本田さん目線で「長七郎江戸日記」

今、時代劇専門チャンネルで「長七郎江戸日記」も見ています。
「必殺」のDVDを貸した友達が「長七郎江戸日記」を見て「映像が違う…」と言いました。
「画面がのっぺりしているなって思ったんだけど、そうじゃない。必殺の映像がすごかったんだね!」

それはもう、表と裏の顔を持つ者たちを描いている物語の特性からして、光と影のコントラストが鋭い映像を作ったんだとは思いますが。
必殺の映像って、やっぱり凝ってるんだと思いました。
長七郎は長七郎で、好きですけどね。
時代劇の良さが入ってるシリーズですし。

そこで、若い時の本田博太郎さんを見つけました。
第115話「殺しの配達人」。
「仕舞人」の直次郎の後だと思うんですけどね。

御広敷役人・小谷宇兵衛を、本田さんが演じます。
彼は身分の低い無役の御家人の家から、旗本の家に婿に来た。
そのため、奥方は宇兵衛を蔑み、体に触れるのも拒否する。
しかし自分は役者と出会い茶屋で、遊んでいる。

宇兵衛は家に帰る前に芸者のところに寄り、飲んで帰るのが、わずかな癒しの時間。
ある日、宇兵衛はふと、「奥方は長生きしそうだ。誰か殺してくれたら良いのに」と愚痴った。
すると、「引き受け候」という文が投げ込まれる。
その通りに、出会い茶屋で奥方が殺された。

本気で殺したいと思ったわけではないと言う宇兵衛だが、罠は張り巡らされていた。
大奥に「この包みを届けば何とかしてやる」と奥方殺害の実行犯の男に言われ、届けた包みは爆発。
中臈と、その腰元が死んでしまう。
それを知った宇兵衛は、その場で切腹して果てた。

中臈とともに亡くなった腰元は、長七郎が居候している弁当屋の牛さんの姪っ子だった。
牛さんのそばで暮らして、牛さんの面倒を見てあげる、と言っていた矢先だった。
急な雨で雨宿りしていた長七郎は、同じく雨宿りした宇兵衛と面識があった。

武家の奥方が、出会い茶屋で殺された事件。
そしてその夫である宇兵衛が届けた包みによる、大奥の爆発事件。
長七郎は、疑問に思った。

それは将軍に再び寵愛を受けるために、ライバルが邪魔な局と、その兄の勘定奉行の策略だったことがわかる、。
勘定奉行は、妹の大奥での寵愛を武器に出世を企んでいた。
そのためには将軍の寵愛を受ける中臈が、邪魔だった。

この2人による罠に宇兵衛は、はまったのだった。
怒る長七郎は、彼らを成敗する。
…というお話。

本田さんは、後には「剣客商売」の「その日の三冬」の勘助といった複雑な役を演じます。
同じ被害者でも勘助は、「一体、彼はどうしたら良かったんだろう?」
「なぜ、こんなことになってしまうのだろう?」
見た人が深く、考えてしまうような役でした。

ここではまだ、妙な言い方ですが典型的な被害者。
クライマックスへの盛り立て役です。
それでも好青年ぶりは、とても好感が持てます。

こんな人を切腹に追い込むなんて、ひどいなあ…と思わせます。
もうちょっと待てば、助かったんじゃないか。
そんな風に思うところがまた、かわいそう。

この話、意外にもたくさん被害者が出ます。
宇兵衛の奥方、宇兵衛のアリバイを証言する下女、お中臈、牛さんの姪っ子の腰元、宇兵衛。
上様の御寵愛を受け、世継ぎを…という大きな野望が絡むからとはいえ、結構な数。
この手の時代劇であんまり被害者が出ると「被害が広がる前に助けてやってー!」って言いたくなります。

牛さんこと高品格さんは、姪っ子が殺されて、ガックリ。
そこに火野正平たちが俺たちを実の子供だと思って良いよ、なんて言って慰めに来る。
すると牛さんは「こんな出来の悪い子供なんて!」と怒る。
皆は、いつもの牛さんになったと笑って、終わり。

でも、一番ひどい目に遭いっぱなしだったのは宇兵衛。
その宇兵衛こと、本田さんのことは誰も悼んであげてない。
私にはそこが一番、かわいそうで泣けたのでした。
本田さん目線の視聴でした。


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