似ている

渡瀬恒彦さん主演の、「警視庁捜査一課9係」。
刑事さんたちの軽妙な、さりげないやり取りがおもしろい。
中でも、吹越満さんが演じる青柳靖刑事のアドリブっぽいセリフと行動が楽しい。
かと思うと、肝心なところを押さえていて、青柳は有能な刑事であることがわかる。

個性豊かな刑事たち。
そしてそれをさりげなく、それでいてバッチリまとめ上げている渡瀬さん。
グイグイ前に出ることはないが、彼らを支えているのは渡瀬さんだった。

頼もしく、彼らにこの上なく信頼されている上司。
現実の渡瀬さんもそうだったことが伺えるドラマです。
姿はなくても、そこに渡瀬さんの存在がある。

「大都会Part2」を見ていたから思うのかもしれませんが、徳吉刑事ってこういう刑事像のお手本だなあと思います。
松田優作氏の、高い身体能力。
それが一目でわかる身長や容貌。
こんな超人的な徳吉が、アドリブのような軽妙なセリフを言うのが、おかしかった。

しかし昨今のリアルな警察ドラマでは、徳吉のようなアクションはあまりない。
犯人は容赦なく殴ってノックダウンさせて、手錠ですから。
射殺してしまいますから。

市街戦が頻繁に起こり、カーチェイスが繰り広げられる。
そんな展開の刑事ものは、昨今リアルではなくて作らなくなっているんですね。
でもあの徳吉刑事には、やっぱりアクションがほしい。

徳吉刑事はあの時代だから、演じられた役なのかもしれない。
でも、俳優なら徳吉刑事みたいな役は演じたいでしょうね。
徳吉はいざと言うときは、黒岩刑事にとって誰よりも頼りになる優秀な刑事です。

おかしさと優秀さ。
互いが互いを引き立てている。
どちらかが引き立て役ということはない。

黒岩刑事は、渡哲也さん。
渡瀬さんのお兄さんです。
やっぱり、兄弟だなあと思ってしまいます。

ドラマの質も、役のタイプも違う。
でもその存在感は、似ている。
かっこいい兄弟ですよね。


あんたみたいな女、嫌いよ 「疑惑」(2/2)

それが最高潮になるのが、球磨子の元・情夫の豊崎が出廷した時。
ヒモだろうか。
鹿賀丈史さんが実にうまい!

球磨子に不利な証言をしたため、球磨子が「言わないわよ、そんなこと!」とわめく。
「チンコロが」。
豊崎の目が丸くなる。
「チンコロお?!」

「あんたみたいな嘘つきを刑務所じゃチンコロって言うんでしょ。あんた、良く知ってんじゃない。懲役太郎なんだから」。
周りをにらみつけ「この男はね、シャバより刑務所のほうが長いのよ!」
そして、法廷で取っ組み合いのケンカを始める。
この2人はこうしてケンカをして、それで一緒に暮らしていたんだろうと想像がつく。

だけどこの男、佐原が球磨子の無実を信じていると知ると、佐原に会いに来る。
佐原は「あの人のことは、あなたが一番良く知ってる」と言う。
「あの人、人が殺せる人?」
だが豊崎にも、よくわからない。

球磨子は店のホステスに火をつけて懲役をくらったことはあるが、計画的に人を殺すようなことができる女だろうか?
豊崎は球磨子が懲役を終えて出所してきたときのことを語る。
誰も迎えに来ない球磨子は、1人、刑務所の外の長い壁に沿った道を歩いていく。

すると、仕事先だろうか、おしぼり屋の車を運転してきた豊崎が球磨子を迎えに来た。
乗れよと言われた球磨子が、豊崎を凝視する。
目に涙がたまってくる。
あの時の球磨子はまるで少女のようで、かわいかったと豊崎は言う。

豊崎は、ほかの誰も知らない球磨子を知っている。
球磨子は本当に、うれしかったんだろう。
だから球磨子にとって、豊崎は特別なんだ。

3億円入ったら5千万分け前をやってもいいというのは、調子に乗ったにせよ、豊崎が球磨子には特別であるからだと思う。
豊崎も刑務所と外を行ったり来たりしているような男だが、どこか妙に優しいところがある。
突然、豊崎は証言を翻す。

