液体と化して、消えていく。
車はあちこちに止まり、窓が破れている。
大破している車、街にはもう誰もいない。

赤い雨が降り、やむと、ドローがいくつもいくつも現れる。
タレちゃんじゃなくても、怖い。
これでもすばしっこいタレちゃんは、何とか逃げていく。
タレちゃんの背後を、赤い液体が追いかけていくところなんか「人喰いアメーバの恐怖」みたいです。

ドローが方言で、のんびりした声なのがまた、怖いんです。
ものすごく巨大化して、デビルマンを見下ろすドロー。
もう、デビルマン一人では焼き尽くせない。

でも、デビルマンは、人間世界で知恵をつけてました。
もちろん、タイトルの「妖獣ドローは人間が好き」は、LOVEではないですね。
食べ物として好きということで、好きになってくれない方が良いってお話でした。



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2017.03.12 / Top↑
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