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得られるのは命を犠牲にして正しいことをした自己満足だけ 「チャイルド44 森に消えた子供たち」

「チャイルド44」。
おもしろかったので、もう少しお付き合いくださいね。
ここから先は全てネタバレしています。


主人公のレオは、悲しみにくれるアレクセイの家を訪れる。
息子が殺される直前、一緒に歩いている男を目撃した人物もいる。
事故なんかじゃない。
もしそうなら、なぜ息子は全裸で見つかったのだ。

列車に轢かれて、服が脱げるのか。
しかしレオは事故だと言い張る。
レオは冷酷に感じる口調で、言い含める。
そうしないと、アレクセイの家族が危ない。

だがレオ自身、監察医から聞いている。
鋭い切り傷。
そがれた肉。

内臓も、なくなっている。
こんな列車事故など、あろうはずがない。
やったのは、こういうことに手慣れている奴だ。
密かに、レオは監察医に同じような遺体の資料を頼む。

レオがとらえたグロスキイが、中庭に連れ出される。
腹には、血が付いたままだ。
拷問、自白剤。
彼はすでに、ボロボロだ。

壁の前に立たされる。
その前には、5~6人の兵士が銃を構えている。
グロスキイは銃殺される。

その前に彼が自白させられた、反逆的人物が7名いた。
レオは長官に呼び出され、その7人目を調べるように言い渡される。
この人物に関しての情報はほとんどない、と言われ、写真を渡される。
写真の人物は、妻のライーサだった…。

ライーサの小学校の教師が、次々、反逆的な教育をした、そういう思想を持っているということで逮捕されていく。
家庭科の女教師も逮捕された。
彼女が助けてと絶叫した時、MGBの兵士が殴る。
本に血が飛び散る。

この、発禁本を持っているということが逮捕の理由だった。
駆け寄ろうとするライーサを、同僚のイワンが止める。
外ではずっと、レオが妻を監視している。
監視しているのは、戦友のアレクセイだった。


…という感じで、ここからはミステリーというよりも監視社会である旧ソ連の怖さが描かれます。
この映画、ちょっと説明不足のところがあって、登場人物も多いのでついていくのが大変です。
それでもこの社会の怖ろしさ、息苦しさは伝わってきます。
ライーサにスパイの疑いがかかったことを、レオは両親に伝えに行く。

あれ?
レオの父親は亡くなってるよね?
この人、誰?って感じなんですよ。
そこで、ああ、レオにレオと言う名前をくれた兵士か、養子になったの?とか頭の中で補完しながら見ました。

レオは言う。
もし、ライーサがスパイなら。
証拠が挙がって、それが本当なら。
俺たち家族全員、ただでは済まない。

父親が聞く。
「どう言ってほしくて、ここに来たんだ」。
「死ぬ気で戦おう、か?みんなで彼女を守る、か?」
「だがライーサをかばえば、みんな、死ぬ」。

父親は話を続ける。
レオは答えられない。
「4人とも助からない」。

「得られるのは自己満足だけ」。
「命を犠牲にしても、正しいことをした」。
「そう思って死ねるだけだ」。

「単純に考えろ」。
「1人の死か、4人の死か」。
「1人か、4人か」。

そこにノックの音。
ライーサが訪ねて来ていた。
「いつもはまっすぐ帰るけど、今日は病院に行って来た」と言う。

どこか悪いのかと聞くレオにライーサは、子供ができたと告げる。
レオの母親が泣き笑いの表情になる。
仕事に行くライーサを見送るレオ。

離れたところで、MGBの局員が見張っている。
もうすでに、見張りがついているのだ。
その一人は、アレクセイだ。


ここからの展開もよくわからないのですが、あのワシーリイが長官の信用を得ている。
おそらく、密告でしょう。
あることないこと。
結局、妻を告発できなかったレオは、妻とともに逮捕される。

そしてあの、裏庭に連れて行かれる。
パニックを起こして叫ぶ妻。
お腹に子供がいると、手荒に扱わないでくれと言うレオ。
兵士たちが銃を向ける。

だが、レオと妻は銃殺されなかった。
ワシーリイが言う。
これは、レオの忠誠心を試すためのものだった。

ライーサを告発すれば、何でもなかったと言うのに。
バカな男だ。
レオは降格となり、妻は教師を辞めさせられた。

2人はモスクワから離れた、辺鄙な田舎町に赴任させられた。
レオを迎え入れた警察署長は、露骨に敵意を示した。
彼が国家保安機関にいたことで、自分たちを密告するのではないかと危惧しているのだ。