「んもう、どうしてそういうこと早く言わないのよぉ、しゃらくさいわねえ~!」
顔をしかめながらもうれしそうな球磨子。
「ごめん、新聞社に世話になっちゃったから」。
球磨子と豊崎は、相性が良いんだと思う。

豊崎の答えに球磨子は、鼻にしわを寄せて手を振る。
退廷時には「がんばれよっ!」と、豊崎はこぶしを握って見せる。
球磨子も、下から救い上げるようにVサインを見せる。
何じゃ、この2人は。

結局、球磨子は保険金殺人はしていなかったと認められ、無罪となる。
鹿賀丈史に便宜を図って、球磨子に不利な証言をさせた新聞記者・秋山は離島に飛ばされる。
これが柄本明さん。
やっぱりうまい。

法廷で、豊崎に「あそこにいるから聞いてみろ」と言われ、目が左右に動く。
秋山は佐原に電話をしてきて、離島に飛ばされたけど後悔していないと言う。
あんな女、罪に問われれば良い。

だが佐原は重要なのは、真実だと言う。
真実やっていないのなら、それは罰するべきじゃない。
それに対して、弁護士さんと自分たちの正義は違うようだと秋山は言う。
疑わしきは罰せず。

初めて見た時、球磨子みたいな女は罰せられれば良いと思う感情は、理解できた。
しかしそんな感情で罰して良いのかとも思った。
裁判員制度の今だったら、球磨子はどう判断されるのだろう。

佐原は球磨子が祝杯をあげるクラブに向かう前、離婚した夫が引き取った娘と会う。
そこで再婚相手に、もう娘と会わないでほしいと頼まれる。
これが真野響子さん。

だが、権利が認められていると佐原は言う。
それに対して、自分は子供を作らないと彼女は宣言する。
佐原の娘を自分の娘として、彼女だけを見て育てていく。

だから…。
佐原は答えない。
答えずに立ち上がり、娘に持ってきたプレゼントを渡した。

そして振り返りもせず、去っていく。
白いスーツ。
彼女の潔癖さとプライドを象徴しているかのような、白いスーツ。
最後の球磨子と佐原とのシーンは、圧巻。

「せんせ!」と、球磨子が佐原を見て声をあげる。
球磨子はバーで、佐原を待っていた。
佐原を待って乾杯をした球磨子だが、「あたしね出所祝いどころじゃないの。相談乗って」と切り出す。

福太郎氏は結局、球磨子と無理心中を図った。
つまり自殺なのだが、保険加入後1年以内の自殺では保険金が下りない。
須磨子は言う。

「3億円ね、出ないって言うの。保険会社じゃね、掛けてから1年以内の自殺はダメだっていうの」。
「別に保険金目当てにあの人、自殺したわけじゃないんだからさ。そこんとこどうにかしてえ、あんた、弁護士でしょ」。
「これで3億円取れなかったら、何で富山来たんだかわかりゃしない。踏んだり蹴ったりよ」。

「何とかして」と言う球磨子に佐原は「無理ね、あきらめなさい」と突き放す。
すると須磨子は「ね、そしたらさぁ、白河家から慰謝料取れない?」と言い出した。
「だいたいあたし、被害者なんだからさ、あいつらちょっと、シメてやんなきゃいけないっしょ」。

佐原は冷然と「何言ってんのよ、お互い様じゃないの」と言った。
「向こうだってあなたのこと、恨んでるのよ。福太郎さんの自殺は、あなたが追い込んだせいよ」。
須磨子は平然と「追い込んじゃいけなかった?」と言った。

「いいじゃない男の一人や二人死んだって。ねえ?」
周りにいるホステスに同意を求めるように、球磨子はちらりとホステスたちを見る。
それから球磨子は、吐き捨てるように言った。
「何が愛してるよ」。

タバコを持った手で髪をかき上げながら「あたしに逃げられるのが嫌で、つかまえときたかっただけじゃない」と言った。
その物の言い方に、さすがにホステス2人が、席を立つ。
残っていた1人も立ち上がって、出て行く。
「無理心中なんて、ふざけたこと言っちゃ困るのよ」。

タバコを持った手を佐原に向け球磨子は「大体、せんせ、まずいわよぉお」と言った。
「無理心中なんて下手な弁護するから、保険金入らなくなっちゃうのよぉお」。
「入ったらさぁ、せんせに5千万ぐらいやろうかと思ってたのよ」と、5本の指を佐原に向けながら言う。
「トチるんだもん。3億円パァよパア!」

