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清廉な人 加藤剛さん

先週の金曜日でした。
今年も、というか、年齢的に仕方ないことでしょうが、最近は自分たちが子供の頃から見ていた俳優さん。
いて当たり前のようだった俳優さんが亡くなるようになったねえ、と友人と話していたんです。
その時、誰がいなくなってもショックだけど、加藤剛さんには長生きしてほしいと言っていたんです。

すごくお痩せになっていたので、心配してしまったんです。
「影の車」みたいな役もできるんですが、加藤剛さんってすごく清廉潔白、潔癖な正義の人が似あう。
なぜ、加藤剛さんが「大岡越前」だったのか。
それはもう、加藤さんから正義感清潔感が漂っていたからでしょう。

私には「大岡越前」様ですが、加藤剛さんには「砂の器」という名作がありますね。
今、一緒にお昼食べている人は、自分の見た最高の邦画は「砂の器」だと言っています。
追悼で放送してほしいけれど、おそらく今はいろんな部分がダメになるんでしょうね。
加藤嘉さんの「そんな人、知らね」には泣いた、泣いた。

「砂の器」は加藤嘉さんの映画と言っても良いんですが、息子の加藤剛さんもやはり素晴らしい。
本当は誰よりも好きな、誰よりも何よりも愛している父親。
父親にしても誰よりも大切な、誰よりも愛する息子。
しかし会えない、名乗れない。

「そんな人、知らね」。
そこには今の栄光を一瞬にして吹き飛ばすような、差別が存在していたから。
差別と、病に対する恐れがあったから。

だが差別はせず、恐れもせず、唯一優しく、人として接してくれた警官がいた。
その彼の正義感が、今度は息子を追い詰めてしまう。
警官の緒形拳さんも素晴らしい。

これは加藤剛さんだけではなく、加藤嘉さん、丹波哲郎さん、緒形拳さん、皆さん素晴らしい。
現・千葉県知事の森田健作さんも、素晴らしかった。
「砂の器」でもう一つ、素晴らしいのがあの風景。
まさに失われた風景でしょうが、日本の美しい昔の風景があの映画の中で生きています。

そして加藤剛さんというと忘れられないのが、「風と雲と虹と」。
藤原純友を緒形拳さんが演じていました。
私はいまだにこれを大河のベスト3に入る名作だと思っています。
もしかしたら私の大河ドラマの、原点かもしれません。

「剣客商売」の秋山大治郎も良いし…。
あと、忘れてはいけないのが「獅子の時代」。
私はこれもまたいまだに幕末・大河のベスト3に入る名作だと思っています。
考えたらこの主演の加藤さん、菅原文太さん、大原麗子さん、皆さん鬼籍に入られてしまった。

…加藤剛さんの訃報は、いろんな意味でショックですね。
今は加藤さんみたいなタイプの俳優さんは、なかなか見られなくなりました。
加藤剛さん、今までありがとうございます。
寂しいですね…。


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Comment

律儀にして誠実
編集
ちゃーすけさん、お久しぶりです。

>>加藤剛さん
篤実、と言う言葉がぴったりな振舞いが心に残る加藤さんですが、
実際にも「真面目」を絵にかいたような方だったようで、
CMを承ける際には、CMする製品を自身で(当然自前で買って)
予め使ってみて、
「これは他人に勧められる」と確信しないとCM撮影に入らなかった、
と聞いたことが有ります。

加藤版大岡越前は相役と武家官位が被った為に上様の肝煎りで
新たに「越前守(それまでは能登守)」を名乗るエピソードが有ったり
(大岡忠相が北町奉行の時、丁度有った中町奉行と武家官位が
被ったので吉宗の働きかけで能登守から越前守に官位を遷って
いる)、今見ても興味深いエピソードが多かったりしましたね。
2018年07月11日(Wed) 01:27
別スレ6124さん
編集
>別スレ6124さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

>篤実、と言う言葉がぴったりな振舞いが心に残る加藤さんですが、

この方には品格もありますよね。
児玉清さんにも知性、そして清廉な品格を感じましたが、確かに!
加藤剛さんはまさに篤実と言う言葉がピッタリですね。

>実際にも「真面目」を絵にかいたような方だったようで、
>CMを承ける際には、CMする製品を自身で(当然自前で買って)
>予め使ってみて、
>「これは他人に勧められる」と確信しないとCM撮影に入らなかった、
>と聞いたことが有ります。

やっぱりそういう方だったんですね。
真面目さ、誠実さがにじみ出ています。
加藤さんが勧める商品なら…、と思ってしまいますね。

>加藤版大岡越前は相役と武家官位が被った為に上様の肝煎りで
>新たに「越前守(それまでは能登守)」を名乗るエピソードが有ったり

第1部の第1話、おもしろいですよね!
伊織さんも一緒になっての、吉宗のうつけ扱い。
そこから越前が呼び出され、父親とも切腹の覚悟をしての登城。
山口崇さんはやんちゃで、自由奔放、大胆、それでいて切れ者の吉宗像をきっちり作りました。
そこで加藤さんの誠実かつ、実直な越前が支える。

>(大岡忠相が北町奉行の時、丁度有った中町奉行と武家官位が
>被ったので吉宗の働きかけで能登守から越前守に官位を遷って
>いる)、今見ても興味深いエピソードが多かったりしましたね。

改めて第1部を見ると、非常に興味深い歴史がうかがえます。
大岡越前ってちゃんと作っているんだなと、当たり前かもしれませんが感心してしまいます。

コメントありがとうございました。
2018年07月15日(Sun) 15:16












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