田舎町で、今までの豪奢な家とは全く違う、共同トイレのアパートに来たレオとライーサ。
ライーサは妊娠していなかった。
あの時、ライーサはドアの外で、レオと両親の会話を聞いたのだ。

「1人の死か、4人の死か」。
「1人か、4人か」。
「そう言ってたわよね。だから子供ができたと嘘を言ったの」。
「死にたくなかったのよ!」

そして、レオが最初に声をかけた時、嘘の名前を言った理由も話した。
「怖かったのよ!」
「国家保安局の男に声をかけられて」。

好きになって結婚したんじゃない。
もし断ったら、逮捕されるのではないかと怖かったからだ。
レオと結婚したのは、国家保安局のエリートの妻になれば、生きていけると思ったからよ!
「あなたは怪物よ」。

ライーサには、どうやらワシーリイも言い寄っていたらしい。
ワシーリイは自分のところに来いと言った。
そうしたら、助かる。

レオはライーサに、モスクワに帰ってもいいと言う。
自分と一緒に居なくて、良い。
好きにして良い。


駅に、少年がいる。
切手を買いに来たのだ。
少年に話しかける男がいる。

自分も切手を集めている。
珍しいものもある。
見に来る?
見に来る?

また、子供が遺体となって発見される事件が起きる。
やはり、全裸だ。
そして同じように切り開かれ、肉がそがれ、内臓がなくなっている。
レオは署長に聞く。

何と同じような子供が、この近郊で44人も発見されていた。
犯人は捕まっている。
全部で43人だ。
1件は事故だ。

レオは言う。
これは全部、同じ手口だ。
犯人は同じだ。

署長は否定する。
同性愛で逮捕された若い男性がいた。
死にたくなければ、お前の知っている同性愛者を言え。
特に、若い男と関係を持っている男の名前を書け。

その情報によって、次々、男たちが逮捕される。
最後の1人が逮捕された時、彼は列車の前に飛び出して自殺した。
子供を殺したのは、こういう「反逆者」だろう。

しかし、レオは署長に言う。
あの男に、子供は殺せません。
こんなことができる男じゃあ、ない。

その時、ライーサも署長に言う。
「学校に行くには、森を通らなければなりませんよね?」
森は近道だ。

しかし今は危ないので、子供たちには森は通らないように校長が言い渡していた。
「もう犯人がいないのなら、近道の森を通させたら良いのでは?」
ライーサの言葉に署長も、署長の妻も押し黙る。

モスクワでは、MGB長官とワシーリイが話している。
「私が失脚する時は、お前は道連れだ!」と長官が叫ぶ。
レオが左遷された本当の理由は、子供の連続殺人事件を探っていたからだ。

今も彼はあきらめていない。
むしろ、彼はもう、恐れない。
必ず、犯人を突き止める。
その決意に、ライーサはモスクワ行きをやめた。

ワシーリイは、レオを逮捕させる。
自白剤を打つ。
だがレオの心は、折れない。

ワシーリイはライーサを誘う。
ライーサは冷たい口調で言う。
「あなたは怪物よ」。

署長は身分証明書を作って、モスクワに行かせてくれる。
ライーサも一緒だ。
しかし帰りの列車に乗れない。
誰か、協力者が必要だ。

ライーサがかつての同僚、イワンの家に連れて行く。
イワンが協力者に電話をしている時、ライーサが本棚の本に目を留める。
この本…。
家庭科の教師が持っていて逮捕された、発禁本だ。

ライーサが本を見ると、血が飛び散っている。
あの時の本なのだ。
なぜ、この本がイワンの本棚にあるのだろう?
まさか。

イワンは国家保安局に協力する、密告者だったのだ。
気付いたライーサが殺されそうになる。
間一髪、レオが助けた。
だがもう、ここにいるわけにはいかない。

駅で身分証明書を点検している兵士の一人を見たライーサが、そっとレオに教える。
あの人、本当は字が読めないわ。
その兵士のところに行き、レオとライーサは列車に乗ることができる。

しかしワシーリイはモスクワから戻る列車の中に、暗殺者を差し向ける。
レオの危機。
ライーサは相手に噛みつき、肉を噛みちぎる。
長官はワシーリイを、無能と罵った。

レオは地図を見て、被害者が出た地点に、ピンを打っていく。
この沿線だ…。
レオはその沿線にある工場に向かい、保安員を倒して銃を奪う。
工場長を銃で脅し、社員の名簿を見せるように言う。

この地域で、この沿線で移動している男だ。
日付も言う。
この日、この日、この日。

そこを通った人間を、ピックアップしろ。
管理されているのだから、わかるはずだ。
数人が浮かび上がった。
レオはその中の一人に注目した。


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