佐原はタバコを手に球磨子を見下ろしながら、「あなた、福太郎さんが無理心中仕掛けなかったらどうしてた?」と聞いた。
球磨子もタバコをふかしながら「ええ?」と笑いの混ざった声で、聞き返す。
「殺してた?」

佐原は、球磨子を見下しながら聞く。
「それとも殺せなかった?どっち?」
「度胸もないくせに。じたばたすんの、およしなさいよ、みっともないから」。

球磨子はタバコを持った右の手のひらに顎を乗せながら「そうだねえ…」と、言う。
「時間があったら、殺ってたね」。
そして佐原をちらりと、見る。
佐原も、球磨子も見る。

球磨子はl今度はニヤニヤ笑いながら、「あんたってさぁ、ほんとにヤな目つきしてるわねぇ」と言った。
次に顔をしかめながら「いつでも人を、モルモットみたいに見てんのね」と言った。
佐原も「私ね、あなたみたいにエゴイストで自分に甘ったれてる人間って、大っ嫌いなの」と言った。
冷たく、軽蔑しきっている目だった。

球磨子はフフッと笑って「あたしだってあんたみたいな女、嫌いよぉ」と言う。
タバコの煙を吐き、ワインを注ぎながら「あたしはねぇ、どんな悪くたってねえ、みっともなくたって人になんか構ってらんないのよ」と言う。
「だけど、あたしはあたしが好きよ」。

そして、ワインのボトルを佐原のスーツの上に持ってくる。
「あんた、ねえ、あんた」。
球磨子は佐原を、ワインでつつく。

赤いワインの液体が、佐原のスーツの袖に落ちていく。
「自分のこと、好きだって言える?」
ワインの瓶の口からどんどん、赤い液体が佐原の白いスーツに落ちていく。

「言えないっしょ?」
球磨子は、佐原のスーツにワインをこぼし続ける。
「かわいそうな人ねえ」。

須磨子はにやりと笑って、今度は佐原の白いスカートに向かってワインをこぼし続ける。
「あんたみたいな女、みんな、大っ嫌いよ」。
ワインの中身を全部こぼし終わると、球磨子はボトルを下げる。
下を向いて、ニヤニヤ楽しそうに笑う。

佐原は白いスーツの前を赤く染めながら、タバコをぎゅっと、もみ消す。
その手で、グラスに入ったワインをパシャッ!
勢いよく、球磨子の顔に叩きつける。
球磨子が目を反射的に閉じる。

「あなたって最低ね!」
佐原はそう鋭く言うと、トン!と音を立ててグラスを置く。
「命が助かっただけでも、めっけもんでしょ?」

球磨子が佐原を見て、「あたし懲りてるわけじゃないのよ」と言う。
「今度のことで自信持っちゃってさ、あたし。あんたみたいな女にだけはほんと、ならなくて良かったと思って」。
そして球磨子は真顔になって「あたしは今まで通り、あたしのやり方で生きてくわよ」と言う。
「男たらして、死ぬまでしっかり生きて見せるわよ」。

そう言ってグラスを口に運ぶ。
佐原も言う。
「あなたは、それでしか生きられないでしょうね」。

佐原はいかにも須磨子をバカにしたように、ふっと笑う。
そして真顔になって言う。
「私は私のやり方で生きていくわ」。
佐原は須磨子にそう言うと、バッグを手に立ち上がる。

須磨子も「ま、せいぜいがんばってね」と返す。
佐原はバッグを肩にかけ、「またしくじったら弁護したげるわよ」と言う。
そのピシリとした背中に向かって球磨子は、「頼むわ」と言った。
階段を上がって行く佐原に、ホステスたちが頭を下げる。

翌日、球磨子は富山を出ていく。
階段を上る球磨子に、すれ違ったアベックが視線を注ぐ。
列車に乗り込んだ球磨子に気付いた人々は露骨に、または密かに見る。

窓の前にいる人たちに球磨子は舌を出し、手を振った。
列車は発車した。
球磨子の左の窓の景色が流れていく。

たばこを吸う球磨子。
顔に嗤いが浮かぶ。
列車はどんどん、加速していく。


2大女優が最初から最後まで、気の抜けない対決を見せる。
球磨子と佐原は、全く違う女性。
全く違う相手に惹かれることは、ある。
でもこの2人は仕事を離れたら、お互い大嫌いなタイプ。

