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夢を見せます3分間

「大都会 闘いの日々」というドラマに、歌手のちあきなおみさんの名前が入ったタイトルの回があります。
曲は「喝采」。
この曲、ものすごいドラマ性があるんです。

3分間の曲の中に、この女性に何があったか。
過去、この女性がどうして来たのか。
こちらにものすごいドラマを感じさせる曲です。

以前、萩原健一さんが沢田研二さんのことを「歌手として本当にすばらしい」と自伝の中で言っていました。
自分のように何か言うことはなく、与えられた曲を期待通り、いや、期待以上に歌い上げる。
その歌の世界を存分に表現し、聞き手に感じさせる。
だから沢田研二は、上の人にとてもかわいがられたと言っていました。

確かに、そうでした。
3分の間、その歌が見せたいと思った世界。
それを表現して余りあるのが、歌手・沢田研二という存在でした。

いやいや、ベストテン常連だった頃のジュリーのパフォーマンスのすごいこと。
「サムライ」なんて今見ると、芸術作品みたい。
今だと大問題になる衣装なんでしょうが、それに加えて肌にピッタリ貼りつくような模様を描いた衣装が重なる。
まるでタトゥー。

クライマックスには、腰にあるドスを抜く。
それがライトを浴びて、絶妙な光を放つ。
床にはたくさん敷き詰められた畳。
愛する女性が眠っている間に、死出の旅に出る美貌の男。

絶望的な状況での殴り込み。
畳に壮絶に散る血の跡が見えるよう。
そして演奏が「井上堯之バンド」ってもう、嘘みたい。
夢を見せます、3分間。

今、西城秀樹さんの訃報を聞いて、改めて曲を聴くと沢田さんもすごいけど、西城さんもそうなのだとわかりました。
西城さんだけではなくて、野口五郎さんも、郷ひろみさんもそうです。
いや、山口百恵さんや、あの当時、自分が聴いていた歌謡曲のほとんどがそうだったと知りました。

これができるには歌唱力はもちろん、理解力、想像力というものがとても必要なのですね。
勉強の他に使う、頭の良さというものがものすごく必要。
これがないと表現ができない。
人を共感させられない。

3分間、人に夢を見せる才能。
それを持った人に夢を見せられた人は、その人を忘れない。
だから自分が成長していく過程に聴いた歌手は、その人には永遠なのでしょう。



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Comment

俺の愛した…歌と夢。
編集
こんばんは…『俺の愛したちあきなおみ』のゲストヒロイン高橋洋子さんと、カーリング女子(LS北見)の藤沢五月選手って微妙に似ているよなぁ~なんて思いつつ、記事を読ませて頂いた(笑)キラです。

ちあきなおみさんといえば、やはり『喝采』ですよね。
しかし『かもめの街』『紅い花』『夜へ急ぐ人』『ルージュ』『矢切の渡し』『冬隣』『紅とんぼ』『ねぇ、あんた』も忘れがたく印象深い…。
ちあきなおみさんの歌は、まるで“芝居”の様(よう)。
歌を聴けば様々な感情が揺さぶられ、余韻が後をひき、いないはずの“誰かの姿”さえ、時に見えてくる…。
僕にとっては、いつまでも忘れられない“歌を演じる女(ひと)”です。

そうそう、あの頃のジュリー(沢田研二)といえば『サムライ』とともに思い出すのは『カサブランカダンディ』
ボギーも、カサブランカも、男のダンディズムも、まるでわかっちゃいなかったガキでしたけど(笑)好きだったなぁ~。
『カサブランカダンディ』のジュリーを気取り、ジュースだかコーラを口に含んで吹き出して母親に叱られた微かな思い出が…バカなガキでした(笑)。

それでは、また…。
2018年06月06日(Wed) 23:06
キラさん
編集
>キラさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

>『俺の愛したちあきなおみ』のゲストヒロイン高橋洋子さんと、カーリング女子(LS北見)の藤沢五月選手って微妙に似ているよなぁ~なんて思いつつ、記事を読ませて頂いた(笑)キラです。

あー、藤沢選手、かわいいですよね。
お若い頃の高橋洋子さん、確かに雰囲気ありますね。

>ちあきなおみさんといえば、やはり『喝采』ですよね。

あれはもう、すばらしいです。

>しかし『かもめの街』『紅い花』『夜へ急ぐ人』『ルージュ』『矢切の渡し』『冬隣』『紅とんぼ』『ねぇ、あんた』も忘れがたく印象深い…。

あの歌唱力と言い、引き込まれます。
迫力!

>ちあきなおみさんの歌は、まるで“芝居”の様(よう)。
>歌を聴けば様々な感情が揺さぶられ、余韻が後をひき、いないはずの“誰かの姿”さえ、時に見えてくる…。

ドラマがあります。
この人はどういう背景を背負っていて、今、どうなっているのか。
浮かんでくるんです。
ドラマが作れますよね。

>僕にとっては、いつまでも忘れられない“歌を演じる女(ひと)”です。

今、いてくれたらどうだったかなと思ってしまいます。
すばらしい歌手でありながら、CMでコミカルな部分も見せてくれる。

>そうそう、あの頃のジュリー(沢田研二)といえば『サムライ』とともに思い出すのは『カサブランカダンディ』
>ボギーも、カサブランカも、男のダンディズムも、まるでわかっちゃいなかったガキでしたけど(笑)好きだったなぁ~。

杉良太郎ではないけど、あの斜めに構えた視線の色っぽいこと!
しかしジュリー自身はとても男っぽく、表現する世界も男っぽい。
「酒場でDABADA」もそんな感じでした。

>『カサブランカダンディ』のジュリーを気取り、ジュースだかコーラを口に含んで吹き出して母親に叱られた微かな思い出が…バカなガキでした(笑)。

いや、PTAが問題にした地域もあったような。
当時のお姉様方は、あれはジュリーだから酔っ払って千鳥足でウイスキー吹いても良いの!
普通の人がやったら、ただの迷惑な酔っ払いなの!とか言ってましたねえ。
当時のジュリーが作り上げる世界は、本当に夢の3分間でした。
ジュリーもちあきなおみさんも、声ひとつでそれを作り上げるんですから、ものすごい実力でした。
歌謡番組が楽しかったですよね!

コメントありがとうございました。
2018年06月10日(Sun) 12:29












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