聡明で冷静なエリート女性、女であることに頼らない佐原。
こういう女性を、球磨子は大嫌い。
だらしなくて、感情的で自分を抑えられず、男を渡り歩くことで生きてきた球磨子。
佐原はこういう女性が、大嫌い。

それでもどこかで、2人は似ているのかもしれない。
同族嫌悪のようなところがあるのかも、しれない。
ああなりたくないとお互い、言っている。
自分の中にある、大嫌いなものを見せてくるから、嫌いなのか。

それとも自分にないものを持っているから、自分ができないことをやるから嫌いなのか。
いろいろな思いが浮かんでくる。
球磨子の口調、表情は「ザ・桃井かおり!」
これ、ほんとに桃井さんしかできない球磨子。

佐原の冷徹さ、聡明さは岩下さんの冷たく切れる美貌にぴったり。
「鬼畜」の感情的なお梅とは、似ても似つかない女性。
どちらも素晴らしい女優の演技。
何時見ても、引き込まれる。

全く違う個性の女優を、ここまで生かしたのもすごい。
球磨子は桃井さんだから、佐原さんは岩下さんだからここまでできた。
でももしかしたら、2人の役を入れ替えても、この2人ならできるかもしれない。


ものすごい女性同士の対決ですが、実際の撮影は楽しかったと、岩下さんはおっしゃってました。
最後の息詰まる、赤ワインのシーン。
終わった途端、緊張が解けた2人は、「あはははは」って、笑ってしまったそうです。

TVのCMでは岩下さんが桃井さんに「ジタバタするの、およしなさい!」って言い放つシーンが流れていました。
本編では、ありませんでした。
そうしたら、あれはCM用の映像だったみたいです。

球磨子が列車に乗って、富山を離れていくラストシーン。
息を吸い込み、煙を吐き出しながら球磨子は嗤う。
思い出し笑いのようにも、見える。
ほくそ笑んでいるようにも、見える。

無罪なのだろうか。
この人を解き放して、良かったのだろうか。
じんわり、広がっていくような音楽。
疑惑がむくむくと湧いてくる。


日本映画史上に残る悪女バトル 「疑惑」(1/2)

久々に82年の映画「疑惑」を見ました。
実はこの記事、アップ直前に壊れましてね。
ちょっとくじけてたんです。

鬼塚球磨子役は、桃井かおりさん。
桃井さんの、ベストワークの一つではないでしょうか。
鬼塚球磨子が日本映画史に残る悪女になったのは、桃井さんの功績だと思います。
これは桃井さんでなければ、出せない味。

この映画を見たある映画評論家は、「桃井かおりってほんとに嫌な女よ。あれ、地よ」と言いました。
いや~、それはないんじゃないのって思いました。
でもそれだけ、はまっていたんです。

桃井さん以外では鬼塚球磨子は、余貴美子さんが良かった。
本当は黒なのだと示唆する笑い、ゾクゾクします。
余さんの魅力が最大限に発揮されていて、佐藤浩市さんが迷うのも無理はないです。

しかし、どういう育ち方をして、どういう人生を送ると、球磨子みたいになるのかと思います。
それほど球磨子は常識はずれ、非常識。
思いやりなんか一片もない。
人に迷惑をかけないという意識もおそらく、全くない。

「馬屋古女王」じゃないですけど、純粋に本能のみ。
自分の快楽のみ。
ここまでになるには何かが、この人の人生にあったんでしょう。
でも、そういう描写は一切ない。

なくて良いです。
これは法廷劇に徹してくれた映画。
球磨子というとんでもない悪女が、本当に人を殺しているのか。

この女はひどい女だが果たして、人が殺せる女なのか。
その真実を追究するための法廷劇。
なので、球磨子には球磨子の哀しい事情があったのです、という説明はこの映画では必要がない。

真実を追究していくのは、佐原律子弁護士。
岩下志麻さんが演じます。
球磨子とは正反対の生き方をしてきたであろう、女性。

おそらく、球磨子はこういう女性が大嫌い。
また佐原も、球磨子みたいな女性が大嫌い。
この心の中では大嫌いな女性が仕事と生存をかけて組み、生き残っていく映画。
今見ると、ものすごく豪華な出演者のみなさん。

富山の埠頭で、車が海に落ちる。
乗っていたのは富山でも有名な資産家・白河酒造の御曹司の福太郎。
そして後妻の球磨子。
浮かび上がって助けられたのは、球磨子だけだった。

球磨子は東京でホステスをしていたところ、福太郎氏が懇願して妻に迎えた女性だったが、前科があり、酒癖も悪い。
金遣いも荒く、かなり評判が悪かった。
従業員はもちろん、白河家からも嫌われている。

こんな女に遺産の半分が行くことを考えた白河家では、先妻の弟の助言によって福太郎と先妻の間に生まれた15歳の宗治に全財産を相続させてしまった。
しかし球磨子は福太郎に3億円以上の保険金をかけていたため、これは事故ではなく保険金殺人の疑いがかかる。
警察の追求に動じることなく応じる球磨子に苦慮した警察は、福太郎の葬儀に球磨子を連れて行った。

何をしに連れてきたと怒る福太郎の母親だったが、警察は福太郎の遺体を見た球磨子の反応が見たいのだと言った。
棺の中の福太郎を見た球磨子の反応は…。
「うっ、うっ、うっ」。
泣いてるんじゃない。

「う、うええええ」。
「げえええええ」。
棺に向かって球磨子が、吐き気を催している。
周囲は唖然、呆然だった。

保険金殺人として球磨子は起訴され、裁判になるが、いきなり弁護人が降りてしまう。
降りてしまう弁護人が、丹波哲郎さん、松村達雄さん。
すると球磨子は拘置所で猛然と、六法全書を読み始める。
そこに国選で選ばれてきたのが、佐原律子だった。

謁見した佐原に球磨子は「あんた、あたしがやったと思ってんでしょ」と切り出した。
そしてこんな悪女扱いされるのは、自分の名前が悪いからだと言う。
鬼塚球磨子、だから鬼クマなんて言われちゃう。
もっと可憐な名前だったら、違ってたと。

まー、もう、ここまでくると名前じゃない気がしますけどね。
でもやっぱり名前は、大事。
どういう意図で、鬼という苗字で名前にクマってつけたのか。

女の子ですからね、からかわれたことがあったのかも。
さらっと言ってますが、名前のことは球磨子は昔から気になっていたのかもしれません。
球磨川と関係あるんですかね。
…関係ない話になりました。

さらに球磨子は佐原に「嫌いだなぁ、あたし、あんたの顔」と言う。
しかし佐原は冷静に「死刑になりたければどうぞ」と言う。
「私が嫌いなら断れば。私だってあなたの弁護、断れるんだから」。

でも重大な犯罪には弁護士がつかなければ審議はできない。
六法全書読んでるなら、そこ、読めと言って佐原は出て行く。
かくして、カーン。
ゴング鳴った。

検事は小林稔侍さんです。
裁判で罪状を読み上げる検事に「あんたの言ってることは全部、でたらめ」って球磨子は言っちゃう。
証人に森田健作さん。
アイボリーの車が転落するところを目撃したと言うと、最初は白い車と証言していたと佐原は突いてくる。

「本当はアイボリーだった、誰かがあなたに教えたのですね?」と、誰かの入れ知恵があったことを示唆する。
しかし球磨子が「こいつ、いい加減」なんて言うもんだから、証人はカッとなる。
「あんたが運転していた」と言われてしまう。

球磨子は「あんなのあたしに責められて逆上しただけじゃない、見りゃわかるわよ」。
そう球磨子は言うが、佐原は裁判記録には残ってしまうと言う。
このように球磨子には裁判で、弁護人が手を焼いてしまうのだ。

印象に残るのは、球磨子が勤めていたクラブのママが証人として呼ばれたシーン。
ママは、山田五十鈴さんが演じます。
法廷で年齢を聞かれて、ゴホンと咳払いして答えない。
楽しそうな顔の球磨子。

「書いてある通りですね」と言われると、ママはフフッと笑う。
「何言ってんのよ、散々あたしで金引き出したくせに」と言う球磨子にピシリと「おだまり!」
あの球磨子を黙らせる迫力。

ママが懇意にしていたお客は、福太郎氏との交渉に難航していた。
そこで球磨子を使って福太郎氏との取引を優位に運び、謝礼を受けたのではないか。
佐原がそういう方向に話を持っていこうとすると、「ちょっとぉ、ここ税務署?」
「あんた、バカじゃないの!」

女が男をだますのなんて当たり前じゃないの、って、男も承知で遊びに来てるんだから!
あたしゃこの商売30年やってるんだ、男と女のことなら、あんたなんかよりよっぽど知ってる。
そんなこっちゃ、亭主に逃げられるよ!
家に帰って聞いてごらん!

ママはそう怒鳴る。
ええ、佐原は離婚してます。
これには、さすがに佐原もムッとする。

しかしママは、「あの福太郎さんって人は、そういうところが通じない人ではあったわねえ…」と、しみじみ言ってくれる。
こちらの聞きたいことはポイント押さえて言ってくれている。
その感じが、さすがの貫禄。


ざまあかんかんかっぱの♪

悲しい話ばかりだと悲しいので、もう一つ「ど根性ガエル」の話。
内容はあんまり覚えていないのですが、ヒロシの担任の先生の話は覚えています。
町田先生という、初老…に見えた先生です。

冴えない先生で「教師生活25年、こんな経験はしたことがないーっ」と目をこすって嘆きます。
この先生がヒロシ、ガキ大将のゴリライモ、ヒロシのガールフレンドの京子ちゃんと一緒に帰っている。
その時、会社の中から声をかけられる。
見ると、車の中にいたのは町田先生の同級生。

今は大会社の社長で、豪勢な生活を送っているらしい。
誘われて町田先生とヒロシたちは、社長の家に行く。
社長の家といい、生活といい、町田先生とは大違い。

最初は社長の生活に興味津々で、感心していたヒロシたち。
豪華な食事を振舞われ、町田先生の情けなさを一緒になって笑っていた。
しかしヒロシたちは、町田先生をバカにする社長に次第に不快感を覚え始める。

社長に向かって、怒るヒロシたち。
だが社長はまったく取り合わない。
ヒロシたちは怒って、帰る。

社長は車で、ヒロシたちを送る。
その車の中でも、社長は町田先生をバカにすることをやめない。
いや、バカにするために送っているのだ。

憤慨するヒロシたちだが、社長は、たった一つ、手に入らなかったものがあったと言う。
学生時代に憧れていた美少女がいたが、彼女には振り向いてもらえなかった。
その美少女はその学校にいた学生たち、すべての憧れのマドンナだった。

遠い目をした時、町田先生の帰りが遅いと、先生の奥さんが迎えに来た。
奥さんを見た社長は、驚きのあまり、声も出ない。
町田先生の奥さんは、あの憧れのマドンナ、美少女だった。

奥さんは町田先生に駆け寄り、社長には目もくれない。
彼のことをまったく、覚えていない。
…「あら?」ぐらいは言ったかもしれません。

ヒロシたちは「先生、すごいな」と言う。
「どうやって憧れのマドンナと付き合ったの?」
奥さんとヒロシたちに囲まれ、町田先生は帰っていく。
後にはガックリと膝を折った社長だけが、残っていた。


この話、最初はごちそうにへらへらしていたヒロシたちが、次第に憤慨するところが良かった。
そして最後に、高慢ちきな社長の憧れの美少女が町田先生の奥さんだったというのが痛快でした。
いつも「教師生活25年…」と泣いている先生ですが、とっても良い人柄なんですね。

たくさんの登場人物がいましたが、私は寿司屋のすし職人・梅さんが好きでした。
良く出前でひっくり返ってました。
ヒロシの学校のグラマラスな美女・ヨシ子先生が好きで、ヒロシの担任の男性教員と争っていました。
どっちも武道の達人で、ケンカは勝負がつかなかったような記憶があります。

オープニングの曲も印象深いですが、エンディングテーマの曲も印象深い。
♪男の道はど根性でやんす 厳しいでやんす♪
そしてなぜか、♪ざまあかんかんかっぱのへ~!
土曜日の夜、楽しく見ていたことを思い出します。

♪ぴょこん、ぺたん、ぴったんこ

♪ぴょこん、ぺたん、ぴったんこ♪
♪殿様ガエル アマガエル♪
印象的なメロディーで始まるアニメ、「ド根性ガエル」。

楽しいアニメで毎週楽しく見ていましたが、マンガで悲しい話を読んだのを覚えています。
ぴょん吉に興味を持つ少年が現れた。
その子は周りからバカにされているが、一向に気にしない。

ぴょん吉が好きなようだが、ぴょん吉はひろしのシャツの中から出られない。
だがその子は別のカエルを見つけ、そのカエルと遊ぶようになる。
周りは「カエルバーカ」「カエルバーカ」とはやし立てる。

しかしその子は全く気にせず、地面をカエルと一緒にはねて遊んでいる。
ところが、カエルは目の前で車にひかれてしまった。
ショックを受けたその子は、カエルの前から動かない。

かわいそうに思ったヒロシは、シャツにぴょん吉を描いて送ろうと考える。
ぴょん吉も喜ぶ。
最後のページ、あまりにひどい似顔絵に怒ったぴょん吉とヒロシがケンカをしているシーンで話は終わる。


これ、歯医者さんかどこかに置いてあったマンガで見たんです。
結局、ぺしゃんこになったカエルの前で泣いてたこの子はそのまま。
ぴょん吉とヒロシのケンカで終わっているので、この子にその後、シャツをあげられたのかもわからない。

この子が救われたのかもわからない。
残酷だなあ…と思って、忘れられませんでした。
アニメでこの話はなかったと思いますが、楽しいアニメがさりげなく残酷だったことにもショックを受けました。
昔のマンガって、結構、油断できないものがありました…。


お茶がおいしくないと思ったら

先週、熱出しました。
どうも、お茶がおいしくないと思ったら、体調悪かったんです。
絶対に休みたくなかったので、一晩で熱を下げるぞ!と決めました。

抗生物質を体に入れると、後々いろいろと調子が狂うので蜂蜜ホットレモネードを作りました。
何杯も何杯も飲んで、みかん食べました。
8時にパソコン持ち込んで、ベッドに横になりました。

夜中は「あー、熱いな」って何度か目が覚めましたが、朝には熱が下がってましたー!
でも頭痛は残りましたね。
滅多に飲まない頭痛薬を1錠飲んで、まだ痛いので規定量の2錠を飲みました。
まだお茶はおいしくなくて、食欲もいまいちながら何とか復活。

そしてその翌日。
見事に復活!
お茶がおいしい。
ご飯がおいしい。

単なる疲労だったんでしょうね。
その前にちょっと神経使うことがあったのが、やっぱり大きかったのかもしれません。
本当に風邪だったら、喉か、鼻にきて、とても一晩では治りませんから。
お茶がおいしくない、ご飯がおいしくないってつらいし。

後悔しない買い物

今月は本も何冊も購入したし、今の自分はこんなことしてて良いのかって思うんです。
でも。
「シン・ゴジラ」のブルーレイ、買ってしまった!
いや、去年から購入は決めてましたけどね、それにしてもね。

堪え性がないなあ、自分!
去年、ものすごい断捨離したじゃないかー。
しかしDVDは捨ててないよ。
自分で自分に応えてみる。

だけど、良い買い物しましたよ。
うん、絶対、良い買い物だと思います。
買わなかったら…、後悔しただろうな。

特典ディスクが2枚もついて、本編1枚と計3枚。
この特典見て、庵野監督のこだわりのすごさがわかりました。
すごいですね。
異常なこだわり。

これは一緒に作っている人を泣かせる、凝り方です。
それがあの、リアルさを生んでるのかな。
ゴジラという虚構にリアルさを持たせるには、あそこまでのこだわりが必要だったか。

「バイプレイヤーズ」で大杉漣さんが、「総理大臣演ったんだけど、ゴジラに殺されちゃったよー」ってうれしそうでした。
ゴジラにやられるって、やっぱり俳優さんにはうれしいものなのかな。
東京都知事が光石研さんでして、こちらも良い感じでしたが、都知事は大丈夫だったのかしらん。

自分の堪え性のなさには反省して、これからは気をつけようとは思いましたが…。
やっぱりこれは、後悔ない買い物だったと思います。
「必殺」シリーズのDVDと同じです。
ばんざーい。


プロフィール

ちゃーすけ

Author:ちゃーすけ
癖の強い俳優さんや悪役さん大好き。
俳優さん、ドラマ、映画、CMその他、懐かしいもの、気になるものについて、長々と語っております。

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